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2009年5月

天然コケッコー(ネタばれ注意)

 山下敦弘監督作品 脚本渡辺あや 「天然コケッコー」

 脚本家、渡辺あやさんつながりで、今回は映画館で見た「天然コケッコー」でいきたいと思います!私、今の今まで、天然コケこっこーだと思っておりました!

原作は少女マンガなんですよね。のどかーなのどかーな田舎・・・、なるほど、にわとりもなきますわな。今でもあるでしょうねこんな所が・・。そうそう、都会にばかり若者が集中して、田舎には若い人がいない・・・。そんな村の一つを少女の視点で描いている。

都会の人には新鮮なんではないでしょうか?

人数が少ない!小学生と中学生が同じ部屋で勉強している!!みんな給食食べるのも、帰るのも、お祭りも、休日に遊ぶのもみーんな同じ!!

多分、そんなことをむっかしから過ごしていたらなんの疑問もないでしょうね・・・。そんな村の様子、人々の暮らしにみんな「ほほー・・・」と思うわけですよ。なんだか大昔を思い出すような感じで・・。あったなぁ・・・よかったなぁ・・みたいな幻想を抱くわけです。

景色や風景がまー美しいこと。映像の中から私、よく使いますけれども、酸素が溢れかえっている感じなんですね。もうこの景色を見るだけで、十分にいやされるー。

その小さな小さな世界の中で起こる、出来事。

まず、奇麗なかっこいい男の子がこの村に転校してくる。そう、この男の子こそが、あの「重力ピエロ」の春、岡田将生クンであります。いや・・男前ですこと。

その彼に恋をする、夏帆さんなんですが、いやーなんて爽やかな方なんでしょうかー。たんなる可愛い人って感じじゃなくて爽やかなんですねー。

ストーリーはやはり渡辺さん、ただのさわやかなストーリーでは終わっていません。彼女の世間知らず、都会知らずっぷりを出しながら、押したり、ひいたりしながら葛藤する恋心と、友達との微妙な距離感の取り方。(ここは狭い世界、閉ざされた環境を使って本当にうまく脚本にしていました)

東京に憧れる少女。でも、激しすぎてついていけない・・この辺はメルヘンチックに描いてました。映像がファンタスティックになってましたー。超混乱しているのがわかります!

そんな中に身をおいている、広美君。一緒にいたいという気持ちを静かなカメラワークでしっかりと撮っていて、胸がキュンとなりましたね。

ただ、暗転が多くて、場面展開が多いっていうか・・・せっかく乗り始めた感情移入をふいに切られるような感じがしたのが非常に惜しい点でした。

ベテランぞろいのお父さん、お母さんのディテールも面白かったし。ちょっとやんちゃで影のある広美の母親と、佐藤さん演じる父のイロコイ問題。それを母がしっているけど気づかぬふりをするっていう大人の描写も入っていて面白かったな!

それを見て、純粋なるソヨちゃんびっくりしているくだりも好き。

なんだろう・・・伝えたいことって・・、わかんなかった。でも、そういうのどうでもいいって思える映画もあるよね。そんな感じ。

今回気になる俳優さんはやはり、夏川ゆいさんでしょうね。いやー可愛い人なんですもの。味があるっていうか・・・ちょっと深津絵里さんに年をプラスしたって感じなんですねー。そこまで華があるわけでもないんだけど、ものすごい惹かれるっていうか、目が行くっていうか・・・普通の女性を非常にリアルに演じますよねー。ちょっと昔っぽいビジュアルもいいのかもしれません。後、声が落ち付いている。

若い二人は、がんばって!って感じです!!どう化けてくるかわからない。そんな二人でしたー。

ゆったりした気分になりたい時お勧めします!

ジョゼと虎と魚たち(ネタばれ注意)

 犬童一心監督作品・脚本渡辺あや 「ジョゼと虎と魚たち」

はい!このペアです!前回記事にした「メゾン・ド・ヒミコ」が好きで、この監督の作品を続けてみてみようと思ったわけです。ちなみに脚本家も同じで。しばらく一心作品でいきたいと思いますけれども。

この監督の顔ってとってもチャーミングなんですね。なんだか犬童!ってすごく彼の顔とあってるような気がします。もちろん主観ですよ!やさしげな雰囲気で、とても笑顔が似合う熊っぽい・・・いやぁ・・・熊じゃないなプーさんかな。

テレビドラマではほとんどデレクターの名前は出しませんよね、誰誰監督作品です!みたいな感じで表舞台にたたない。プロデューサーとか脚本家の名前で出したりします。橋田さん、倉本さん、山田さん、向田さん・・・、若手なら、クドカン、大石静、岡田さんなど。

いやぁ・・・渡辺さんの作風なのかしら、ゆるーいのどかーな雰囲気と強烈に人間くさい描写と凄い緩急があるという感じ。なのでちーっとも飽きないつくりになっているんですねー。ハラハラするのはストーリーの展開じゃなくて人間の心理描写で描いているのがほとんどなんですけれども、いやぁ、映画だからかナマナマしい描写が入っていて、すっかり、ぐっさり心を突き刺してくるんですねー。そういう感じを上手いこと演出して役者が演じているっていう。

前回の作品でも書きましたけど「人間の弱さ」ってところがポイントなんですね。ほんとうにこういう誰しもが持っている部分を、隠したい部分を上手にストーリーの中に引き込んでくるなぁ。その偽善とか同情とかいうナマナマしい感覚を上手く演じていたのが、妻夫木さんでした。

でもいざとなったら「逃げる」そこまで付き合う気はさらさらない!っていうなんてリアルなんでしょう!!でも、気にはなってるけど!っていうギリギリ許せない、許せる・・・ところをうろうろした感じかな・・・。まあ見てる方は妻夫木くんだからこそ許せたかなっていう部分あったと思いますけど。

そして今回は本当にこの「池脇千鶴」さんに乾杯!!

彼女の体当たりな演技がどれほどこの作品にリアリティーを持ちこんだかわかりません。逆に彼女以外出来たのかっていう疑問符すらつきますもんね。

でも、彼女はこの作品で濡れ場を演じましたけれども、それをして、価値のある映画だったと思います。この作品には、あの濡れ場が必要だった!大切な意味があったし、彼女の思いが本当に伝わってくるいいシーンになっていたと思います!

彼女は本物の女優、プロの女優です!私がこんな威張っていうなよ、わかってるよ!ってツッコミをうけそうですけど!

彼女の、意固地な性格と、それが培われた環境と、そこに生き続ける執念がしっかりとでていて、強い、そして、弱い女性でした。

心が痛くなる作風だった。こういう作品は2度は見たくない・・そう思うけど・・。しっかりと心の中に何かを残してくれる作品だったことは、間違いないのです。

メゾン・ド・ヒミコ(ネタばれ注意)

 犬童一心監督作品 脚本渡辺あや 「メゾン・ド・ヒミコ」

「メゾン」といえば、めぞん一刻。「ヒミコ」といえば、邪馬台国。なんともいえない奇妙な題名だこと。

納得。老人ホームの名前ね。ゲイの老人ホーム・・・いやぁ・・・斬新。この監督の作品は初めて見ましたけれどもとても好きな方ですね。ちゃんとした人間の葛藤を丁寧に描いて、そしてそれを写しているっていう。

お話は、父親と絶縁した娘が、あることがきっかけで老人ホームを手伝うことになり、そこでの交流、そして、父「ヒミコ」の恋人である、オダギリジョーさんに惚れ、父と和解して、最後の時を迎えるっていうそんな話。

家族っていろんな小さなことで仲違いするけど、結局最後は通じ合っていたいものなんだよね。縁を切るったって、完全に断つことができないのが家族なので。

ゆっくりと流れるストーリーと、なんともへんてこな登場人物、そして、メゾンが可愛らしく、本当に地球上にあるんだけど、浮きまくっているていうそんな感じが映像から滲みでていました。

みんなキャラクターがほんと面白いんですけど、その個性的ななかになんともノスタルジックなオダギリジョーさん・・・彼は本当に雰囲気俳優だなぁ・・・。

ゲイというわれても違和感ないし、相手が60過ぎのオジサンだといっても違和感ない。こんな人いるかぁ?まあーセクシーなんですよねー。犬童監督ってセクシーっていうか、色っぽくとるのうまいですよねー。でもそれってエロぽいって言うのと違って、上品なエロさなんだよね。人間が持つ上等な色っぽさ?色気かな?

西島さんも色っぽかったしー。あのほとんどメイクしていないのではないかと思わせる、柴崎さんも人間的色気がにじみ出ていましたね。

柴崎さんって、テレビドラマやその他の映画ではツンデレって感じの役が多いですよね。逆にそれ以外あんまり見たことないんですが、なんだかちょっと鼻につくツンデレっていうか、まあ、柴崎だから許されるよねーみたいな感じの演技だったのねー、あくまで私の主観なんだけど。

ここではそういう何か演技って感じが匂ってこなかったですね。まあ、監督に裸にされた感じで。彼女の演技で初めていいなぁ・・と思いましたね今回。

人間って完璧とかヒーローとか憧れるけど、そういう感じを否定してるとは言わないけどアウトサイドによってしまった人間のことを凄く丁寧に扱ってるという感じがした。世間からは後ろ指さされても、でも自分はどういう風に生きていきたいのかっていうか、そのことにちゃんと誇りをもって生きている人をかっこよく描いているやさしいやさしい映画だなと思いましたね。

それが、役者の演技から、風景から、ストーリーからちゃんと映し出されていて、ダメなとこあってもいいじゃないか、たまには後ろ向きになってもいいじゃないかって。だって人間なんだものって感じかな。

今回は本当に気になる役者さんが多くて、まあほぼ有名どころが出ているんだけどその中でも、田中・・読めない・・サンズイニ民さん・・。

いやぁ・・この人いくつ?なんてセクシーなの?こんな色っぽいおじいちゃん見たことない!!しかも「ヒミコ」って感じ。すごいキャスティングするなぁ・・・。こんな完璧なゲイいますか?オダジョーが惚れるのが納得、納得!!渋い声だな・・・。

後、有名人ですけど、西島さん!もうなんでしょうね、彼は・・・。悪役が悪役に見えない魅力っていうか、まあ、西島さんならしょうがないよねー見たいな漠然とした感じがあるんですよ。許されるっていうのかな・・・。まあ、正直オダジョーさんにも似たような雰囲気は感じますけど。

とにかく面白かった。話の内容も、俳優の演技も!オススメ!

CM好感度ランキング2008

本日は趣向を変えまして、先日発表されたCM好感度ランキングについて!!

CM-BRANDING 評価

1位 ソフトバンクモバイル SOFTBANK

   白戸家にやってくる 上戸彩 樋口加奈子他

2位 サントリー        BOSS   

   地上の星       トミーリージョーンズ他

3位 任天堂         任天堂DSI  

   写真          オードリー

4位 ハウス食品      スープでおこげ  

   サクサクもっちりに  二宮和也

5位 花王          メリット    

   意見交換       藤井隆 乙葉

 とにかく、ベスト5をのっけてみました!! 

1位はもう御馴染みですねー、お父さん、犬・犬・犬!でございますよね。シリーズとしてはそうとう長いですけれども、樋口加奈子さんのあの尻にしいている感じとか、犬の北大路欣也さんらしさとかが笑ってしまって。犬なのにだからなんなの?っていうスタンスに笑ってしまいます。ソフトバンクは、昔はJ-PHONEだったり、VODAFONEだったりと名前もころころ変わるし、この企業大丈夫って大分思いましたけど今や、凄い勢いで利用者が増えているようですね!不動というわれたDOCOMOを追う勢いかもしれません。CMは最近ちょっとパターン化していて面白くない作品と、面白い作品とのばらつきがあるようにも思いますけれども、やっぱり動物をつかったCMって強い!!

2位は私大好きな作品です。サントリーレインボウマウンテン Bossです!宇宙人という設定のトリーミージョーンズ。このシリーズも大好きで、特に「地上の星」この作品は中島みゆきさんの同名の楽曲ってこともありますがストーリーが面白くて、60秒のスケールとは思えない、音楽・映像をフルに使ったちょっと泣かせるいい話になっているんですね。地球人を馬鹿にしつつ、でも病みつきになるみたいな、そんな「地球人のいいところ」を密かにアピールしている感じもすきですねー。

3位は任天堂 DSIですが、このオードリーの人気でしょうね!彼らは私も好きで、M-1グランプリーで初めて知りました。(遅いよね・・・)なんでしょうこの二人のよさって!アクノ強い春日さんに、ちょっと爽やかで毒舌な若林さんの二人。最強の組み合わせですよね!!二人の絶妙なコントが商品を上手くアピールしていて、なんとなくこのCMを見ているだけで商品のことが頭の中に入ってくるって感じでしょうか。

4位はハウス食品 スープdeおこげ この作品に関しては意外でしたねー。御金もかかってなさそうなCMだし、ただインパクト!それも商品がすんなりと入ってくる(分かりやすい)感じしました。無駄なものがないって感じかな・・ああ、この商品って食べたらこんな感じなんですねって想像しやすいCMになってました!これは二宮くんの演技力でしょうね。彼はおいしそうに食べていますねー!!

5位は花王のメリット。二人のナイスカップル感が出まくり!みてるだけで幸せな気分になりますよねー!子供もかわいいし!メリットが家族の愛を象徴しているように感じます。藤井隆と乙葉夫婦が仲良さそうでいいのも、CMに大きく貢献している点じゃないでしょうか?

後は江崎グリコのアーモンドプレミオの宣伝!これもサザエさんの25年後を描いているとってもチャレンジ精神のあるCMですね!ただ!CMが面白すぎて、商品が頭に入ってこないのは痛い点かな!にしても渋い役者さんばかりですね!続編が楽しみです!!

ファブリーズも好きですよ!坂井真希さんと寺島進さんのCM。なんだろー、何となくすっごい見ちゃうなーあのCM!!あの一家面白いですよねー。なんてことない家族を描いているんだけどね、キャラが面白いのかな。

又、面白いCMがあったら感想書いてみたいと思います!!

重力ピエロ(ネタばれ注意)

 森淳一監督作品 脚本相沢友子 「重力ピエロ」

 「春が二階から落ちてくる」

なんだかインパクトのあるセリフですよね。原作は小説らしいです。私は何の前知識もないまま、水曜日1300円で見ました。

満席でした。なんだか、老若男女。小説のファンの方もいらっしゃるんでしょうね。

ああ、なるほど、被害者の心に持つ傷を丁寧に描いている。そしてこんなことも思いました。生みの親より、育ての親。

「泉水と春、両方英語にするとスプリングなの」小さい時の家族の映像は、お互いを守り合って、外部との接触をたって、ひたすら家族の中だけで幸せを作り上げているような閉鎖的な感じがした。というのも、あの事件の結末が春ということを春がなんとなくわかっていて、それに対して、嘘をつくこともなく、春を守るためには多分そうするしかなかったんだろうな。

泉水もなんとなくそのことをわかっていて、写真に写る二人は同じかっこをして、同じクラブにも入っている。そんなちょっと特別な兄弟である。

多分、放火犯は春だな・・・。

それはなんとなくわかりました。そんなどことなく危ういような行動だったから。極端に軽々しい性を憎み、社会あくまでも憎む春。異常な空気がにじみ出ていて。

平凡で、優しい兄が春にとってのストッパーとなっていたのは物語の後半であきらかになる。大事な時にはいつも兄がいたから。やりすぎない、ぎりぎりのところで自分を止めてくれる相手として。

春の中には、極悪非道なDNAが組み込まれている。遺伝子を研究している兄のなんだか皮肉さに、連動制を感じる。それを一番恐れいていたのは、春自身。緩やかなストーリーのなかに、強力なインパクトを残してくるこの作品面白かったな。

加瀬亮さんは映画界ではもう代表者みたいな人ですね。味があるようでない、無色透明無味無臭。これが加瀬亮というひとじゃないでしょうか・・。その人物にしっかりと染まってくるそんな人。よくカメレオンなんて表現されますけど、そんな動物的表現ではない気がします。大気とでもいいましょうか・・そんな感じの人ですね・・。

いやぁ、これだけ普通の人を演じられる人も珍しい。ちゃんと、弟に精神的に頼られるそんな心やさしい兄ちゃんになっていましたよね。激しく怒ることも、どなることもなく。

岡田将生さん、彼は「天然コケッコー」という作品で見ました。恐ろしく容姿端麗な方ですね。加瀬さんや、小日向さんが恐ろしくナチュラルなお芝居をするので最初の方はやはりぎこちない感じが目立ちました。兄っていうより、加瀬さん!って感じでしゃべっているように感じた。後、兄とケンカをした時、悲しみの表情が少し乏しいような気がした。

母は他界、父はガンで余命いくばくもない身で、この境遇の一番の理解者の兄に拒絶されたという表現がすこし乏しいかと思いました。後でむちゃくちゃゴミ蹴ってましたけど。でも、炎に包まれて、兄を見返すときの表情はとてもよかった。

何が正しいのかというのはわかりません。春のやったことも、殺人には違いないし。けど、それすらも視聴者には許せてしまう事情がしっかりと映画の作品の中に描かれていたと思います。傷つけられて、それは完全に癒えることはないのです。やはり、傷は大きくなってもちゃんと残っていて、血を流しつづけているということでしょうか・・・。

今回はとても見応えのあった作品でした。お勧めですよ!!

夜のピクニック(ネタばれ注意)

 長澤雅彦監督作品・脚本 「夜のピクニック」

私が初めて多部未華子さんを見たのは、ドラマ「山田太郎ものがたり」という作品ででした。とびぬけてコメディーリリーフな作品だったので、この作品を見た時は驚きましたけど。

わざとらしいんだけど、わざとらしくない、なんだかわけの分らないようになって、でも彼女の存在感というか、異質な雰囲気に虜になったとでもいいましょうか・・・本作を見てみることにしたのです。

彼女はこういう雰囲気が凄くあっているのかな・・と思わせますね。ゆったりと流れるストーリーとそれに合った景色が、なんとも奇妙な「歩行祭」という行事にあいまって独特の雰囲気を作り上げていたと思います。

「歩行祭」一年で一度だけ、夜通し歩きつづける。そんな日には何か起こるかもしれない、あるいは今までできなかったことが出来るかもしれない。そんな期待が持てますね。

まさにこの主人公もそういった秘密を持っていて、今日という日を使って、なんとかしたいという思いを秘めた少女でした。

お互いだけがわかっている、ほんとうの秘密のことを。

その事情は、ストーリーの中で出てきますが、周りが「恋をしている」と勘違いしてドタバタしているのも、より二人の中にある秘密性とその重さを強調しているように思いました。

多部さんのもぞもぞとした葛藤がリアルで、動きだしたいけどできない感じが本当に上手で・・・彼女の作品のなかでも一級品じゃないかな・・・。

多部さんといえば「朝の連続テレビ小説‘つばさ‘」の主人公ですね・・いやぁ・・・凄い、NHKの主人公じゃないですか・・・。素晴らしい。

で、あれぇ・・・やっぱりコメディーリリーフ・・・。内容はさておき・・・。

タイトルバック素晴らしいですねー。アンジェラ・アキさんの曲にのせて、写真がバンバンと移っていくような作りなんですけど・・、なんとも言えない素朴感とういういしさと清涼感に満ち溢れていて、朝にあれを見るとなんだか元気になれるのですよねー。個人的には大好きです。

青春ってこうあってほしいな・・みたいな・・。なんだかそんな高校生達がたくさんでていました。今は、スカートが極端に短かかったり、お化粧していたりでなんだか、この映画に写る高校生達が好感もったって感じです。

あまり早く大人にならなくて大丈夫だよ、大人は二十歳からだから、あせるなよ!といいたいな・・。私がおばはんなんだろうか・・・。

幸福のスイッチ(ネタばれ注意)

 安田真奈監督作品・脚本 「幸福のスイッチ」

私はね、幸福の・・とか、幸せのとかタイトルにつく映画って苦手です。それを主張してどうすんの、感じるか感じないかは観客の勝手だよねー、みたいなひねくれた性格です。

田舎のね、ゆるーい景色がただよってました。圧倒的な緑があるわけじゃなく、斬新でスタイリッシュな映像でもなく。本当にここに二十歳前後の娘がいたら、飛び出そう!私の可能性を試してみようと思うだろうという同情。

仕事でうまくいかない、やりたいことがやれないもどかしさ、逃げかえる弱さ、それを素直に言えない若さに同情。

人間が持ち得るそんなありそうな、その辺でごろごろ転がっていそうな事情が、事細かに積まれているストーリーでした。

多分、つまらないと感じる人もいるでしょうね・・。派手で、起こりえないストーリーや、アクションが好きな観客には。

映画でそんな現実を見せられてもね・・。そうおもう一面もある。

でも、個人的に私はこの手の作品が好きですね。そして、登場人物に感情移入できるように作られていました。この作品の監督はともに脚本も書いていますけれども、OLを経ての監督なんですね、しかも女性の方。偏見かもしれないですけど女性の書く脚本ってやはりリアルなんですね・・。ちょっと隠したい残酷な所とかを事細かく格って言う感じ。理想が主軸になっていない感じ。

主人公にこの性格設定をしてはたして正解か?そこは賛否両論でしょう。でも、憧れ性が少しもなくても、協調性がある、同調性がある。ここの部分ですよ。

そんな情けない主人公が、父親の姿を見て、仕事のこだわりを知り、家族への愛をしり、顧客への愛を感じて、危機に対して二人で向き合っていく。言葉じゃなく行動で。

そういう姿が、上野さんにも見れたし、沢田さんにもみれたんですね。嵐が巻き起こり、町中が停電して真っ暗になった時、二人であくせくお客のところを訪ね歩く姿は、見ていて心うたれる行動だし、明かりがついた時のあの暖かな感じがなんともいえない幸福感を与えてくれる。ああ、なるほど、そういう意味での幸福のスイッチだったか・・・。みたいな。

私の勝手な解釈だけど。

家族の描き方があたたかだった。三人姉妹って楽しそう。そう思えたし、先日終わった「女系家族」の矢島家も三人姉妹だったけど・・・。やはり育った環境でえらい違いがでるんだなぁ・・。みたいな・・あたり前なんだけどね。

上野樹理さんは「スウィングガールズ」で有名な女優さんですよね。元気があって、はっきりしてて、おっちょこちょいでって感じのコミカルな演技でとても好感が持てたのを覚えています。彼女は化粧も薄そうだし、素材で勝負している感じで、作られた美しさが少ない女優さんですよね。

そして今回いいなと思ったのが、沢田ケンジさんでした。えー、お芝居いいですね。あまり俳優さんという意識がなかったので、あの頑固じじいな感じが凄くでていたし、ホントに職人ポイ雰囲気も漂っていましたよね。いやー、素敵ですね!!

私はこの映画すきです!上野さんってメジャーな作品にも多く出演していますけれども、このてのサブカル的な作品もでていて、仕事をしっかり選んでいるのかなーって思います。「のだめカンタービレ」の映画もヒットするんでしょうね!

そんなメジャーな上野さんもいいですけど、このような、素朴な上野さんもとても魅力的ですよ!!

蟲師(ネタばれ注意)

 大友克洋監督作品・脚本 「蟲師」

 この作品は原作がマンガらしいですね。全く知らずに映画館でみました。映画は映画館で見た方がずっといいと思える作品のひとつでしたね。奇麗でした、ひたすら映像が。

興味をもったのは、CMから流れてきた圧倒的な緑でした。そこに溶け込むようにオダギリジョーさんが大きな荷物を持って、銀色の髪で振り返っていたのですね。

映像に取り込まれるってこういう作品じゃないのかな・・と思ったのでした。やはりあれだけの緑・・・CGを使っていたのでしょうか。

お話は、昔のおとぎ話って感じで、基本奇妙なんだけど、どことなく、それを何となくおおまかにわかっている存在がいるというだけで安心するというか・・・オダギリさんの役はそういう部分を担っていました。あの方の声ってなんでしょう、落ち着きますよね。今、「ぼくの妹」という作品に出ていますけれども、そこでも同じことを感じます。あの妙な落ち着きがこの作品には効いていて、腹の底ではちょいと怖いんだけど、何となく大丈夫っていう感じを与えてくれますね。

この世の不思議なことは、もしかしたら「蟲」たちのしわざかもしれません。

最後まで見終わって、私、頭が混乱したのを思い出しました。難しかったですね。

で、DVDでアニメーション作品があることを知って、見てみることにしたのです。実写ってそれだけでリアリティーをもつものですね。あっり前なのですけどね。

、見た感想は・・・ああ、オダギリさんだね。この雰囲気、存在感・・ばっちり。

一話完結になっていてね。ほんとに不思議な事が沢山つまっていました。ギンゴは一つ一つ解決してゆきます。蟲の起こす事例を集めて。

実写はこの中で比較的手の込んだストーリーを2~3ほど集めて話にしており、クライマックスはギンゴが蟲かかわるようになったのかということを過去と交えて描き出しているような感じでした。

綴られたエピソードは悲しいけど、どこか絆を感じさせるストーリーばかりでしたが、やはり今回もあの蒼井優さんのことを書かなければなりませんね。

立ち姿が美しいというのは「花とアリス」という作品のバレーシーンで分かっていましたが、美しい和服姿と、宿命を背負った少女な感じが凄く出ていたと思います。孤独を背負った役がこうも似合う俳優がいるでしょうか・・。それはオダギリさんもそうかもしれませんが。

多くを語らずの二人の交流が、孤独と強さを表現していたように思います。

ヌイがギンゴを離せなかったのは、孤独という恐怖を再度味わうことに恐れを持ったからだと思う。人は一人では生きられない。

事故で、母親を亡くしたギンゴもまた同じかもしれないけど。そんなことが描かれていた作品ではないかとおもいました。

なんだか賛否両論あった作品と聞いています。原作特に、漫画は絵で表現されていますから、大変でしょうね。

私は見てよかったですよ。もう、映像から酸素が溢れかえってますから!!

クワイエットルームにようこそ(ネタばれ注意)

 松尾スズキ監督作品・脚本 「クワイエットルームにようこそ」

松尾スズキさんといえば、あの「東京タワー、オカンとボクと時々オトン」で脚本を書いた人ですよね。なんだかあの東京タワーと関連のある作品によく出会うなぁ。

作品の内容としては、想像していたよりとても重いものでした。私は何の前知識もなく見ていたので。まず、内田由紀が、自分が精神的に 異常があるということに全く気がついていない点が内田さんでよかったと思う点です。彼女が、「精神的に病んでいる部分がある」ということを視聴者が全く予想しませんよね、いや、彼女は恋人に間違えてここに入れられたんだ、なにかの間違いでクワイエットルームにやってきたと当然思うわけですよ。だから彼女自身に問題があると分かった時点で驚くわけです。ああ、彼女は普通を装っているけれど、ほんとはここに入るべくして入ってきたのだなという発見ですよね。

次に、宮藤さんが演じた役の彼氏が、あたかも、まともな恋人を精神病棟に送りそうな雰囲気を持っているでしょう・・。私のへんな偏見かもしれないのですが、なんだかそういう危うさが漂った雰囲気じゃないですか。ちょいと何を考えているのかわからないような感じだし。そこが相乗効果でうまく効いていたように思いました。

自分で、自分自身が少し可笑しくなっているということは、なかなか認められないことです。そんなわけない!あるはずないと思うわけですね。ただ、それに気がつけた人間は前に進める・・。そんなことを言いたかった映画だろうかと思います。

彼女がクワイエットルームをでて、新たなる人生を歩けたか歩けてないかそんなことは分からないけれど、自分がそういうことがある、あったという事実を知った彼女に明日へ生きるエネルギーのようなものを感じました。中村優子さんがやっていた役の人に携帯番号を書いた名刺的なものをもらっていたでしょう・・。あれを破りますよね。そこに一種の前へ進む活力のようなものを感じたのでした。

またもや登場の蒼井優さんは今回かなりの役ず作りをして、体重も自分の限界まで落としたらしいですね。彼女はプロの女優だし、別に特別凄いこととは思いません。この役には必要と思うことをやったのでしょう。マスメディアはこうやって体力的に凄いことすると極端にもてはやしますよね。でも、プロなら当たり前じゃないですか?作品に彼女の努力したなんて関係ないんですよ。作品に、精神的にぎりぎりのところで生きている少女という風にみえればそれでいいのです。

だから、私は蒼井優は本当のプロの女優だと思います。仕事に対して、100%必要と思うことをただやってみせるという根性。あっぱれ!!

そして対比として描かれた大竹しのぶさんですが・・。あの方いくつ?!いやお若いですね。目がね・・。やっぱりいってますよ。違う世界に・・。そんな存在でした。お二人の演技が少々内田さんを食ってしまっていたという感じは否めません。が、大竹さんも蒼井さんもプロの女優さんですから。

このキャスティングは本当にパンチの効いた方が多いですね。いやはや、そんな意味でも楽しめた作品でした。

クローズド・ノート(ネタばれ注意)

 行定勲監督作品・脚本 「クローズド・ノート」

この作品に関しては、内容よりも、あることでとても有名になりましたね。そうです、沢尻エリカさんの問題発言の件です。彼女は、この後、芸能活動を休止したような形になりました、そして今もまだ自粛している感じがしますよね。

ある雑誌を読んでいると、彼女はこの作品に対してのプロモーションが100件以上あり、心身ともに疲れていたと書かれてありました。正しいのかどうだかわかりませんが、同じ内容の質問や感想を求めらえれば嫌だと思うのかもしれませんね。同情すべき点がないわけではありませんが・・・、やはり、あの一言は避けるべき発言であったことは間違いありません。やはり若かったのでしょうか・・・。

みなさん、映画のエンドロールを見られるとおもいますけれども、そこの関わった人の名前が延々と連なってでてきますよね。それは、作品に関わった、この作品を成功させ、一人でも多くのお客様に見ていただこうと関わった人たちの名前です。決して表にでてこないけれども。彼女はその思いを、仕事を侮辱したという意味で罪深いのです。たった一人で、自分の力でなしとげられることなど、この世に一つだってないのですよ!

私は映画を愛する者として、(勝手にですけど)とても悲しかったですね。

で、彼女の放った一言「何も思う所はない」という映画になっていたのかどうかをみてみることにしたのです。

とてもさわやかな作品でした。なんだかノスタルチックで、出てくる万年筆屋さんとか、マンドリンの演奏とか、彼女が住んでいる部屋だとか、町並み、衣装、イラストレーターとか。アイテムがとても可愛いのですね。女性は見ていて楽しかったのじゃないかしら?

その雰囲気のなかで一冊のノートが過去と現代を結びつけているわけです。この部屋に住んでいた伊吹先生というひとの日常と、恋がつづられて。たびたび過去と現代をいったりきたりするんですけど、どちらのストーリーにもスーッと入っていけたという印象です。

エリカさんは、恋する女性を控え目に演じていました。普段があのような少し派手目な化粧だったりするので、大変ナチュラルで、彼女本来の美しさが出ていたんじゃないのかなと思いましたね。しっとりした、こよなくマイペースな雰囲気の女性でした。

竹内結子さんは、もうおきまりのキャラクターですね。心やさしい、この先生について行って大丈夫と思わせる安心感と包容力を感じさせる女性でした。よくでき人だな・・という印象ですよね・・なんだか、完璧すぎてすこし人間身にはかけましたが、清涼感のある女性でした。

物語のからくりは最後の方になんとなく読めてくるという感じがありました。さしあたって、激しいストーリー展開があるわけではないですが・・。ちょいとパンチがかけるのかな・・とう感じがしましたね。私の中に残るものがなかったという感じ。

・・・・そういう意味で言うと、エリカさんの発言は・・・正直な人なんですよねー。私、嫌いじゃないですよ!でも、やっぱり気をつけてね!

見て、ああ、損した・・とは絶対に思わない映画です。作品そのものはとても温かい映画でした。

女系家族(ネタばれ注意)

 山崎豊子原作 TBSドラマ「女系家族」 脚本清水曙美

 みなさん、今再放送で、この女系家族を放送していたのをご存じでしょうか?山崎豊子さんといえば、華麗なる一族などで有名ですが、愛憎劇作品を書かせたら天才なのじゃないでしょうか。

 時代背景はいつなのか、よく分かりませんが、この言葉の響きのインパクトがどうにもつよいんですよね、女系って。女は、子供を産み、育てる生き物ですけど本当のところ、この女系こそが血統ではないかと思うんですね。というのも、女だけが誰の子供かわかってる。産み落とすのも女なわけですから、血筋的にも間違えようがないですよね。

まあ、今の時代、DNA鑑定なんかがあって、そんな問題なくなってますけれども、科学技術が発達する前は、いろんな事が大きな問題となって、ストーリーが出来上がっていたのですね。

米倉涼子さんは、黒革の手帳のイメージが強すぎてどうにも「悪女」って感じなんですね。いや、大河ドラマなどで、お通とかもやってはいますけれども、やはり、それにも勝るインパクトがあるわけですよ。強く、凛と筋の通った生き方をする女って役どころが。今回もそうなんですけれども、まあ、しおらしい愛人なんですよ、控え目で正当なことをいう、相手の気持ちもちゃんとくみ取れるようなそんな女の人ですよ。いやー、本当に物語が進むにつれてそう見えてくるから怖いですよね女優さんって。悪女に見えない、視聴者はどんどん米倉さんという愛人に感情移入してゆく。

当然、物語の中で、いろいろその女系(正妻の子供3人)にしてやられるので、そう見えるように作ってあるのも事実なんだけど、全員とんでもなく悪いこと考えているからね・・でも、やはり米倉さんに感情移入してしまうわけですよ。愛人という立場なのに、それが、子供を宿しているというのに、世間的に見たら敵ちゅうの敵なのに!

造りが上手いですよねー、物語の。ほんとにそう思いますよ!思ったんですよ・・あれ・・なんでなんで米倉涼子をキャスティングしたんだろうって・・・。しおらしい愛人ならほかに適任がいたんじゃないかって・・いや、米倉さん凄くすごーくよかったんですよ!でもしおらしいが必要なら彼女じゃなくても・・・っと思ったわけですよ。

でも、最終回をみて、彼女にしたわけが何となくわかったんですよ。最後の最後に恐ろしい顔をして笑っているんですよ。もう、そんな表情見たことなかったし、穏やかに終わるだろうと思っていたし、今井美樹が歌っている「愛の歌」も凄くやさしいメロディーだし・・なにも考えてない所に異常に奇妙な顔なわけですよ。

鳥肌が立ちました。「こっわー」思わず声をだしてしまったんですね。彼女の表情は一体一体何を言いたかったのか・・今だにわからないのですね。

この話、自分の価値観で生きることが本当に生きているといえることって括り方だったんですね。ということでいえば、結局、頂けるものは全て頂いていきますよってことだったともとれなくもないわけですよ。あれだけ世間的に弱い立場の愛人が、しかも、しおらしい愛人が、視聴者を引っ張っておいて結局彼女、全部持って行っているんですよ!いや・・・わからない。面白いけど・・・しっくりはきませんよね・・・。

ただ、物語の構成力、キャラクターの作り方が素晴らしい本当に!面白かった!この手のちょっと重いストーリーお好きな方!お勧めです!!劇中に出てくる着物!とても奇麗ですよ!!

百万円と苦虫女(ネタばれ注意)

 タナダユキ監督作品・脚本 「百万円と苦虫女」

私、この小説を買いました。というのも、仕事で早番と遅番があるのですが、私は遅番なのに早番で来てしまい、時間をかぎりなく持て余してしまったんですね!この大馬鹿とはあたしのことですが!まっ、帰ろうかなって思うわけですよ当然・・・めんどくさ・・となるわけですよ、じゃ、映画でもいこっかなぁ・・みたいな!まっ、始まってませんよね当然。

みなさんこんなふうに不意に時間が余った時どうされますか?

とにかく私はカフェで時間をつぶしちゃおう!と、単純に思ったのでした!本屋でハードカバーの本を買おう!そして、あったかいカフェオレとチーズケーキでも食べて、読んでやろう!!

ハードカバーの本って買うの緊張しませんか?失敗したら嫌!!とばかりにもうどんだけ本屋の定員に白い目で見られたことか・・・まっ、気にしないけどね!

たどり着いたのが、「百万円と苦虫女」でした。運命的な出会いだな。うん!

まずね、タイトルが気に入ったのね!苦虫女ってまさに今のわたしのことじゃないですか!!んでね、表紙のデザインが百万円なんですよ!札なんだけど、架空の百万円札なんですねー!!面白いじゃんねー!!

お買い上げ!!で、カフェにいって読み始めたわけです!もうね、蒼井優しかないって感じしましたね、この主人公を演じられるのは・・いや、いると思いますよ、思いますこの手の役をできる人・・多部ミカコちゃんとか合ってるかもな・・。

彼女のために書かれた作品と知って、まっ、そうだろうなぁ・・。と思ったのでした。

そして女性が書いた作品だなとも思いましたね、なんだか繊細なんですよ、感情の動きというか、行動の一つひとつの要素が。そんなことで悩んでしまう、動けなくなってしまう。そういう所が妙に女性らしい視点だったんですねー。

いや、いろいろなタイプの人がいるから、当てはまらない人はいっぱいいるだろうけど、こういう不器用な人はいますよね。なにが狂ったかわからないけど自分の周りが敵だらけになってる時って・・・。多分本人のとらえ方なだけなんだけど、逃げたい、自分の存在をしらない土地へ行きたい、そこで生きていけるか試してみたい!ちょっとしたリハビリみたいな感覚かもしれないけど、とにかく今の自分じゃこの土地で適応できないような感じが、なんてことないエピソードで綴られているのです。

蒼井優はそういう、憤りや悲しみ、投げやりな感じを上手く表現していたんですね。感情が一気に爆発する様はドキッとしますからね。こんな声だせたんだね。こんな行動できたんだね・・っていう感じかな・・。

自分自身を信じてやらないと、前には進めない、しいては幸せは手に入らないということが言いたいのかな・・と思いましたけれども。

最後の終わり方は・・・彼女自身まだまだ、自分を信じ切れていないが故の行動と、私は見ています。この手の映画は多分女性・・特に若手の女性にヒットするかもしれませんね。

彼女は幸せを掴めるのかしら・・・?

I VS MYSELF このブログのタイトルですが、まさしく言いたいことは同じです!

見て見てください!おすすめですよ!多分蒼井優さんについては彼女自身について記事を書いてみようかなと考えています。私の見ている映画に対して、出演率が異常に高いのですよ・・これもブログを書いてみて気づくことですけれども!

歓喜の歌(ネタばれ注意)

 松岡錠司監督作品・脚本 「歓喜の歌」

私は別にこの監督が好き!とか思って作品を見ているわけではないのですが、こうやって記事にしてみると分かりますね・・またもや登場松岡監督。

公開している時、見たくてたまらなかったんですよ、ですが、公開期間が短い短い・・えっ、もう終わっちまったの?ってな感じでしたよ。

いやー、さっすが立川志の輔原作ですねー、笑った、笑った!!あのなんというやる気のない、覇気のない主人公でしょうか!小林薫さん最高ですよね!ああそうだ、東京タワーでもそんな情けない父親やってましたっけ!情けないとか、そんなんじゃないですよ、もう、どーしようもないんですけど!最後も妻へ泣きべそをかいて許してもらう!!「もう、しょうがないわね、あなた!!私がいなきゃダメなんでしょ!」みたいな感じですよー!!

ことの起こりは、業務の慣れ合いですよ、ホウレンソウ!!報告!連絡!相談!!まあこれを怠ったことにより引き起こされるわけです、御高いレディースコーラスと市民の集まりコーラスガールズ!とのダブルブッキング!!

お互いの主婦がやり合うわけですよ、そりゃ必至ですからねー、いっぽも引きませんよね!どうして、12月31日に歌いたいのか、歌が自分たちの生活にとってれほど大きいことかというエピソードと、小林さんのなっさけない浮気エピソードを上手いこと練りこんで、なんとかしようと一心で動くわけですよ!やっぱり、一生懸命にやっている姿を見るのはいいものだし、応援したくなっちゃう、それが人間ってもんじゃないですか?って感じがいいたかったのかなぁ?

とにかくでてくるキャラクターが面白いんですね!主婦の皆様も面白いし、いや、安田なるみさんはほんと美しくて、この方・・年とるのかしら?なんて思いましたけれども、根岸さんや藤田さんなんかは、ほんといいオカンだしー。藤田さんは「アイシテル」というドラマでも稲森いずみさんの母役やっておられますけれども。もー文句なしですわ!

今回の演じ手・・・やっぱり小林薫さんなんですけど・・・まあ、由紀さおりさんもいいアクセントが効いてましたよね!お高い感じと純粋に歌が好きっていうところとちょいとコメディアンちっくな所が絶妙ですなぁ・・。面白い!私とぼけてる人が好きなのかしら・・・?普通とか平凡とか好きだからなぁ・・・。

面白いですよ、ホントに家族で見れる本当にわらっちゃう映画ですよ!!

虹の女神(ネタばれ注意)

 熊澤尚人監督作品 脚本桜井亜美他に二名 「虹の女神」

前回、「リリーシュシュのすべて」という作品について記事にしましたが、その後遺症はいまだ続き・・岩井俊二さんがプロデュ―スしたこの作品も見てみることにしたのです。

映画でプロデューサーがどのような役割を果たしているのか私にはわかりかねますが、岩井さんがキャスティングしたなって感じの人物が登場していましたね!市原隼人、蒼井優、相田翔子・・・彼の関わった作品には鉄板なんでしょうかね・・。

このお話は、ベタというえばべたな作品なのかもしれませんね。

あなたは何がやりたいの?・・・これは永遠のテーマかもしれませんよね。自分がいったい何をしにこの地球にうまれてきたのかっていう。

捜し求めている、又はこれでよいのかと思い続ける。多分万人に思い当たるでしょうね。この作品の主人公は本当にそのへんにいそうな平凡な青年で、何をやりたいか探し、自分が本当に好きな人までが分かっていないという人。情けなく、なんとも歯がゆい人物だけど、「そうなんだよね。こうなんだって!」っていうあまりにも当たり前の感じが出ている。

そこに現れる、すべてを自分の手で掴もうと懸命なあおい。上野樹理さんがやっていますけれども。やりたいこと:映像作品を作ること 好きな人:どうしようもない岸田

彼女の思いは懸命です!好きだ!好きだ!とアピールする賢明さではなく、気がついて!気がついて!とう賢明さ。素直になりたけいどなれない、不器用な性格が表現されていて、なんだか心がジンワリするのです。

この作品の面白い所は、蒼井優の使い方なんですね。フレッシュな青春映画の中に突然現れる一点の暗闇というか・・蒼井優が暗闇というわけではないですよ、違うんですよ、存在感としての問題です。なんでも見通しているような不思議さと、すべてを受け止めたような落ち着き、姉が亡くなった後は、子供のように混乱し、動揺する純粋さ。

もう一点の面白さとしては、相田翔子なんですけれども、不思議・・こんなにミステリアスでファンタスティックで不気味な人いないですよね・・すごい稀、レアな存在感ですよ。生きている世界が人より5センチぐらい浮いてるんじゃないのか?と思わせる人ですよね・・。もちろん発言も超変わってますよ、やっぱり・・、でもね・・言いそうなんですね・・この人。すごいなぁ・・・・と思うわけですよ・・。ちょいと薬師丸さんをおとぼけにしたような感じですもの。

この二人の存在を映画に導入したことによって、たんなる青春映画じゃなくなっているんですよね・・・。なんかプラスアルファー加点したくなるって感じなんですよ。

もちろん主演の市原さん上野樹理さんの普通ポイ感じのリアルさ(やはり普通の人間を演じるのが一番難しいですからね)感じは相変わらずとてもよかったんですけど・・・やはり今回酒井若菜さんがピンときた演じてだったでしょうか。彼女もね、独自のポジショニングを確立するんじゃないのでしょうか・・稀ですよね・・あのとぼけた感じとポップなエロさ・・天然系それとこれを言ったらファンの方は怒るでしょうが、頭の軽そうな感じ。彼女はやはり「キャッツ」でお馴染みですけど・・森下愛子みたいなポジショニングをになってれそうな感じですねー。いや!面白い女優さん!!

総合的に見て、大切なものって、失って初めて気がつくんだよねってことが言いたかったのかな・・。いやー、面白かった実に!おすすめですよ!!

リリーシュシュのすべて(ネタばれ注意)

 岩井俊二監督作品・脚本 「リリーシュシュのすべて」

 この作品を見る前は、何の前知識もない状態で見たため、ショックを受けたことを覚えています。なんでしょう、見て、3~4日引きずって、たくさんのことを考えたし、たくさんいろんな人々に話したと思います。

私はこの手の映画が好きです。が、たぶん二度とみるこはないと思います。

14歳という年齢は、魅惑の年齢で、大人と子供のいりまじった、複雑で繊細、多感な時期です。この頃のことを思い出すと、懐かしいだけではない、何か苦いような感覚を思い出すことはないでしょうか?けして、キラキラとしたものだけでなく、複雑にうごめく感情の中で悶え苦しんでいたような感じで・・。

私はそんなことを思い出しながら、この映画を見ていたわけですが、そのなんだか訳の分からない狭い世界の中で感じたことが、そのまま映画に切り取られていたような気がしました。

言葉では簡単、いじめ、支配、レイプ、援助交際・・・たぶん一度にクラスの中で起こり得ることはないだろうけど、点在して、起こっているのではないだろうか?と思う問題を一気に集約したような作品。

リリーシュシュ・・架空の歌手を愛し、リリーだけが僕のことを理解してくれる、歌で表現してくれている。心のよりどころという感じ。

親も、友達も誰も信用できない生き場をなくした少年たちは、そんな歌手に心のよりどころを求める。そういうことあったな・・。傷つけられて、修復できなくなった感情を、止めることもできずに周りを傷つけている少年。分かっていても、やめることも止めることも逃げることもできなかった少年。嫌だ嫌だと思いながら諦め続け、体を売り続けた少女。自分を守ることに必死な少年少女・・。

別に、何特別なわけではない、何となく歯車がくるっていくような感じで一つのクラスが崩壊していく様をリアルに描き続けた作品でした。

-痛み-これがこの作品の印象でしょうか。

市原隼人:この人は、昔ドラマ、「子犬のワルツ」っていう作品で見て以来久しぶりに見た    感じで、この作品に関しては、リアルな14歳を演じていました。

忍成省吾:テレビドラマでは端役でよく見る人でしたけど、切れた青年、おたくっぽい感じの人物をよく演じていますよね。この作品の中で破壊的な支配者をやっていて、内面は繊細で弱い感じがよく出ていました。この作品を見て、後のちょいと癖のあるような役をやるようになったのかなぁ・・。

蒼井優:どうしようもない、憤りと不安を抱えた役が本当によく似合うというか、見ているだけで表現されている演技でした。優ちゃんの役の子が自殺をしたいきさつは色々解釈があるだろうけど・・多分精神的に負け続けている自分と、伊藤歩のやった優等生の子のが精神的に負けない強さを持っていたことに傷ついたからではないかと私は推測するのですが・・。

 岩井さんの作品で面白いのが、前も述べた「対比」なんですけれども、今回の作品にもあったように思います。あくまで私自身の独自な解釈なんですけれども・・。

それは「親」と「子供」の対比なんです。

大人が凄く滑稽に描かれている、子供の複雑な心情に目をつぶって見ないふりをしている。かかわるふりをして、逃げているような描かれ方でした。

市原少年の母親の、再婚、連れ子、妊娠。一つとっても子どもにとっては大きいことだし複雑な感情を抱くことでしょう・・。

忍成さんの母親、奇麗で性格も明るく完璧な母親。人間身を感じず、無機質な感じ。

大沢さんの突然の死。目の前で人の命が奪われ血だらけの体。

援助交際をしてくる大人。自分の子供ぐらいの年齢の子を平気で抱ける無神経さ。

クラスの担任。「大丈夫よ、まっ、なんとかなるわよ」殺人を起こした市原に向かって、何も知らないとはいえ、あまりにも軽く、無関心な口調。

子供が怖いのか?!掛かるの嫌なの?!・・・なんとも言えない作品。

当然、私は見てよかったと思ってます。心にグサリとささるそんな映画!!

僕がいちばん欲しかったもの

 槇原敬之 「僕のいちばん欲しかったもの」

みなさん、この曲を聞かれたことがありますか?私は、友達とカラオケに行った時、聞いた一曲でした。とても上手くてきれいな声の持ち主によって歌われたためか、とても心に残った曲でした。

歌を好きになる時、歌詞やメロディー、歌い手・・さまざまに好きになり方があると思いますが、私はメロディーなのです。曲が耳に残るっていうか、飽きるまで聞き続ける癖があって、この曲に関しては、2週間ぐらいずっと聞いています。

槇原さんの曲は、メロディーがとてもさわやかな印象がありますが、この曲、すがすがしい、緑に覆われた稲穂が風に一斉になびいているような感覚を覚えます。頭の中に勝手に映像として出てくるんですね・・。癒しの効果でもあるんじゃないでしょうか・・。

歌詞もね、あっているか、間違っているか全くわからないのですが、人と人との絆っていうことを書いている感じがするんですね!人が幸せに笑ってくれていることが、本当は僕自身の一番欲しかったものだった!という直訳したらこんな感じですけれども。

槇原さんは、何があってこの境地に行きついたのでしょうね?まあ、なかなかここまでのことを思うのは難しいし、これを歌にするぐらいだから、伝えたかったか、あるいは願みたいなものかもしれません。

人類、なかなか、人のために生きるってことは難しいけれども、全部じゃなくていい、だから、少しでもこういう部分があればやさしい世界になるでしょうね・・。

素敵です!まっきー!お勧めの一曲ですよ!!

東京タワー(ネタばれ注意)

 松岡錠司監督作品 脚本松尾スズキ 「東京タワー・ぼくとオカンときどきオトン」

つい最近この映画を地上波でやっていましたね。みなさんご覧になりましたか?私、テレビでCMを挟んで映画をみるのがとても苦手で・・集中できないんですよね。

だから見るのはいつも、録画しておいて、深夜夜中に見るのです。シーンとした中で、CMを飛ばして一気に!多分自分の好き嫌いのせいもあると思うのですが、この状況にしても、最後まで見続けられない作品というのがあるんですねー。まあ、本当に個人的な好き嫌いですが・・、本作、しっかりと最後まで見続けることができましたよ!というより、とても感傷深い作品でした。

見終わった後、ああ、見てよかった。心が暖かくなったなぁ・・というタイプの映画でした。

小さな家族のことを書いていてね、ほんとに、その辺にある家族なんですけど、一人一人味があって、そう、家族をみとるってこういうことですよねって感じ。ほどんど滲みだすキャラクターだけで話が進んで行くような感じなんですが、ワンシーンワンシーン、見てて飽きないように作られているんですよ!次は!次は!!っていう性急感があるわけでも、驚くような展開があるわけでもないんですが・・。だから凄くこういう作品は役者の力量が問われるんじゃないのかな・・日本アカデミー賞で総なめにした、俳優達の訳がわかるといいますか・・そんな感じでしたね。

家族って誰にも代えがたい存在ですよね。そういうことを言いたいんだなって思いましたね。がんに侵された母親をみとるとか、そういう単純な感じじゃなくて、つながりって、離れていても心の中にしっかりあるでしょう?というか・・・。

私が面白かったポイントが、僕が大学卒業できそうにないと母に電話するシーンで・・。

「なんでがんばれんかったんかね・・なんでかねぇ・・・」ってキリンさんが言うんですけど、なんかその言い方が凄く面白くて、愛情こもってて、この人らしいなぁ・・ていう感じがにじみ出ていたんですよね・・・。

母が若かりし頃、再婚しようとするシーンがあって、その後に、「マー君、おとちゃんのこと好きか?」みたいなこと聞くシーンがあって、「うん、すきやで」みたいな、なんてことないトーンで会話してるんだけど、ああ、オカン再婚やめたな・・て感じが見ててすごい伝わって来たんですね・・。

ガンで闘病して、抗がん剤で体を痛めている時、本当にリアルで。ああ、抗がん剤って、ガンって大変な病気だ・・これは心がめいっぱい弱くなるだろうと思えたし、その時の息子とあのフウテンの父親が傍にいることがなんとも心強かったろうな・・と思えた。

そして、オカンがオトンに会うとき奇麗に着飾っていたり、化粧していたり、髪切ったりしているのがほほえましく面白く、なんだか泣けてきて、心つかまれたし、オトンが帰るっていった時に「母は、父が帰るのがいやなのだ」って分かってる息子もなんだか優しさが満ち溢れていて、離れていても凄くこういう精神的につながってる家族ってのもあるんだな・・。と思ったのでした。

オダギリさんは、ホントに雰囲気俳優さんで、そこに漂う雰囲気に溶け込んで、ああ、そうそう、キキおかんと小林オトンとの間に生まれてきたな・・って感じがしっかりしましたよ!

キキさんは、うん、もーそのまま!!おおらかで、トボケてて、でも面白くてユーモラスなオカン!やさしくて何よりも、そうマー君を愛してる!素晴らしい文句のつけどころもないくらい素晴らしいオカンでした!!

オトン小林薫さん!!最近よく映画やドラマなんかで見ますねー、素敵、なんだか抜けてるんだけど許せちゃう、好かれちゃうそんなオトンになってた!素敵!

東京タワー長くなりましたが、おすすめですよ!!

アイシテル(ネタばれ注意)

 日本テレビ水曜10時「アイシテル・海容」 脚本 伊藤実

4月クール、私の中で一番面白いと思える作品「アイシテル」ですが、日テレって、一年に一本、視聴者にドカンと問題を投げかけるような作品を作ってくれるんですね。

記憶に新しいのが、「14歳の母」あの時も同じようなことを思いましたけれども、少年犯罪の内側に視点を向けたこの作品、子供を持つ親御さんは、軽く笑い飛ばせる題材ではないでしょうね。

嫉妬っていつから持ち得るのでしょう?もしかしたら、生まれてほんの少しから存在する感情なのかもしれませんよね、思い当たるのが、兄弟が生まれた時、僕の私のママが!って気持になってやきもち焼きますよね・・。この作品とその嫉妬心が関係あるのかわかりませんが、私には少年の心に空いた孤独が、愛情に満ち溢れた小さな少年の姿により、浮き彫りになって、犯行に至ったのではないのかと推察。全く根拠はないけどね。

この題材は、どの家庭にも起こり得る状況ですよね。子育てに行き詰った母親。仕事中心の父親。御金はあり、裕福である。いじめられていたわけでもない。

それが、たった一度の、怖い体験により、母の愛情を取りこぼした子供。疎外感が生んだ心の傷。

あの少年は、とてもよくそれを表現していて、見ていて感情移入させられますね。

そして、田中美佐子さん。この方の持つ空気は本当に穏やかで、大きなゆりかごの中のような安心感がある。そんな存在の女優さん。

「いっちゃうよ、僕も、おばさんには本当のこと」って気持にさせるっていうか、納得してしまいますよねー。そりゃ、顔が奇麗とか、スタイルがいいとかじゃ、表現できないもの。演技力というより、その人のもつ特質って感じしますよねー。もちろん、上手いには違いがありませんけど。

御母さん役の、稲森いずみさんは、美しいですね、泣き顔も。なんだか新米の母親が凄くあっていて、美佐子さんとの対比が凄く出ているという感じ。必死で息子の気持ちを知ろうとしている姿に心動かされるし、救われる。やはり、母という存在にはこうであってほしいとおもいますものね!素敵です!

私、板谷さんという女優さんを、実話知らなかったのです。この作品で初めてしっかり認識したという感じですが、とても印象に残りました。スッとしたイメージだったのに、しっかり主婦に見えるっていうか、息子をこよなく愛している母親になってましたねー。いや、驚いたぐらいよかったんですけど・・、芝居もオーバー過ぎずに、泣くシーンも、おきれいな顔を歪めて、クッチャクチャにして、それができてこそ女優って感じですよ!自分が奇麗に写ろうなんて考えてる女優は、女優ではないですよ!って勝手に思ってますけれども、板谷さんはとても感情を引きつけてくれる演技をしてくださってます!!

そして私がもう一つ好きなのが「主題歌」なんですね、モンキーマジックの「アイシテル」ですけれども、とても作品のテーマと合っていて聞き入ってしまいます!素敵です!

私は、ドラマも映画も好きですが、ホント、このような、考えさせてくれる、心に何かを残してくれるような作品が好きです。見たいなと思うのです!来週も楽しみ!!

花とアリス(ネタばえ注意)

 岩井俊二監督作品・脚本 「花とアリス」

 初めてこの映画を見たのは多分5年ほど前だったろうと思うのだけど、年齢が行くとほんとあの時受けた印象と違って見えてくるってのが、やっぱり、映画の面白いところだろうか・・。

この映画に関しては、私はタイトルを見た時想像が難しいというか・・メルヘン?って感じでそれがある意味本当にメルヘンだったていう。

何がメルヘンだったかっていうと、まず先輩の記憶喪失事件。そして、舞戻ってきた「トランプ」ってところでしょうか・・?

そのころ、こんなに大ブレイクすると思っていなかった「蒼井優」ちゃんのバレーシーンになんて姿の奇麗な人だろう・・・という印象がつよかった。

さて、最近、再び「花とアリス」に遭遇・・。映像がえっらい面白かった。というのは、すべてが対比されているように感じる、こっけいさと真剣さ・・反対語になってないけど。ここ重要なシーンだよってところで、バックにアヒルちゃんの大きなバルーンがぷかぷか浮かんでたり、花の告白シーンの後ろで、こっけいな落語を披露し、お尻を丸出しにしていたり、アリスの美しいバレーシーンの後ろで、なんとも日常の会話をしている広末涼子だったりと本当に面白い対比をしているんですねー。

やっぱり、みなさん、蒼井優さんの美しさに目を奪われてしまいますよねー。私ももちろんその一人ですが、今は花のなんとも言えない歪んだ愛情と、若いが故の行動が愛おしくてしかたないのですね、あの賢明さ、歪んだ賢明さ、ハチャメチャな論理。だけど、いとおしいっていう、あの花のリアルさがあるから、アリスのあの孤独さ、冷静さ、やるせなさが浮き彫りになるっていうか・・、私にはそう思えた。杏ちゃん素敵!

 蒼井優ちゃんは、あういうどうしようもない感情を、表情や体で表現するのが非常にリアルな人だと思う。お母さん、相田翔子さんのあの、無機質で、残酷な可愛らしさが優ちゃんの「ママ、私のことも見て!」っていう言葉にならない叫びに凄いでているっていうか、生きるよね・・うまいことキャスティングするな・・。先輩の役の人もあの独特のおとぎ話な雰囲気が凄く合っていたし・・・。

ということで、総合的に見て何度も楽しめて、何度も何度も発見がある、そんなお得手ちょいと胸をジーンとさせてくれる映画でした!ぜひ見て見て!!

まぼろしの邪馬台国(ネタばれ注意)

 堤幸彦監督作品 脚本大石静 「まぼろしの邪馬台国」

私は、この手の作品が好きだ。ぶっきらぼうで、鼻持ちならない独裁者 宮崎康平と、美人声優 和子との二人が織りなすなんとも言えない夫婦の様子がなんともおかしくて、楽しくて見ていて幸せな気分になってくるのだ。前妻に逃げられた康平が、駅で二人の子供を抱えながら、和子に「嫁にきてくれ」というシーンは、知らず知らずの間にジーンワリと涙が流れてきて、情けないけど、ほっとけないじゃない!という母性本能の屑ぐられ方に女だからだろうか・・?なんとなく納得してしまうものがある。

吉永さゆりさんは日本で代表する女優さんですが、うん、さゆりさんには、ずっとこんなよき妻を演じ続けていていただきたいと思わざるえないのです。

堤監督は、やはり独特で面白くて、なんだかさゆりさんの、お茶目で、可愛い感じを凄く引き出していたんじゃないでしょうか・・・。

そして、やはり竹中直人さん!素敵!なんだろう・・あんな傍若無人なのに愛くるしい感じ。嫌なやつなんだけど、嫌いになりきれない不思議なキャラクター・・。康平さんの、邪馬台国がここにあった!!という信念がそうさせたのだろうか?よかったな・・。

面白い点が、康平さんって目が見えないのだけれど、遺影の写真が、若かりし頃の写真か違う人だったか定かじゃないけど、康平さんと全然違う顔なんですね、それを見て、和子さんが子供たちに「まあ、いいじゃない、みんなお父さんがハチャメチャな人って知ってるんだから」みたいなこと言うんですけど、それが吉永さんの口からでてるから、なんとも面白かった。相変わらずね、康平さんって、キャラクターというか、性格がこんなエピソードにもしっかりと出ていたんですねー。

後、バナナ園・・・、なぜバナナだったのか?昔はバナナ高くて、一般市民が食べれなかったらしいけど・・・そういう意味でかな・・?「みんな、ばなな多べんしゃい!元気になるけん!」的なことを康平さんが言ってたんですねー。で、康平さんのお葬式の時、和子さんがバナナを大量に参列者に配るんです、みんな食べるんですけど・・・、まずそうに食べるんですよ・・「イマイチだな・・」みたいな、それを和子さんが見て、「主人が作ったバナナですから、まあ、供養だと思って・・」みたいなこと言うんですよー。なんだか可笑しくて泣けてきてねぇ・・。

なんだか夫婦の情とか縁みたいなのが、そういう細かいエピソードから、伝わってきて見終わった後、なんとも言えない幸福感が押し寄せて来たんですよ!

おすすめですよ!!

明日は明日の風が吹く!!

日常の出来事、エンターテイメント系について綴っていきます!

I VS myself

映画・ドラマ・CMなどの感想を綴っていきます!

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