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2009年7月

ディア・ドクター(ネタばれ注意)

 西川美和監督作品・脚本 「ディア・ドクター」

西川監督といえば、「ゆれる」という作品で、あらゆる賞をたくさんとった女性監督として有名ですよね。

彼女の待望の2作品目、「ディア・ドクター」アスミック・エースの作品は本当に私好みの作品が多くて、大作ではなくショートムービー的なサブカルチャー的な、作品が多いですよね。

今回のこの作品も、ひとつの小さな村が舞台となっていて、人口の半分は高齢者、農業で生計を立てているような、そんな大自然広がる場所でした。

今、日本で過疎化というのが大きな問題になっている。視点はそこにありました。ドクターコトー診療所でもありましたが、医者がいない。

注目したのがここなんです。医者がいないこの村の深刻な状況がもたらしたなんともファンタスティックな展開が用意されていたわけです。

小さな嘘、この嘘は責められますか?

こんな問いかけがキャッチフレーズになっていますが、その嘘はとても優しい嘘だった。この作品の中でそんな風に描かれていました。

「嘘をつく人間は悪い人間」

でも、人間、嘘をつかない人はいるでしょうか?小さな嘘、大きな嘘、悪い嘘、優しい嘘。

種類はたくさんあるけれど、特に日本人の美徳としては、優しい嘘をつく傾向にある。優しい嘘のほとんどは情からきているんですね。

伊野の嘘は、決して許される嘘ではなかったけれど、3年間のあいだ、村の人は何とか彼がいる、医者がいるという優しい嘘の中で安心した生活を送っていた事実と、若い医者に、患者本人と向き合うという本質を教えたという事実。

そんな優しい人間的情によって引き起こされた嘘なら、どうか、伊野先生、つかまらないでほしいと思ってしまう。そういう描き方でした。

「まるで村のみんなが伊野を先生に仕立て上げたようじゃないか?」この言葉が全てじゃにだろうか?

伊野の偽医者という事実が明るみに出るにあたって、だんだんと彼自身の苦悩が見えるようになっていく。本当にこんなことを続けていていいのか?という迷いと、とんでもない嘘をみんなについているという罪悪感のなか。

私が解釈できなかったのが、余さんが演じていた、看護師が伊野の正体をしっていたのかという事実。

後の描写に、医者としておかしい点がたたあったとエイタが言っていたけど、そうなら、当然看護師もその事実に気付いていただろうな・・・。それも含めての仕立て上げだったのか・・・。

はじめの方の描写で、伊野が医者としてあがめたてられている、神にも等しいと思われているという描き方が、後の偽医者だった事実が明らかになった時の対比になっていて、伊野の苦悩をより引き立てるような描き方になっていましたね。

出演者は全員玄人だったから、安心して見ていられた。

主人公の鶴ベイさんは、本当に適役で、親しみ深く、情に熱い人柄と、チャーミングで、軽く笑い飛ばすような性格が出ていて、この人以外いない!とまで思ってしまう。会話もおそろしく自然体で、びっくりした。上手いとか、上手くないとかじゃなくて、うん、この人が伊野、伊野ってひとは鶴餅さんみたいな人だって感じしました。

瑛太くんはいまどきな研修医って感じが凄くでていました。

後、余貴美子さん。この人はどの役をやっても独特の温かみがあって、たぶんこの人自身がそうなんだけど、優しい雰囲気と、あやしい雰囲気とちゃめっけのある雰囲気が同居しているような、まあ、陳腐な言葉でいってしまえば、幅が広く、そのどの役にも深みと温かみがあるっていう印象でした。

八千草薫さんは、もう、ただそこに存在していればいいということが許された人っていう印象で、モンペ姿には違和感があったけど、娘に迷惑をかけたくない心情とか、そのこの場所を離れたくない、場所への愛着だとかがいじらしくて、そうよねーって納得できるような雰囲気なんですね。料理を作って伊野と話しているシーンなんて、家族に乾杯かと思いましたもん。

質素だけど、家庭でとれた、農薬の薄い健康な野菜と魚を中心とした食事。

それを一人でひっそりと食べているおとなしい、控え目な女性をよく演じておられた感じです。

この西川監督は、家族を描くのが好きなんでしょうか、家族の形は千差万別ですが、伊野が何故この偽医者になることになったかという所が少し伝わりにくかった印象です。

伊野があそこまでも、健心的に村人と関わっていたのに、そこまでさせる理由って何だったのでしょう?

そこがないから唐突な感じがありましたね。香川さんが、短いセリフで核心をついたセリフをいっていました。

苦しんでいる人、助けを求める人があれば、そこに手を貸してしまうのが人間でしょう。

確かに、でもそれをするにはあまりにも大きな嘘だし、かけですよね。

ちょっとそのあたりの描写があったかもわからにけど、私には理解不足だったかなと思いました。

でも、心温まる一作ですよ。

ドラマ 2009年 4月クール

 2009年 4月クール ドラマ

1位 Mr.BRAIN (TBS)  20.48%

2位 BOSS   (フジ)   17.14%

3位 アイシテル (日テレ)  14.82%

4位 臨場     (テレ朝)  14.48%

5位 白い春   (フジ)    12.60%

4月クールのドラマも比較的在宅率が高く、新生活とともに、ドラマを見ようとしている人が多いと言われていますけれども、今回は、こういう結果になりました。

あくまで視聴率です。それで推し量ることはできません。名作だからといって視聴率がとれると決まったわけではないので、あくまでもということです。

私、考えるに最近の若い人は特にあまりドラマを見ないのなぁ・・・と思うわけです。私のまわりにいる人に聞いても、そんなに見ていないと言っています。

そうなってくると、この結果がうなずけるわけです。今回1位だった、木村拓也さんは、もちろん彼だけの力で取りえた数字ではないけれど、比較的テレビを見ていた時代の人々をファンに持っているのかな・・・とうっすら思ったわけです。

30代・40代女性、木村さんは、男性にもカリスマ的な人気がある方だから、夫婦で見るというような効果もあったのではないでしょうか・・・。

又、この作品に関しては、いろいろなゲストが出演していますよね。それも、大勢の興味ある対象となりやすく、市川海老蔵さんなんかは、歌舞伎界のカリスマですから、ハマル方にははまるんじゃないですかね・・・。

私は実は、一話しか、視聴しておりませんが、ちょっと面白さが分かりませんでした。多分私の好きなジャンルのドラマでは、なかったというだけだと思います。

2位のBOSSに関しても、私は一話は見たのですが、どうも入っていけずに、断念。逆にこのドラマは凄く一般受けがよかったみたいで、みとけばよかったかも・・・とうっすら思いましたけれども。やはり、天海さんの人気は男女とも高いようで、非常にサッパリとした性格がいかにもBOSSっぽかったのかも・・・。

戸田絵梨香ちゃんは、なんだか、ちょっと芝居に変な癖がついたような印象で、あんまり作りすぎたら演技、演技してて見てられないんですけどー、と思いながら今回の役を見ていた印象です。竹野内さんは、3枚目、二番手でもいい味だしますねー。

3位、4位、5位に関しても同じことが言えて、家で主婦の方とか、在宅率の高い年代に視聴率が集まった印象ですね。

もちろん作品力があっての話でしょうけど。

私は、白い春も見ていたんですが、いやー安部寛が凄く陰湿な役で驚きました。正直こんなに視聴されていたとは驚きです。

でも、のぞみちゃん可愛かった。久しぶりの連ドラ出演 オダギリジョーと長澤まさみさん、実力者がそろったクールでした。「僕の妹」も途中までは見ていたんですが、なんか話がどこに向かってるのかわからなくなってから、見なくなりました。長澤まさみはスタイルがいいですねー。でもスタイル以外褒めるところが私にはなかったな・・・。

あっ、でも悪役は似合ってましたね。いい人やると、あの甘い声がどうもより一層甘く響く感じなんですねー。苦しい時の表情とかは、いいんだけど・・。私、「ラフ」という映画を見て、あまりにも主演の二人のお芝居が見ていられなくて、開始5分で切ってしまいました。

彼女は上手い時とそうでない時があるっていうか・・・、周りの俳優に影響されてるのか?

なんか安定感がないですね。

私が見ていたのは、前にも記事にしましたが、アイシテル、スマイルでした。

又、気になる方は読んでみてください。さて、今年の夏ドラマはどうなるでしょう。私は、ブザー・ビート、赤鼻のせんせい、官僚たちの夏を見ております。

CM softbank mobile

softbankのCMで有名なのが白戸家の人々ですけれども、今回は、過去、キャメロン・ディアスやブラッド・ビッドが出ていたCMについて書きたいと思います。

カラフルな携帯のカラーと、キャメロンの軽快でPOPなダンスがマッチングしていて、目を止めてしまいますよねー。

その後、キャメロンママと娘の朝のひとときをくりぬいたバージョンも面白い。

おきゃんな娘が、ママとおんなじ行動をしているだけなんだけど、それがすっごく可愛いんですねー!!

今や、飛ぶ鳥の勢いのSOFTBANK!新キャラクターにはあの天下のアイドルSMAPですからねー!楽しみ、楽しみ、どんな感じで、白戸家と絡んでくるのでしょうか??

又、ジャニーズ対決ですよね、AUは嵐、SOFTBANKはスマップと!こちらも恐ろしい争いになることでしょう!

スマップって、個人のCMはよく見ますけど、案外グループのCMってみませんから、楽しみですね!!

CM au by kddi

auは、4~5年前まではとても勢いがあったイメージです。その代り、今、伸びに伸びているsoftbankがvodafone,j-phoneなどから名前を変えていて、不安定な感じでしたよね。

今はauの勢いが薄いイメージですね。まあ、サービス等はあまりどこの携帯も変わらないというのが本当のところでしょうから、やはり、イメージ先行のCMの効果は大きいと思われます。

もう、ずっとauのイメージキャラクターをしている仲間さんのシリーズは好きですね。15秒の中でちゃんとストーリーあり、落ちあり、とかなりテンポのよい作品で、あの仲間さんの独特の声が凄く生きている感じですよね。

彼女は、ごくせん、トリックなどのコメディアンヌとしての才能を高く評価されていますけれども、あの上品な御顔から、考えられないセリフがでてくるこのギャップが味噌ですね。

又、なん年か前jから、今をときめくスーパーアイドル、嵐もイメージキャラクターを務めていますけれども、昨年から始まった「もし嵐じゃなかったら」シリーズは、今年の冬から始まりましたけれども、そうですね。

コンセプトとしては面白いと思いますけど、ちょっと王道すぎるかなーっていう。

クスッと笑えるポイントがないっていうか、真面目に作品になりすぎている感じがするんですねー。やはりCMはイメージとインパクトが大切ですから、そこを強調していただきたい。

ドラマのような一本の作品に仕上がっていてそれは、それで、先は気になるんだけど、インパクトが薄いよね・・・、嵐だったら、もっと面白いキャラクターが出せると思うんだけど。

彼らはとても面白いグループだから、それがもったいない感じ。

CMには、30秒とか、60秒とかありますけど、まあ、60秒のバージョンだといいな、ストーリー性があって、っていう作品ありましたけどね。

やはり、そんなに長いCMはなかなか流せないだろうし・・・。

活かし方次第で嵐の方はもっと面白くできそう。仲間さんの方は十分面白いけど。

頑張って、シェア率を伸ばしていただきたいですねー!

CM NTT docomo

NTT docomo,

au by KDDI

softbank

これら携帯電話のCMはよく比較されるし、CMランキングにも常に上位に食い込んでいることもあって、面白いですよね。

しかも、やはり大手、CMを流す頻度が高い。

NTTは一新しましたね。昔のちょっとPOPで、お洒落で、個性の強いCMから、家族、恋人、友達なんかを連想できる、わりとスタンダードな造りにしている。

出演者ももっぱら、さわやか路線。

おじいちゃんがやってる大きな民宿みたいな所に、いろんな人種の人が住んでいる設定。そこで起こるいろいろなことが、携帯のサービスと繋がっていくっていうストーリー。

ストーリー仕立てにするとどんどん話が展開していくし、逆にストーリーが気になるという相乗効果もあるから私この手の作り方は好きですね。

それぞれの世代に合わせた俳優さんを使っているのも面白い。

そんなに個性的ではなく、その民宿にすんでいそうな、そんな配役。

成海瑠子、堀北真希、松山ケンイチ、堤真一、山崎努、味のある出演者ばかりだ。

これもsoftbankみたいに面白くなってくれば、視聴者を虜にできるかもね。まだまだ関係性がはっきりしてこないから、ちょっと分かりにくい感じもあるけど、今からですよね。

後、最近結婚した、劇団ひとりこの人も面白い。なんでもこなせるオールマイティーみたいな人だからな・・・。

にしても、成海瑠子はほんと化けたな・・・、一リットルの涙の時も、あの印象的な目の存在感で、ちょっと気の強い感じをイメージしていたけど、はちみつとクローバーあたりから俄然女性らしく、丸く、ふんわりとしたイメージで、ああ、孫にしたいかも・・・って思える感じにイメージが変わりました。

まあ、芸人さんじゃないからね、そんな面白いってことないんだけど、今後の展開がなんとなく気になるCMではありますよね!

接吻(ネタばれ注意)

 万田邦敏監督作品 「接吻」

この映画、2006年に公開したんですよね。私が知っている小池栄子さんは、バライティー番組での毒舌なキャラクターや、グラビアアイドルとしての活躍、そして、今はカンブリア宮殿で村上さんとともに、MCをしている。

だから、女優という認識はほとんどなかったです。

この映画を見てみようと思ったのは、ある映画雑誌で、2007年の映画のなかで、日本アカデミー賞のように、一人づつ選出している、作品賞・主演男優・主演女優・助演女優・助演男優と脚本だっけ?

多分推測、2000人ぐらいは会員がいるんじゃないでしょうかね・・。

その中に、この「接吻」での小池栄子の演技を評価している人が多かったんですよ。

もちろん、蒼井優や永作博美、小泉今日子、木村タエなんかも上がってましたけど。

それであの・・・小池栄子かあ・・・と思ったわけですよ。なんかね、自分も過去にいろいろブログに書いてきたことを新たに反省しないとと思いました。

というのは、先入観を持つなってことなんですよ。彼女はグラビアアイドルで、タレント女優なんてジャンルじゃない!

そうなんです、彼女たちタレントが持つイメージを打破することが、いかに難しいかってことなんですよ。私、この前ジャニーズだからって特別な目ではみていません!と公言して書いてましたけど、それはジャニーズだけじゃなくて、ほかのグラビアアイドルや、タレント、御笑い芸人達も同じ目線で見なくては駄目。

演技は演技、その役柄である以上は色眼鏡でみてはいけない。

でも、先入観って、脳の中に結構な浸透率で、驚いているぐらいです。

だから、イメージを覆すことがどんなにか難しいことかと思ったわけなんです。

過去に書いた、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で佐藤えりこが、とても面白かったと書きましたが、彼女にもそういう偏見的目線があったことは事実です。

この「接吻」での小池栄子は本当に、自分が運の悪い人間だと信じている独特の暗さと、奇妙さ、そして一途さがちゃんと出ていたし、行きすぎた愛のなかでの狂喜もちゃんと表現できていて、彼女にのまれたと言っても過言ではないのです。

主役として、作品の中にちゃんと引っ張り込んでくれるお芝居をしてくれている。本当に女優さんでしたよ。

お話は、本当に栄子さん、豊川さん、中村トオルさんの3人だけで展開されているのですが、その微妙な距離の取り方が、絶妙だし、中村さんに至っては、テレビドラマでの悪役の印象が薄れて、まともな国選弁護士でした。

話は、ヘビーだけど、彼女の言っていることは何となく理解できる。

同じシンパシーを感じた人間にはまる、虜になる。自分の周りに敵ばかりなら、それもうなずける話です。最後の彼女の行動も凄く私的に納得できました。

一人置いていくなんて許せない。そいうことだろう。

豊川さんの行動、無差別殺人。

ここにもある、子供の頃の傷がきっちりと。幸せな家族を壊してしまいたくなる衝動が、彼の過去にあったんだ。

やっことは死刑に値するけど。

誰かが彼を止められなかったのか?そんな疑問符が・・・。

早く小池さんの役の人と会えればよかった。ほんとうに・・・。

なんだか、むなしくて悲しい結末でした。

彼を一人にはしない。そういう意味もあったのかしら・・・。

県庁の星(ネタばれ注意)

 西谷弘監督作品 「県庁の星」

 感想。

ああ、これは伊丹監督の作品「スーパーの女」だな。

だから、スーパーの裏側とかに目新しいものはなかった。リパックとか、再生とか。同じ。

今の若い人はあの作品みてないのかしら・・・。

私、スーパーの女を見た時、衝撃を覚えました。もちろん作品としての面白さ、キャラクターの面白さはもちろんのこと、食品にまつわる様々な問題に対してメスを入れている。

将来現実に起こり得るだろう問題について匂わせている。

そして、この作品が公開されて何年後か、食品についてのあらゆる問題が世間を賑わせていました。

どこかで崩れおちるだろう、こんなことが、ずっと続くわけがない。消費者をだまし続けることが、永遠に続くわけがない。

そんなことも含めて、凄く面白い作品だったのです。だから、印象に凄く深く残っていたのでしょうね・・・。

ああ、パクリだ。

そう感じてしまいました。この作品のファンの方ごめんなさい。

県庁の星・・・、スーパーの話とは思わなかったけど。優秀で、自分の考えや、仕事の仕方に間違いはないと信じ込んでいたエリートが、一人のパートと出会うことのよって、その考えを改めてゆく。

そこの部分はとてもよかった。織田さんも、プライドの高い感じと不器用な感じが周りの労働者と感覚があわない感じもよく出ていたし、柴崎さんの、無愛想な感じが、段々織田さんの有能な部分と真面目で、このスーパーを良くしようという、熱意に打たれて、二人で乗り越えてゆく様子も、面白かったです。

柴崎さんって、ホントブスッとしてる役あいますよね。

最後は、ホント今の政治の良くない所がでていて、憎むべき存在になってましたね。

「聞きますよ、意見としては、なるほど、なるほど、でも、聞くだけなんですよー」

っていうね。変革なんて起こす気もない。

悪の巣窟みたいな雰囲気でしたね。

織田さんも、「まっ、そんな簡単にかわるわけはないよね」って言って締めくくってましたけど・・・。

面白かったですよ。とても、ただ目新しい衝撃がなかっただけで。

千と千尋の神隠し(ネタばれ注意)

 宮崎駿監督作品・脚本 「千と千尋の神隠し」

 みなさん、宮崎映画で一番好きなのは何ですか?

私は「となりのトトロ」です。お話の内容も、キャラクターも、音楽も。どれをとっても一級品。

宮崎監督は、本当に繊細な方なんでしょうね。

少年・少女の心情をこれほど細やかに描写し、ちゃんと成長させている。

キャラクターに、人間の品があるから、見ていて「ああ、これでよかったんだ」と思える感じになっているんですよね。

ぐらぐらと揺らいだり、へっ込んだり、投げやりになったり色々するけど、基本的に主人公の中に品性があるから、大筋へ戻っていけるというか。

そういう人間描写をしている。

今回の千尋に対してもそう思いました。彼女はまっすぐで、正直で、彼女の行動によって多くの登場人物が心情変化を起こす。

それによって、正当な方へ導かれてゆく。ストーリーは全体的にそいういう流れになっていました。

最初は、両親を助けるための所が、だんだん愛するハクを助けるため・・・みたいにシフトしてましたけど。

子供にはやっぱり、こういう品行方正な、正当なものに導かれて欲しいものです。

こうは書いてみましたが、やはり難しいですね。このお話。私、二回目なんですが、やっぱりよく分からないって所がいっぱいありましたね。

そして全然違うところに興味をもったというか・・・それが「双子」なんです。ユバーバ、ゼニーバは双子なんですよね。

二人とも性格はまったく違いますが。そして、先日アップしたヨハンとニナこちらはMONSTREなんですけど、こちらも双子。

双子ってミステリアスですよね・・・。そんなどうでもいいところに興味を示してしまった私。一人で生まれてくるときは、やっぱり母親を一番大切な人と思うこと多いと思いますけど、双子に関しては、違うんじゃないかな・・・やっぱり、双子の相手。その相手のことを一番大切におもうんじゃないのか・・・また変なこと考えちゃいました。

MONSTER(ネタばれ注意)

 浦澤直樹原作 MONSTREー5・6

 天馬がニナと出会い、ニナの里親をヨハンに惨殺されるところからスタートしました。

この回はキーになる回だと思います。ニナは記憶喪失で子供の頃のことを覚えてないという状態でしたが、天馬が9年前

「僕の病院に運ばれて来た時、君の双子の兄さんは」という会話と、惨殺された里親の姿を見たところで思い出します。

「私が殺したのに、頭をねらって、打ったのに・・・なんで助けちゃったの?」

これは天馬に対するセリフでした。

天馬は、医者である本質を、このヨハンを助けることによって目覚めたのに、皮肉にもニナから放たれた言葉は、上記の言葉でした。

私が、最初に書いたキャラクターの性質の部分でニナはどう転ぶかわからないと書きました。分かりやすく言えば、天使なのか、悪魔なのかわからない。

ニナはもちろんヨハンと双子であるし、共に育っている。でも、この行動、ヨハンの頭を打ったのがニナだったということです。この行動、並の子供にできるわけがない。

そんなことで、彼女自身もモンスターであり得るかもしれないとうっすら感じるのですね。

その後、天馬はヨハンを打つ手段として、銃の訓練をしにいったり、ヨハンとニナのことを調べに東ドイツにいったりしているのです。

私、551キンダーハイムの回は本当にびっくりして、子供を実験に使っていたという事実ももちろんですが、そこで殺し合いを始めて、50人全員命を失ったという事実。

そして、それを支配していたのがヨハンだった。

「僕は、みんなの背中をちょっとだけ押しただけだよ」

そいう言いながら、階段の上から悠然と見ていただけ。多分精神的なコントロールによるところなんだろうな・・・。

「ディータ、明日は真っ暗だ」そいう言って育てている男。未来何かない、何もない。

ヨハンの夢は、世界の果てに立った一人で立っていることだ。多分、横にいるのを許される人間はニナだけなんだろう。

彼はそいう人間だ。人には善と悪が存在する、同じ分量だけあるわけじゃないけど、かならずある。その悪の部分をほんの少し増幅させるキッカケを与えているにすぎない。

多分そんなことだろうと思うのだけど、親が犯罪者で、どれだけ、情に左右されない冷徹な人間を作り上げられるか、そんな実験をしていたという・・・。

もう、フィクションなのに、恐ろしくてしょうがない。

ただ、ひとつ、この話で、ヨハンは悪、天馬は善として描かれ、その中間にニナがいる。

551キンダーハイムで育ったヨハンはもちろん悪だけど、違う施設でそだったニナは今のところそうではなさそうな気配・・・。

やはり育った環境というのは大きいのではないのか・・・と私は思うのだけど。

天馬の存在が、絶対的な善だから、安心して見ていられる。ああ、早くこの人につかまってくれないか・・・。

子供の時に与えられる環境は自分では選べない。だからこそ、与える側はそのことを意識しないといけないのじゃないだろうか・・・。私にはそんなことを思いました。

ディータは天馬を選んだ。出会えてよかった。

「明日は、明るい、いい日だよ」

ラブシャッフル(ネタばれ注意)

 金曜ドラマ 野島伸司脚本「ラブシャッフル」

フジテレビ木曜ドラマの次に見る機会が多いのが、金曜ドラマなんですね。ここにも名作が多い、しかもやはり野島さんの作品が。

特に、TBS、金曜22時の枠は私もよく見ていた記憶があります。

「高校教師」「人間失格・たとえば僕がしんだら」「聖者の行進」など。

当初は、ショッキングな内容で、いろいろ批判があったことも事実ですが、でも名作であることにはかわりありません。今ならさほど批判されることもないような内容です。なににしろ新しいことをやる、新しい題材にチャレンジするってことは、賛否両論あたり前。

批判されて名作になり得るってこと多いと思います。人の感性は十人十色だし、合わない人がいてもあたり前!!

こう世の中に不穏な事件が多い中、ドラマのなかだけ現実とかけ離れたような内容を作ったとしても、今の視聴者には受け入れられにくいのではないでしょうか。

野島さん自身も、脚本をオリジナルで書く力のある作家さんだし、今回のこのラブシャッフルも大いに期待してみていたわけです。

が、あれ??思ったより明るい??というのが印象でした。

出てくる俳優は今をときめく美男美女ばかりだし、それが恋人を交換する??いやーまた面白いことを考える方だな・・・・そう思いましたね。

人生のパートナーって、好き、嫌いより相性なんじゃないのか??ということを元に書いてらっしゃる。なるほど、なるほど。

私は、内容はどうにしろ、最後まで見続けられる作品力見たいなものは十分にあったし、実際に面白かった部分はありました。誰と誰が付き合うのだろう?!どのペアが上手くいくのだろうと・・・そいうひっぱりと登場人物の興味。

出てくる6人それぞれが大きな過去を持っていて、それによって恋愛がうまくいかないという状態。それが一つひとつ明らかになってゆく。

最後まで分からないのが、貫地谷しほりが演じる芽衣が何故、玉木宏との婚約を解消したのか。そこが一つのキーになってました。彼女がこの作品のテーマを担っていたといっても過言ではない。

出演者の方は、一人一人素晴らしかったですね。玉木さんはあの主人公には持ってこい。腹の底からくる明るさがある俳優さんだから、二枚目、真面目、天然でも好感を持って受け入れられるそいう人物になってました。彼本人もそんな人なんじゃないのかな。

そして香里奈さん。彼女はモデル顔、華やか、美人、スタイル抜群、そして頭がいい!!いやー文句つけどころのない役。素直になず、気が強そうに見えてしまう。恋には臆病。これも一般てきに持っているカリナ自身のイメージと重なります。

貫地谷さんは、御嬢様、世間知らず、朗らかで優しく、女性らしい。彼女は色々多種多様な役をされているので、極端なイメージはありませんが、この役には合っていた。考え深く、臆病。でも本質を見抜く力が備わっている。

他の出演者の方々も、その人自身が持っておられる感じを上手く脚本に乗せたというかんじでした。

こうやって、登場人物を詳しく描いてくれるとホントそれだけでもしっかり見れる作品になるんですよね。

ただ、ここからはちょっと批判的なものを書いてしまいますけど、あの玉木の役の能天気っぷりには呆れるし、最後政治家ってのも意味がわからない。

彼が、勢いで会社を辞めてしまうところも、本当に現実を生きている人間に思えない。このご時世やめるわけない、そしてやめるその行動に対してもイラつく。

彼は、就職活動に失敗し、道端で叫んでました。「俺たちに仕事をくれよ!」お前がやめたんだろーが!って言いたかった。

そして次のシーン、又あのお高いマンションで仲間たちと酒を飲みかわしている。おいおい、さっきのセリフはなんだったんですか?!

全く、生きてこないじゃないでしょうか?みんなに拍手されて、そうだ!そうだ!政治が、世間が悪いんだ!!と叫んでみても所詮、金持ちの一時の雄たけびでしかない。

トータルして、この作品、10年前に書いた方がよかったですね。今はバブルじゃないですよ、豊じゃない、派遣で切られてり、リストラされたり、そんな現実が覆いかぶさって、身動きできないような時期ですから。

あの登場人物たちの能天気に「パンダー」とか叫んでるのが、働く世代に、何かを訴え掛けるってことは厳しいと思いました。

そして、生涯のパートナーは、相性だろう!という文句ですが、これも結婚して何十年もたたないと分からないことですね。特に若い世代はそうなの?!ってハテナがいっぱいついたんじゃないですかね。

突っ込み所満載。

当然私の、独断と偏見による感想です。違う見方、取り方があって当然。当然です。人間は十人十色です。不快に思われた方ごめんなさい。

最後に、役者さんはみなさんホントお上手でした!だから見てられたといっても過言ではありません!

ありふれた奇跡(ネタばれ注意)

 木曜ドラマ 山田太一脚本 「ありふれた奇跡」

前回、2009年1月クールのドラマについて書きました。

私が楽しみに見ていた②作品、ありふれた奇跡、ラブシャッフルですが、この木曜ドラマの枠、結構良質な作品が多くて、見ている率が高いですね。

特に、ベテラン脚本家を起用して、オリジナル作品で見せてくれるので本当に毎回毎回が楽しみなんですね。

時として、一世をおさめた脚本家、山田太一さん。                                  プロデューサーは中村敏夫さん。この方は、第46回ギャラクシー賞個人賞を今年受賞しました。

その対象作品が、「ありふれた奇跡」、「風のガーデン」の2作品。

ギャラクシー賞といえば同じく個人賞を受賞したのが、二宮和也さんですが、彼もこの中村敏夫プロデューサーと組んで作品に参加していますね。

「優しい時間」と「拝啓 父上様」の2作品。拝啓では、主演を務めていましたね。両作品とも倉本聡さんが脚本を書いています。

他にも、「北の国から」のような大作も彼が携わっている。

私が知っている作品は、2000年に入ってからのものがほとんどですが、驚き、ほとんど見てますね。

娯楽的な作品、シリアスな作品、色々ジャンルはあって、人の好みによって分かれますけど、私は、この上記の方々が作る作品は好きですね。

大きく派手なストーリー展開、ロケ―ションがなくても、ちゃんとストーリーのなかで葛藤させたり、考えさせてくれたり、登場人物に感情移入させてくれたり、同調させてくれたりしてあきないように作られてる。

そして、しっかりとテーマが浸透するように作ってくれる。

そりゃ、たぶん生きてきた経験なんかもあるだろうし、昔よき時代を歩んできた人達だからというのもあると思う。

でも、一人一人の登場人物が凄く深く、矛盾なく作り上げられていて、親近感を持てるんですよね。

家族の関わりあい、職場の、近所の、友達の・・・。そいう中から大切なものを見つけてゆく、拾って行くって感じかな・・・。

誰も悪い人が出てこない所も嬉しい。

その人にとって不都合な人間であって、万人にそうではない。そいう人間の多面的な書き方が登場人物に愛情を感じてよりいっそうのリアリティーを産むのでしょうね。

そして全て優しい作りになっていますよね。ありふれた奇跡なんかも凄くそう思いました。

優しすぎて、繊細すぎて上手く生きていけない加瀬亮の描き方。

奇麗で、順風に生きているように見えるが、自分を責め続けている仲間さん。

それぞれ家族が、人の幸せを願って引き起こすすれ違いなんかも。みていて朗らかで、安心する。こういう不器用な人たちが優しく生活している姿を見るだけで。

今の世の中個人になっていて、人のことより、自分のこと!成功は他者を犠牲にしてでも掴みとれ・・・!!

そんな世の中が目立っているけど、こうやって、ひとつひとつの小さな悩みに向き合って悩んで、話し合って、解決して・・話せる人がいて・・。

そいう等身大の人たちがいた。でもこれはとてもリアルな感じでした。

加瀬さんは、本当にその辺を歩いていそうな青年を演じるのが上手くて、一種本当に目立たない感じではあるんだけど、一生懸命前向きに、仲間さんと向き合おうとしている姿は好感持てました。

仲間さんは、ただただ、美しい。本当に表情は素敵なんだけど・・・。こうベテランぞろいの役者に囲まれてしまうと、ごくせんのようにはいきませんよね。でも品のある美しさはこの年代にはまた稀な人だから、合ってたのかな・・・?

後は、風間杜生さん、どんだけ上手いんですか??セリフ回しが最高!ほんと、こういうちょっとおっちょこちょいで情けない感じなんだけど、大まかには分かってる!やさしい父ちゃん!上手い!もう、一番うまかったしこの中でと思いました。

後、八千草薫さん。もう常連さんみたいな感じですけど・・・、なんてチャーミングな人なんだろう・・・。結構ご年配のはずなのに・・・、素敵すぎるんですけど!!

何気に八千草さんと、仲間さんのシーンは好きでした。ほんと、女学生がはしゃいでるみたいで。

なんだか、長くなりましたが、中村プロデューサーにはまだまだ頑張っていただきたい。やっぱり、彼のら携わる作品を見たいですよ、視聴率なんて気にしないで、名作は名作。みてる人はわかるし、今はそれだけじゃ測れないですって!!

お願いします!!

ドラマ 2009年1月クール

  2009年 1月クール ドラマ

 今回は、1月クールのドラマについて書いてみたいと思います。

視聴率が全ての作品の内容と比例しているとは、思いません。視聴率が悪くても内容的に面白い作品も沢山あります。なので、私独自の感想で記事を書きますのであしからず。

視聴率トップ5

1位 キイナ ~不可能犯罪捜査官~ <日本テレビ> 14.57%

2位 ヴォイス~命なき者の声~ <フジテレビ> 14.56%

3位 メイちゃんの執事 <フジテレビ> 14.05%

4位 トライアングル <フジテレビ> 12.36%

5位 必殺仕事人2009 <テレビ朝日> 12.33%

1月クールのドラマは比較的、各局が力を入れて番組を作ると言われていますね。視聴率は以上のようになりましたが、内容的に、力を入れて作られた作品や、今をトキメク俳優の起用など見どころはたくさんありました。

この視聴率を見る限り、流行としては、刑事もの、謎ときものなどが視聴率を得たということになります。1話、1話区切られ、その週を見逃しても問題ない作品があがった感じですね。

やはり、フジテレビの作品が多く上位に上がりましたが、今回の特徴といえばやはり、ずば抜けて面白かった作品がなく、視聴者の好き嫌いが出た感じですね。

でも、一般視聴者のテレビ離れは深刻ですね。いや、ひきつけられる作品がないだけなのかもしれませんが。

ありふれた奇跡は、テレビドラマに滅多にでない、加瀬亮を起用していたし、脚本も久しぶりにお目にかかる、山田太一さんでした。

ヴォイスは、今や大人気俳優、瑛太を起用。

メイちゃんの執事では、トキメキノイケメン俳優 水島ヒロを起用。

銭ゲバでは、こちらも映画界では超人気俳優の松山ケンイチが起用されていました。

今回はかなり、男優が主役をはっているイメージが強かったですね。

一般的にはこういう感じでしたが、私的に見ていたドラマは、初回は見ようと思うのですがもう、だんだんと減ってしまうのですね。

ヴォイス、キイナ、ありふれた奇跡、ラブシャッフルの4作品でした。

この中でも、毎週見たいと思えたのは、ありふれた奇跡とラブシャッフルの2作品だけでした。よく見ると、山田太一さんと野島伸司さん、ベテランの脚本家の作品ばかり。

ヴォイスとキイナに関しては、付き合いで見ていたような感じで、それぞれつっこみ所が多かったし、なんだか、1話、1話で区切られる話がどうも苦手なようなんですね・・・。

断っておきますが、もちろん私の勝手な意見なので、そうじゃない!!といわれる方がいて当然です。

今度は、このありふれた奇跡について記事にしたいと思います。   

1リットルの涙⑤⑥(ねたバレ注意)

 フジテレビ 火曜21時~ 「1リットルの涙」

 今回は5、6をみました。

今回は、障害者と健常者というこのに重きを置いて、ストーリーが展開されていました。

「私が、笑って学校をやめるといえるのに、1リットルの涙が必要でした」

このドラマのタイトルですよね。

本当は、1リットル以上の涙を流していたことでしょう。

普通の学校に通うことは、不都合なことでしょう。でも、私は偽善者といわれるかも知れませんが、あえて書きたいと思います。

私たち、障害について知らなさすぎるんじゃないのでしょうか?

別にあえて勉強しろと言っているわけではないのだけど、もし彼らがクラスにいたら、そしてそれを受け入れる体制にあったなら、知ることができるし、関わることができる。

それを、できないとマイナス方向と捉えるのじゃなくて、普通に受け入れることが本当に困難なことなのか?

それは病気や、障害の具合にもよると思うけれど、人のために手を貸したり、そのことで悩んだり、改めて自分が五体満足に生きていることへの感謝だったりが、感じられるのではないのか?

そういうことから、すべて隔離するような世の中になっているから、人を思いやる心を持つ人間が減ってくるのじゃないのかな・・。

今回のお話は、みんなが協力することに負担がかかっている、だから、主人公は違う学校に転校したらどうか!

そいうことを、親も、子供もいいました。

現実そいう親もいるだろう。子供もいるだろう。

ただ、じゃああなた、学校の勉強にどれだけ依存しているのですか?といいたいし、手を貸しているのは友達だけで後の子が手伝ったりするのは稀でした。

やってないのに、何が負担なんですか?って思ってしまいました。

あのような議題がクラスで上がることだけでも、非常に苦しいし、親自身もそう思う。

もし、自分の子供がとか、身うちがとか考えられないのか?

後、先生。非協力すぎるし、なんて逃げ腰なんですか?!

錦戸君も言ってたけど、主人公と向き合ってない。関わり持ってない!

もう、イライラしました。思いきり錦戸君の子に感情移入して、彼のいうセリフですかっとしていた部分があります。

主人公は落ち込んだりするけど、かなり心が強い。そして、強くなっている感じがします。

泣いてしまうけど、心は折れてない。強い人だ。

I want it that way

  Back street boys 「 I want it that way」

みなさま、私がこの曲を知ったのは、かれこれ10年以上は前の話だとおもいます。

オーディションバライティー番組 「ASAYAN」という番組があったのをご存じでしょうか?

あの、ナインティーナインと永作博美さんが司会を務めていた番組です。

排出アーティストは多いですよね、有名どころでいう、モーニング娘。などは、この番組からでいていましたし、あのケミストリーもこの番組から世に出たのですよ。

昔、この番組を見るのを楽しみにしていたものです。人が何かに向かって、懸命に努力している姿は素直に感動できたし、応援したいという気持にもなったものです。

あのモーニング娘。が初めてミュージックステーションで歌った時なんて密かに感動しましたよ。ああ、よく頑張ったと。

当然ケミストリーもオーディションをしていたわけです。5人の男性が二人のユニットになるべくその席を求めて頑張るわけです。

この企画で面白かったのは、そうデュオといてという所で、どの組み合わせが一番いいかという所を、視聴者も一緒に模索できたところでしょうか。

今はもう有名な話ですが、EXILEのアツシもこのASAYANの出身者なんですね。そして、人数が増えたEXILEの中に、かつてオーディションで戦った相手ネスミスというハーフの男の子が加わっていますよね。

そして、戦いの勝者、ケミストリーのメンバーは川端と堂珍になりましたが、その時のオーディションの中で、堂珍とネスミスという組み合わせで試験的な戦いをしていたことがあったのですね。

もちろん、そのころから、堂珍は恐ろしく上手い歌唱力の持ち主だったし、ネスミスの見かけよりも明るい歌声も合っていました。

ビジュアル的にも、歌のシンクロ的にもこの組み合わせじゃないのか?と思っていたものです。

しかし、結果は川端と堂珍のペアでした。ちょっと甘すぎる組み合わせだったようですね。

その時、堂珍とネスミスが選んだ曲がこの「I want it that way」という曲でした。

もう、何度聞いても聞きあきないぐらいのハモリで、今でももう一度見たいな・・・と思うほどです。

二人のその曲はちょっと甘い感じの仕上がりになっていました。Back street boysの方です。

印象は違いましたね。落ち付いていた、低い声に、重なってくる5人の声が心地よく、物語を想像できそうな、そんな印象を持ちました。

私、ミュージックビデオまで買ってしまいました。アメリカで彼らは本当にアイドルでした。本当に歌のうまいアイドルでしたね。

偶然に、私がもう一度この曲に出会うようになったのは、5年ほど後だったと思います。

ドラマ「彼女たちの時代」。

このドラマをビデオでレンタルして見ていた時です、なんと驚き、この曲がかかったんですねー。

ちなみに、私はテレビドラマや映画、CMなど映像作品が好きですが、その中でも、一番好きなドラマがこの「彼女たちの時代」なんですね。

恐ろしく彼女たちの境遇に同調して涙を流した。そんなちょっとしょっぱい思い出のある作品でした。

私の中で、堂珍とネスミスが歌う、この曲と、Backが歌う曲の印象が出来上がっていたから、ドラマと合っていたかというと、違和感は覚えました。けれど、私の中で影響を与えた曲であることは間違いないのです。

流れる落ち着いた曲と、ハモリそして、ちょっぴり切なくなるようなメロディーがなんとも言えないのです。

ぜひ聞いてみてください。

年下の男(ネタばれ注意)

 TBSドラマ 内舘 牧子作 「年下の男」

 このドラマは関西で、再放送していたドラマなのです。隠れた名作、ここにあり。

いやーすっごいストーリーですけど、面白い。変な話、やっぱりベテラン脚本家が書く作品は一味違うな・・みたいな感想です。

男の人が持つような理想なんて書いてない、ひたすら現実的な話で、奇麗事がないから、恐ろしいような、惹きつけられるようなすごい展開なんですね。

最終的に、あるべき方向へしっかりと収まるように作り上げられている。

十代の女性、三十代の女性、五十代の女性。

年齢で比較し、いろいろなタイプの女性を引き合いに出して、その年代特有のものをストーリーの中に組み込んでいる。

主人公は、もう相当なる不運や、不幸を背負う代わりに、自分自身が一人の足でしっかりと立ち、それぞれの立場の人間をしっかり見て受け入れるという成長を手に入れる。

結局、結婚しても、同棲しても、自分自身をしっかりと持って保っていないと、ダメだ。そいうことを言いたいのかなと思いました。

しかし、驚いたのが、本当に麻生裕未さんでした。

この女性の役どころは、そこそこ出来て、キャリアウーマンなんだけど、それになり切れない、不幸なお局様って感じで、周りの女子社員が若くなるにつれて、ついていけなくなり、孤独を恐れるがために、主人公に悪事を働く。

まあ、孤独が生みだす、一種の病気みたいなものですよね。他人の幸せは許せない。自分がなれないなら、せめて、相手の幸せを潰すみたいな。

いやー、この役凄くやるの嫌ですよね、でもなんだか本当に上手かったです。恐ろしかった。独身女の孤独のオーラといい、ヒステリックでやっかみ的な性格といい、独特なセリフ回しといい、怖すぎるけど、めちゃくちゃ上手い!

そして、次に驚いたのが、そう、星野真理さん。

私、自分の記事で一回かいたような気がするんですけど、いやぁ・・・・この方もうまい。もうね、若いっていうことを全面に出して戦って、見苦しいこともいっぱいするんだけど、でもそれが、やっぱり若い、無知だから、人生経験が足らないからという感じをものすごく上手く演じているんですねー。

とうぜん脇役だし、彼女に感情移入してしまって乗っ取られるなんてことは、麻生さんもないんですけどね、この二人が恐ろしく上手いんですよ、やりすぎず、の凶器みたいな感じが出ていて。

いやー女優ですよね。

稲森さんは、もう容姿端麗で、どこにケチつけんのって方ですが、その完璧な美しさなのに、母親に負けてしまうみたいな状況がかなり説得力あったんですねー。

風吹ジュンさんも可愛いチャーミングな母親を上手く演じておられました。

女30代、自分の人生に責任をもち、自信を持てるよう日々、あがきながら生きていくしかないのかもしれません。

そんな面白いエピソードが交錯して出来上がった作品。

さすが内舘 牧子!あっぱれ!!

Thank's so much !

ありがとうございます。

 I vs myself

本日で1000アクセス頂きました!

私の好きな、映像作品や、アーティストのことなどを少しずつ書いております。

映画の感想、ドラマの感想、役者の感想、CMの感想、音楽の感想、芸術の感想

これからもちょびちょび書いていきたいです!

できるだけ、私が見て、面白いと感じる作品について書こうと思っています。

あまり作品批判をすると、その作品のファンの方に不快な思いをさせるし、あくまで私の主観での話なので、他の見方があって当然なのです。

なので、そうしようとは、思っていますが、ドラマだけは、ちょっとタイムリーな話題だけにどうしても書いてしまうのですねー。

これからも、もし、このブログを読まれてる方がいるなら、よろしくお願いします。

劔岳・点の記(ネタばれ注意)

 木村大作監督作品・脚本 「劔岳・点の記」

今日この映画をみました。そして思ったことは、やっぱりCGで作られた映像とは全然違うな・・・ということです。

今は、いくらでも地球は滅亡するし、ビルは爆発するし、津波は起こる・・・怒るだろうけど・・。

やっぱり本物の映像は全く違う感動を与えてくれました。

自然って厳しいのだな、そして、人間はこんな広大な自然の中で生きている、ちっぽけな存在である。そう生き物のうちのただの一つでしかない・・。

そんな風に感じました。

山頂からみる風景は、美しいことこのうえなく、苦難のなか、一緒に登山し、測量したような気分です。

途中、雨、風、嵐に見舞われ、役者は本当に大変だったろうな・・と感じました。

でも、そうまでして、撮られたかいがあって、作品はとてもリアリティーのある、力ずよいものになっていたと感じました。

今は、空も飛行機が飛ぶけど、昔はああやって、登山してゆくしかない。

時代で便利になったけど、その不便ななかで出てくる関わり合いが少なくなることは少し残念なようにも思いました。

出ている俳優は全て、素晴らしく、ちゃんと意志をもって仕事をやりぬくという信念が見えて、男らしい!!という感じでした。

一人、一人のキャラクターもしっかりしていて、口ではいろいろ言わないけど、巨大な精神力と存在感で、主演を演じた浅野忠信さんは、素敵でした。

そして、名優松田優作さんの息子も、ちょっと負けん気の強い、ちょっと自分勝手な若者を好演していました。

そして、香川照之さん。いやーどこからあの土臭い感じを背負ってくるんでしょうね?ほんとうに案内人に見えました。かっこよかった!

宮崎あおいさんは、まっ、彼女じゃなくてもよかったですね。どう考えても、浅野さんの奥さんにしては若すぎるし。

まっ、男ばかりの作品なので華がほしかった・・かな?

木村大作さんはカメラマンだったのですよね。いつも現場で叫んでいるような、妥協を許さないような方だそう。

でも、これだけ過酷なロケを決行し、俳優を引き連れられるその精神力と、プロ根性、そして監督としての資質がすごいのでしょうね。

信頼してもらわないと、この作品は無理でしょうから。

ありがとうございました。って感想でした。

ミヒャエル・ゾーヴァ

 ミヒャエル・ゾーヴァ

 みなさん、「アメリ」という映画をご存じですか?

主人公アメリの部屋の、ベットに飾られている絵。

動物の絵なんですけれども、犬とアヒル。

犬は、ワッカを付けていて、舌で体をなめないようにしているエリマキトカゲみたいなやつ。

アヒルは、なぜか真珠をしてる。

すっとぼけてるけど、凄くチャーミングで、ユーモラス溢れる絵。

そして、彼女のベッドサイドには、豚のスタンドライト。

またこれが可愛いんだ。

そう、この映画の小道具として使われていたのが、ミヒャエル・ゾーヴァの絵なのです。

彼の作品は、とても可愛いですよ、深く、静かな色使いのなかに、小さく登場人物がいて、それがものすごく面白いんですよ。

絵本の挿絵とかも書いていて、それが、彼自身の人間性が出ているから、ただでは転ばないような、絵になっているんです。

又、絵のタイトルが面白くて。

ペンギンが抱き合ってる絵があるんだけど、二匹、体系が同じすぎて、抱き合えないって

題名。へんなの。でも面白くて、凄いストーリー性を感じます。遊び心といってもいいかもしれないけど。

彼はドイツ出身の画家なんでうすけど、なんだろうな・・・、東洋の芸術も素晴らしいんだろうけど、わたしはどうもヨーロッパのものに共感してしまう。

温かみのあるストーリーと、ひにくったような絵。でも、全体的に受ける印象がソフトっていうか芸術のなかにちゃんと存在しているような感じ。

彼のインタビューも少し映像で見ることができましたけど、ホントチャーミングで、とってもユーモラスな人。

そして、子供っぽい感じ。

また、アメリについてはアップしたいと思います。

劇場版 エヴァンゲリオン(ねたバレ注意)

 庵野秀明監督作品・脚本 「エヴァンゲリオン・新劇場版:序」

 いやー、凄い世界観ですね。色彩のインパクトがすごいですね、赤、青、緑、そして黒い画面に白字の文字。

強烈なインパクト!

その世界観が広い、大きい・・・。この世界の中で起こっている出来事は人類にとって限りなく大きなことでその運命をひとりの少年が握っている。

そんな感じでした。驚いたのが、そのヒーロー。めっちゃ臆病。すごい逃げ腰。普通なら、凄いなんでも出来る前向きな力強い人物が描かれるところが・・・・。

いやぁ・・・めっちゃ臆病。よわっ。

ていうねー、そいう感じなんですね。その人物描写が恐ろしく我々日常の人々の感覚と強いから激しいストーリーと絵図が入ってきて置いて行かれない感じになっている。

そうです、主人公だけが、まともな精神状態をしていて、反対に他の人たちが特別な環境の中で平然と生きている、私にはそいう感じに見えました。

色々考える材料になるんでしょうね。世界観と、世界を半分壊した謎の敵のことについても。

人物もなにやら一癖も二癖もありそうな人物だし。

そして、なぞの少女、れい。父親と何かありそうだし。

いやー複雑、複雑。

ただ、これはこの世界観がわかっている人じゃないとついていけません。まずわからん単語が多すぎる!はっ?って思う。平然と使ってるけど・・・。

細かいところを考えると矛盾と?マークがいっぱいつくかな。

これはアニメーションとして連続で放映していたらしいのですが・・・。それを見た観客はついていけるでしょうね。

でも、私は見たことないので、話が半分以上わかりませんでした。

まあ、私の理解力不足かもわかりませんがね。

といのがテレビドラマの映画化にも同じことが言えると思うのですが、やはり、前知識が観客にあることを前提に作品を作られると、映画だけ見た人はつらいですよね。

2時間で、人物関係から、起承転結をきっちりと描き切って映画だと思うので。

そいう前知識が前提となっている作品は、せっこい感じと思ってしまうのです。

これはあくまで私の主観ですから、あしからず!

私は貝になりたい(ネタばれ注意)

 福澤克雄監督作品 脚本 橋本忍 「私は貝になりたい」

 いやぁ・・・凄かったですね。番宣。そいういう印象です。

SMAPというよりジャニーズが映画にかかわると、本当に凄い宣伝ですね。もう、あのころ、中居君をテレビで見ない日はなかったのではないですか??

ただ、この手のシリアスな作品の場合、過激な番組宣伝はかえってマイナスになるのかもしれないと思いました。

作品を見ている最中、中居君の顔を見て、そんなことばかり思いましたね。

鶴餅師匠と中居君・・・仰天ニュースやな・・とか。あの頬のこけかたが、ああ番宣とコンサートかぶったからか?とか・・・。

ああ、草薙君もでてるんや。へージャニーズお得意の同事務所出演??

この手の映画に、そいう要素必要ですかね?そいうのすると反対にイランことが頭によぎりますよ申し訳ないけど、純粋に作品として楽しめる集中力がね揺るぎますよ正直言って。

せっかく中居さんが素晴らしい演技を映画の中でしてくれていても、いらんもんが頭の中をよぎるのでとても勿体ない気分になりましたね。

話は、やはり演じる役者によって違うのでしょうね、最初の作品がどのような感じが見ていないので何とも言えませんが、総合的に見て「軽い」という印象をうけました。

なんだかね、家族に対する愛情があまり見えない、そこを求めて、帰りたい帰りたいという欲求が見えないんですよね。

そりゃ、涙を流しているシーンはありましたよ。面会のシーンとかもよかったけど。

なんだか、もう一歩奥にある感情に同調できないというか・・。それは、まあ、仲間さんにも言えることなんですけど、彼女・・、表情とかは凄くきれいでいいのだけど、セリフがもうなんだろうなぁ・・・聞いてると、仲間さんですよね・・・って感じになる。

残念ですよね。しかも所帯じみた感じがそう、この前書いた、平凡性と一般性ってやつがないから、この手の作品にでるとすごい演じてる感じが強いですね。

やはり女優さんは美しいだけではできない仕事ですよね。ごめんないさい、仲間ファンの方。

はっきりいいますけど、何が言いたかったのでしょうか?戦争はいけない?運の悪かった床屋の話を書きたかったの?

もちろん理不尽な判決や戦犯があったことはよく伝わりました。脚色はあるけど、この辺は事実なんでしょうね。でも、伝えて頂きたかった、理不尽な戦犯によって命と家族を失ったj可哀相な男の話・・・。って感じに終わってるんですよね・・・。

その理不尽さが、事柄からじゃなく、もっと、役者の内面から欲しかったなーって印象です。ごめんなさい、ちょう偉そうに書いてるけど、お前は何なの?って言われたら言い返せないけど、個人のブログだから、許して下さいね。

ちなみに、私はジャニーズ事務所に所属している俳優だから、批判とかしていません。別に事務所がジャニーズであろうと、ホリプロであろうと、どうでもいいことです。

歌ってようが、踊ってようが、関係ない別に。物語のなかへすんなりと入れさせてもらえて、主人公の気持ちにのっれればそれで。

役を演じてるときは俳優・役者なんですから。そこは誤解がないように書いときます。ちなみに、この作品の中で、死にゆく、死刑囚で一番リアリティーのあったのは、草薙剛さんです。彼からは戦争で付けた悲壮感と、どうしようもない疲れがちゃんと存在していたように思いました。

好きだ、(ネタばれ注意)

 石川寛監督作品・脚本 「好きだ、」

 この監督さんは「tokyo.sora」という作品を見たことがあります。その時、ああ、いろいろな撮影の仕方があるんだなぁ・・と思いましたね。

まず、間が長い長い・・・。スピーディーで、激しい展開で、ラストひっくり返されるそんなストーリーが好きな人にはまず辛い作品かもしれません。

私、苦手ではないはずなんですけど・・・、早回しで見てしまいました。そして、ああ、この「好きだ、」という監督か・・・と思ったんですよ。

こんなにある意味個性のある撮り方をする人は珍しい。

常識では考えない感じですよね、だから俳優は大変だろうなぁ・・脚本もあってなかったようなものらしいし。

そうなんですよ、話は、「好きだ、」ということが言えずに17年間たってしまったという話。

好きなのに、好きと言えない。そんなもどかしい感情がいったり、きたりしている感じ。

この作品に出ている俳優は達者な方ばかりだから、見ていられたと言っても過言ではありません。まず、宮崎あおいさん。彼女はなんとも言えないもどかしい感情を非常に表現していたし、それに、やっぱり目を引く容姿をしていますよね。

主演女優としての観客を引っ張ってこれる演技があるから、見ていられた感じです。これが表現力不足の、セリフに頼らないと何を考えているかわからないような俳優だととっても見てはいられないと思うのです。

彼女は、とっても可愛いいです。でも、目を見張るような美人ではない、素朴さと平凡さが同居している感じなんですね。その中から役柄として光輝いてくるから素晴らしいと思うのです。そりゃ、モデルの役や、女優の役をするなら別として、普通は一般人を演じることが多いですよね。だからこそ、この素朴な感じはとても大切だと思うのです。

われわれが感情移入しやすいように、そうそう、こんな感じあるある!!!と思っていただかないとダメなわけなので。

それを彼女は持っているような気がする。観客を置いて行かない雰囲気と、クライマックスにアッ!!!と思う瞬間がある。あっ、凄いとか・・・、いい!!と思う瞬間があるんです。

その瞬間があるかないかが、名優か否かというところじゃないかな・・・。すべてが全部無難に上手いってんじゃやっぱり輝けないよね・・。

彼女にはそいう一瞬の輝きがある。

そして、17年後の永作さんなんですけど、この人が成長するとこなるか・・というどちらかと言えば口弁慶なそんな雰囲気が凄い似ていましたね。

これは映画館で見た方が数百倍いいだろうなぁ・・・。と思うのです。

表情で演技する、佇まいで演技する。その場の雰囲気で演技する。それをくまなくあの大きなスクリーンで見れたらそれはとても贅沢なことかもしれません。

大切なことはなかなかいえない。

やっぱり怖いからね。失うのがあまりにも怖いから。

そういう「どうしようもない思いのオンパレード」でございます!

たそがれ清兵衛(ネタばれ注意)

 山田洋次監督作品 「たそがれ清兵衛」

この作品は、いつか忘れましたけど、米国アカデミィー賞で外国語映画賞にノミネートされた作品なんですね。

残念ながら賞は逃してしまいました。その後、「おくりびと」で初めて受賞することになったんですよね。

最近は日本の映画が、海外で数ある賞に輝いています。興収、役者の人気、御金の掛け方。そこにこだわりがなくても、内容があり、しっかりとした制作者の意図があり、役者の芝居があり、演出があれば、世界でも勝負できるという段階にまでなっている。

サッカーだって、野球だって。最初は世界のレベルまで遠いイメージだったけど、今や、予選を勝ち取り、ワールドカップにも出てくれるし、WBCで世界一にもなってくれる。

映画界も、俳優も。昔は日本人がハリウッドやヨーロッパで活躍するなんて考えもしなかったけど、今や外国人と交流し、作品を作り上げるまでになっている。

世界で戦えるということは、異文化コミュニケーションができるってことで。世界のことをより多く見ることができるってこと。同じ目線に立つってことですよね。

この作品は、藤沢周平さんが原作だと思うのですが、彼は下級武士のありのままの姿を家族と、その時代の身分制度に乗せて分かりやすく私たちに伝えてくれると同時に、その当時の生活スタイルや人の思い方などをストーリーをとうして体験させてくれるほんとうに稀有な作家さんだと思うのです。

主人公清兵衛は、出世を望まず、自分を不幸と思わず、家族を愛し、妻を愛する。ちょっと内弁慶だけど、情の深い、ぶっきらぼうな人物でした。

絵にかいたような子煩悩でもなく、生活のために内職もして・・・真面目に働いている。

そんなやつれた生活感が真田さんによくでていました。

普段はあんなにかっこいい方が、嫁に来たいと言ってくれている、巴に対して、それを素直に受け入れられない男の人でした。

派手なストーリーは何ひとつない。

これが下級武士の日常である。そこで生きている人を実にリアルに映し出していた。

ただただ、彼の家族が幸せに暮らせた日々があったならよかった。そいう感想です。

闇の子供たち(ネタばれ注意)

 坂本順次監督作品・脚本 「闇の子供たち」

 今まで見た映画の中で多分一番不愉快に思ったと思う。

不愉快さと、気持ち悪さと、目をふさぎたくなるようなシーンに怒りを覚えた。

手が震えるってあるんだな、あまりに憤りがあると、手って震えるんだな・・・。

今まで沢山の映画で涙を流したけど、こんな涙は流したことない。

これが全て現実だとは思わない、フィクションのところもあるだろうな、でも、人身売買や、売春はあるのだろう。

大人が全て汚いとは思っていないです。もちろん、私も大人だし。

でもね、この映画の中の大人たちは本当にどうしようもなく汚なかった。魂が腐ってる。

人間は三大欲求というを持っていて、食欲、睡眠欲、性欲ってのがある。それは人間に生まれてくれば誰しもが持っているもので、それをどうこういうつもりはないけど、子供に対してだけの性的虐待だけはホントに許せない。

許せないというか、この世で一番の悪行だと思うのです。

常識なんてないのかもしれないけど、私の生理的なものだろうけど、これだけはもう、胸が悪くなるぐらい嫌だ。

子供に手を出さないで。大人のおもちゃにしないで!

この映画は、舞台がタイでしたが、決して、タイだけの問題じゃない。

援助交際だって同じことですよ!子どもなんだよ、分別ついてないんですよ!

日本だって、形を変えて同じことしてる。

子供を大人のおもちゃにするな!!

もう、この映画の中でのメッセージ、それだけは強烈に伝わってきた。

あんな小さな子供が・・・、生まれてたったの10年そこらしか生きてない子供が・・。

心臓移植のことについても色々考えさせられた。

映画の出来としては、どうなのかわからない。でも、メッセージとして考えさせてくれる部分が沢山あったと思います。

生まれてきて、意味のない人間なんていない。だって、生まれてくる場所、親、国は選べないんだから。

最後に、江口さんの終わり方・・・、あの描写は必要でしょうか?あの主人公だけ最後意味がわからなくなってる。記事にするエネルギーはどこから来たの?自分のあやまちからでしょうか?

とにかく、見てみてください、そして、いろんな事を感じ取っていただきたいです。

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