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MONSTER(ネタばれ注意)

 浦澤直樹原作 MONSTREー5・6

 天馬がニナと出会い、ニナの里親をヨハンに惨殺されるところからスタートしました。

この回はキーになる回だと思います。ニナは記憶喪失で子供の頃のことを覚えてないという状態でしたが、天馬が9年前

「僕の病院に運ばれて来た時、君の双子の兄さんは」という会話と、惨殺された里親の姿を見たところで思い出します。

「私が殺したのに、頭をねらって、打ったのに・・・なんで助けちゃったの?」

これは天馬に対するセリフでした。

天馬は、医者である本質を、このヨハンを助けることによって目覚めたのに、皮肉にもニナから放たれた言葉は、上記の言葉でした。

私が、最初に書いたキャラクターの性質の部分でニナはどう転ぶかわからないと書きました。分かりやすく言えば、天使なのか、悪魔なのかわからない。

ニナはもちろんヨハンと双子であるし、共に育っている。でも、この行動、ヨハンの頭を打ったのがニナだったということです。この行動、並の子供にできるわけがない。

そんなことで、彼女自身もモンスターであり得るかもしれないとうっすら感じるのですね。

その後、天馬はヨハンを打つ手段として、銃の訓練をしにいったり、ヨハンとニナのことを調べに東ドイツにいったりしているのです。

私、551キンダーハイムの回は本当にびっくりして、子供を実験に使っていたという事実ももちろんですが、そこで殺し合いを始めて、50人全員命を失ったという事実。

そして、それを支配していたのがヨハンだった。

「僕は、みんなの背中をちょっとだけ押しただけだよ」

そいう言いながら、階段の上から悠然と見ていただけ。多分精神的なコントロールによるところなんだろうな・・・。

「ディータ、明日は真っ暗だ」そいう言って育てている男。未来何かない、何もない。

ヨハンの夢は、世界の果てに立った一人で立っていることだ。多分、横にいるのを許される人間はニナだけなんだろう。

彼はそいう人間だ。人には善と悪が存在する、同じ分量だけあるわけじゃないけど、かならずある。その悪の部分をほんの少し増幅させるキッカケを与えているにすぎない。

多分そんなことだろうと思うのだけど、親が犯罪者で、どれだけ、情に左右されない冷徹な人間を作り上げられるか、そんな実験をしていたという・・・。

もう、フィクションなのに、恐ろしくてしょうがない。

ただ、ひとつ、この話で、ヨハンは悪、天馬は善として描かれ、その中間にニナがいる。

551キンダーハイムで育ったヨハンはもちろん悪だけど、違う施設でそだったニナは今のところそうではなさそうな気配・・・。

やはり育った環境というのは大きいのではないのか・・・と私は思うのだけど。

天馬の存在が、絶対的な善だから、安心して見ていられる。ああ、早くこの人につかまってくれないか・・・。

子供の時に与えられる環境は自分では選べない。だからこそ、与える側はそのことを意識しないといけないのじゃないだろうか・・・。私にはそんなことを思いました。

ディータは天馬を選んだ。出会えてよかった。

「明日は、明るい、いい日だよ」

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