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2009年8月

しゃべれどもしゃべれども(ネタばれ注意)

  平山秀幸監督作品・脚本奥寺佐渡子 「しゃべれどもしゃべれども」

 この作品、TOKIOの国文太一君が主演でしたよね。太一君といえばMCの太一くんでしたよ。

やはり、前回中居さんの記事の時にも書きましたけど、普段沢山テレビにでている人っていうのはかなりの確率で視聴者に「MC」「テレビの人」っていう印象が頭の中にこびりついていますよね。

それを覆すことは、結構難しいことだと思います。小池栄子さんの記事の時にも書きましたけど。

今回の、「しゃべれどもしゃべれども」という作品の中では、彼がジャニーズということも、MCだということも、気になりませんでした。

それほど、印象として、落語家のミツバになっていたという感じでした。当然、和服も髪型も手伝ったでしょうね、でもやはりMCとしての彼の話のうまさが、話家の役にたっていたという印象もうけます。

そして、もともとが、昭和のにおいのする味深いお顔立ちである、物腰、姿勢もそうですが、松重さんと並んでも、八千草さんと並んでも、そう違和感がない感じなんですね。

一般性と、平凡性が見事に調和したような雰囲気の持ち主「国分太一」の勝ちだと思いました。(アイドルという壁を見事にやぶったという点で)

下町のいい雰囲気、小さい地域で起こる、日常生活を丁寧に描く。いいじゃないですか、あの教室。上手くしゃべれない人たちが集まって、何とか自分を変えたいと思っている微妙で、積極的に見えないけど、小さな一歩が。

ほほえましくて思わず、噴き出してしまう。あの小学生の森永君よかったな、関西弁でいじめられる役なんだけど、根がひょうきんで面白いから、あの真面目で、不器用な人たちの中にはいるといいアクセントとなっていましたよね。やはり子供の使いかたって重要だとおもう。

しかも、最近の子役さんはおそろしくリアルで上手い芝居をしますよね。大人顔負け、大人を食うなんてこともよくある。それほど感情表現が直なんでしょうね。

大人はすぐにいいかっこしようとして、邪念が入るから演技が自然じゃなくなるけど、子供は泣くも笑うも直球ですからね。

今回の森永君にしても、本当に面白いお芝居でした。

松重さんのあのなんとも言えない微妙な表情と、ひょうきんさが又子供どうようにいいアクセントになっていましたね。本当に端役の天才じゃないでしょうか?

なんとも言えない下町風情が、松重さんがいるだけで醸し出されるというか、非常に貴重な位置にいる人なんですよね。面白いし、目の動き、体の動きがまた面白くて、よく人をビビらせる時、そいうあの切れ長の大きな目でぎょろりと睨んでますよねー。でもこの人の特徴でどっか、愛きょうがあるところもいいんですね。私大好きな俳優さんです。

太一君は本当に努力してあの「火炎太鼓」を覚えたのではないでしょうか?本当に最初のシーンとの差がはっきりとでるような素晴らしい講演でしたよね。

まあ、私は太一君好きなので、3倍ひいき目に見たとしても、やっぱ、この役は太一くんでよかった!そう思えるのです。太一君はバラエティーで見ても、優しそうな人柄がにじみ出ていますよね。本人にあっことないからわかんないけど、そういう人は、顔にでますよやっぱり。

この人は、そいう下町の人情物に出たら、本当、右に出る人はいないぐらいの人だと思う。そして、芝居に対しても、変な表現かもしれませんが、やはり、謙虚さがでているのが見て取れるというか・・・。

沢山賞をとっているんですよね。頷けます。

また、ゆずの「明日天気になーれ!」もマッチングいい曲だな・・・。

いつ見ても思う、やっぱり不器用な人間が一生懸命にまじめに生きてる姿、もがいてる姿は見ていて勇気をもらうし、感情移入してしまう。私はこういう話が好きです。

ハッピーフライト(ネタばれ注意)

 矢口史靖監督作品・脚本 「ハッピーフライト」

前回、ハッピーフライトについて書こうと思ったら、スウィングガールズになっちゃいまして、今回この作品について書きたいと思います。

私、この作品、主人公は綾瀬はるかさんだとばかり思っていました。映画館で見たんですけどね、いやー、びっくり・・・、田辺誠一さんでしたねー。エンドロール見て、「あれ??」って驚きましたもん。

多分PRをしていた時期、ICHIという映画も公開まじかだった為か、そうそう、おもいっきり勘違いしていましたね。すみません田辺さん。

 ある雑誌で、矢口監督のインタビューを読みました。面白いこと書いてました。とにかく監督すごく飛行機が好きなんですね。そして、飛行機が好きですきすぎてこの作品を作ったと言っていました。

飛行機で事故が起こることは、ものすごい確率で少ないのです。だからトラブルをどうやって起こすのかという所がものすごい悩んだと書いてました。

最近はフランスの飛行機が落ちてしまったり、アメリカで胴体着陸したケースなんかもありましたので、そんなにトラブル自体はそんなに珍しいようには映りませんけど、やはりかなりの確率で低いというのは確からしいのです。

なので、一番あるであろうケース、野鳥をエンジンの中に絡ませてというエピソードを採用したようですよ。

後、つっこみになってしまうんですけど、国際線なのに一人も外国人が乗っていなかったことも書いてありました。

 従来、飛行機を舞台とした映画は、海外のものなんて100パーセントテロ的な内部トラブルだったと思います。

この作品は実に、この監督が飛行機が好きなのかってのが伝わってくるような作品でした。操縦士と副操縦士の機内食が同じものを食べれないとか、座席をぎりぎりまで埋めて、移動させるとか、そんな細かいエピソードが新鮮で、「へー」って言いながら私みていましたね。

出てくる登場人物が個性的で、あの新婚カップルの飛行機恐怖症のあたりとか、面白くって笑ってしまいましたねー。

本当にコメディーなんだけど、ハラハラさせる展開も面白くって、あの成田に帰ってくるときの皆のやりきった感じが非常にすがすがしかった。

自分まで一仕事終えたような充実感がありました。

にしても、やはり、陸上と空海の連携と、信頼関係で成り立っていて、天気を読むこと一つをとってもやはり、それぞれの部署の、プロ意識から成り立っているって実感できますよね。

特に、一機に400人近い乗客を乗せてのフライトなのですから。

田辺さんナイスフライト!そして、時任さん、かっこいい!結構適当そうな感じも!!

アテンダントの綾瀬さんはじめ、流石の存在感、寺島さん。

そしてちょっとよかった田畑さん!凄く普通っぽくて味があって、可愛い!好きなんですね、私田畑さんも!

とにかく、見終わった後、ハッピーな気分になれるところは、前作、全前作と同じです!!

派遣のオスカル(ネタばれ注意)

 NHK金曜ドラマ 「派遣のオスカル」 脚本 金子ありさ

 あれ?金曜ドラマといえば、TBS。しかも時間も全く同じ。最近NHKもちょっと若者向けの作品が多いですよね。これは戦いか?!

私、個人的に金子ありささんの作品大好きなんです。まあ、ファンでして、「がんばっていきまっしょい」や「ナースのお仕事」、「STAND UP」なんかは大好きです!

コメディーなんだけど、それだけじゃ収まらない、非常にシュールで繊細な部分を描き出してくるっていう脚本家さんなんですよね。

人間として非常に不器用だけど、品性があって、好感がもてるんですよね。この方の作品。

ところで、この「派遣のオスカル」なんですが、作りが面白いの。

多分、知っている方が、30代半~上の人かな・・・・マーガレットっていう少女漫画で連載していた「ベルサイユのばら」という名作をリスペクトしたような作品なんですよ。

漫画自体、映像にも使われるくらいですからね。非常に面白い作りですよ!

当然、ベルサイユのばらというえば、宝塚を思い出すと思いますけど、原作は漫画なんです。非常にフランスの歴史を分かりやすく書いた作品でもあるのです。

史実にのっとって書いているから、リアリティーもあるし、そこにヒーロ「オスカル・フランソワ・ドジャルジェ」という人が出てきて、彼女が主人公なんだけど、架空の人物なんですね。

貴族として生まれて、何不自由なく生きているけど、その家に後継ぎがいなかったため、女なのに、男として、騎士として育てられるわけですよ。

品行方正、文武両道、正義感にあふれたような性格が、民衆を助けてゆくっていうストーリーなの、考え方はもう私たち読者が入りやすいように、民衆側手の思考回路なわけです。

その中身の素晴らしさが主人公、勝子の性格にも影響を与え、行動させているんですね。

面白いなー。コメディーなんだけどなー。

徳井君もいいですよねー。あのそのままな感じが、やっぱり芸人さんってしゃべりのおもろい人ほど演技上手いですよね。

私、もう一人好きな女優さんがいて、「鈴木杏」さんなんですね。

彼女は最近もっぱらコメディアンヌとしての才能を開花してますけど、上手いですよ、シリアスなお芝居も。

「がんばっていきまっしょい」のあの主人公なんて上手すぎて、感情移入しまくりました私。

子役時代は、凄くもてはやされていたような印象ありますけど、今は、彼女の世代おそろしいほど女優がいますからねー。

でも、私は個人的に凄く好きですね。

余談ですが、この金子ありささんと、鈴木杏ちゃんは、3回目の共演なんですね。

「がんばっていきまっしょい」「STAND UP」「派遣のオスカル」

ちなみに主演の田中麗奈さんは、映画版「がんばっていきまっしょい」の主演なんですよ。

どうでもいいけど、凄い偶然だなーって思いました。

彼女のお芝居は、もう安定感があって、透明感があって、「あなたにはあるわよ、オスカルの精神が!”」って言われている所が「わかる!わかる!」みたいに思いました!

とっても好感がもてる女優さんです!

とまあ、私ドラマ初回でブログ書いたりしないんだけど、最近にないぐらいヒットしたもんで!

又、まとめて感想はどこかで書きたいと思います。

ハリーポッターと賢者の石(ネタばれ注意)

 「ハリーポッターと賢者の石」

 この映画は小説がもとになっているんですよね、児童図書というやつです。イギリスが原産国なので、俳優は全て、英国人で、使われている英語ももちろん、イギリス英語。

私は留学前に、このハリーポッターの賢者の石を見て、英語を覚えたわけです。もう聞き取りやすいのイギリス英語って。発音がクリアーな感じで、耳でききとりやすいのね。特に子供とかの英語は。年とってくると巻き舌とかになって聞き取りにくいんだけど。

イギリスって不思議な国ですよね。イメージですよ、私が勝手に持っている、頭がいいというのがありますよね、ついでに、ルーツというか原点、元本、そいう感じなんですね。個性がありすぎるわけでもないけど、大筋のところで大概元を占めているっていうか・・・。

そんなこと言ったら、他の国に怒られるかもしれないけど・・・。なんだかな、馬術にしても、ロックにしても、車にしても、サッカーにしても・・・言語にしても・・・。そいうイメージなのね。

ノーブルってイメージ。クール、クレバー・・・そんな感じかな・・。後、イギリス人といえば紳士的で、礼儀を重んじるような感じもある。

そんな、勝手なイメージの中、この映画ですよ。

そうそう、超常現象やサイキックなんかも研究がすすんでいて、古い霊もたくさんいるって感じもある。

バーバリーってブランドありますよね、これが英国人の基本って感じがする。縫製が丁寧で、かっちりとしていて、配色がいいっていう。あのチェック柄は本当に絶妙な色合いですもんね。

とまあ、ハリーから遠のいてますけれども、「賢者の石」っていうのは錬金術における霊薬でエリクサーとも呼ばれているんですね。不老不死になるという。

まず、エリクサーというのは、ファイナルファンタジーでお馴染みの、アイテムでこれは万能薬だと思うんだけど、エリクシールとも呼ばれているから、そっちの方が馴染み深いかもしれないね。化粧品にエリクシールシュペリエルってあったと思います。

これはね、魔法の世界のお話なんですよ。

だから、マントとか、箒とか、フクロウとか、ステックとかがいっぱい出てくる。好きな人にはたまらないアイテムなんですね。

私はちなみにこの手のお話は大好きな方です。

賢者の石の会は「魔法の世界へのご招待」のようなものですね。

こういう世界観を描いているんですよーってことを主人公ハリーを使って私たちに示してくれている造りになっています。

可愛いんですよ、まず、駅のプラットホームが3分の4とか訳の分からないホームだしー。

銀行も凄いゴブリンがいるー。

そして、ああやって箒にのる練習していたの?っていう感じとかがもーかわいい!

衣装も可愛い!ハリーもロンもハーマイオニーもみんな可愛い!!あのチャコールグレーの髪に真青な瞳は販促、可愛いったらありゃしない。

もーちーっとも感想になってませんけど、今やこのシリーズもかなり長いものになっていますよね。

マイ・フェイバリット・プログラム・ベスト3

 マイ・フェイバリット・プログラム・ベスト3

1位 プロジェクトX

2位 カンブリア宮殿

3位 そこまでいって委員会

 マイ・フェイバリット・バライティー・ベスト3

1位 グルグル99

2位 Aスタジオ

3位 嵐の宿題君

以上です!

ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー(ネタばれ注意)

 フジテレビ月曜9時 「ブザー・ビート」

 今を走る旬の俳優達、大森美香脚本、時間帯、月曜夜9時。

バスケットボールと音楽家の恋。

 女優は美女、北川景子!CMタレント人気ウナギ登りの相武サキ!国民的実力派俳優、貫地谷しほり!

 男優、ジャニーズきっての高視聴率男、山P!!大人のサクセス 伊藤秀明!永井大!イケメン俳優 溝端淳平!お笑いから、ハンニャ!

これだけそろっていて、視聴率に苦戦しているのがはっきり言ってなぞである。なんで取れないの?

もちろん、今は数字は取りにくいです。視聴率だけを基準にすることは首を傾げる行為ではあるにはあるが、どうみても、辛口的にいえば、今回、視聴率を取りに行った番組って感じに写るわけですよ、一視聴者として。

ああ、ずいぶんぬかりなく取りに行ったな・・・と思ったわけです。主題歌もBZだしね。一視聴者として申し上げれば、明らかに作品のクオリティーを重視して、数字的にとれなくても中身を先行して作品を作っていると感じられるものと、そうでないものがはっきりわかる時代になってきたな・・・と思うわけです。視聴者としては。

で、考えるに、やはり今やクオリティーを軽視して、数時を取れる要素を足していったとしても取れない時代になったな、という印象です。

NHKなんかは、もう、そりゃ民報とは成り立ちが違うからあたり前なんだけど、作品の中身ありきで、キャスティングや設定で派手なものはあまりないイメージなんですね。というか、最近の大河ドラマなんか少々あやしくなってますけど・・・ちょっとイケメンパラダイスかっ?っていうキャスティングしてるときあるじゃないですか。

この作品にたいして言えば、主人公たちの葛藤って何なの?って思ってしまうわけです。はっきりいってない!全くない!だから涙を流していても、自分の気持ちに反して相手を突き放してみても、「だから、なんなの?たいしたことないじゃん、だって彼女と別れてますよね、莉子の方も、別に婚約しているわけじゃない、相手にだってちゃんとあんたの気持には答えられないと伝えてますよねー。」

二人の間にある障害ってないんだな。かってに悩んどけよって程度で、本気ならどうとでもなる障害ですよねー。

脇役たちも、主人公の都合のいいように動いているし、最大の障害、川埼を外国にいかすって何?そんなの本人たちに「お前ら一緒になれ!って言ってるだけじゃんか」って取れる、凄く意地の悪い視聴者なのね、私って。

後主人公・・・魅力って何?彼の魅力ってなんなの?私には全くわからない。前の彼女のことも、あんた、本当に好きでしたか?!って言いたくなる。

そういうシーンはたくさんありました確かに、ただ、一視聴者の私にはまーったく伝わってこない、最初からあんた莉子に惚れるよって読める。

なんの曇天返しもない!演技力もあるかもしれんねーこーなってくると。もーわからんもんただのイラつく男以外のなにものでもない!山下君がやってるからみんな気がついてないだけじゃない?フラットにみるとひどいよーこの男。

まだ川崎さんの方が好感持てるわ、すきな女に対して自分が嫌な役とわかっていても懸命でしょう?人間臭いってそいう行動じゃない?奇麗事じゃすまされないのが恋愛でしょう?

とまあ、山下君のファンの方には殺されそうな勢いでブログ書いてますけどー、奇麗とか、かっこいいとかそりゃ重要だけど、そいうドラマもいるけどねー。

なんか、最近の月9時ってなぁ・・正直・・・大丈夫?!って思う。

あくまで、あくまで一視聴者のたわごとです!本当のたわごとだから気を悪くする人多いと思いますけど、そいう方はもうすぐ消しちゃってください!

スウィング・ガールズ(ネタばれ注意)

 矢口史靖監督作品・脚本 「スウィング・ガールズ」

 矢口監督といえば、「スウィング・ガールズ」ですよね、「ウォーターボーイズ」でも有名。

上野樹理ちゃんは、スウィングで、妻夫木君は、ウオーターで売れましたよね。青春映画の金字塔みたいな方という印象です。

どちらも平凡で、青春のエネルギーをなにかにぶつけたい、どこかで発散し仲間とともに走っていきたいというような昔懐かし、万人に通づる感覚を思う存分に出したような作品でしたね。

そして、どちらの作品にも竹中直人さんが出演。とても個性的なキャラクターを思う存分演じておられた印象です。

そして、その年の映画祭にはおそろしいほど受賞してるんですねー。たしかにあの上野樹理ちゃんのお芝居は、いや、彼女しか出せないだろうという微妙なダサさと、エネルギーが同居したような適任で、彼女の魅力を余すところなく発揮した一作でしたよね。

彼女の素晴らしさもさることながら、やはり脚本自体も素晴らしいものでした。あの、笑いのセンスの入れ方と、主人公が追いやられてゆく感じのなんとも平凡な失態。彼女の性格からでた失態という感じで実に、人格描写が的確でぶれがないかって感じですよね。

弁当を食べて腹壊すなんてところもくだらねーって感じで笑ってしまう。

でも、ウォーターボーイズの時にも思いましたが、あのなんというかクライマックスの持っていきかたが本当に絶品ですよね。

学生たちの燦々と輝く演奏が、観客の心を熱くする。ああ、音楽っていいな!青春っていいな!って思わせる要素が存分に入っているんですよ。

上野樹理ちゃんのかっこイイ演奏は、あのぼろっぼろのサックスだから生きるみたいな!

この監督は純粋なんでしょうね。そいう、心を忘れてないっていうか、青春はアクセクしてるから面白い、だから愛おしくなるっていう本質がしっかりと伝わってくる、あったかく、ちょっとじわーっとくる感じなんですねー。

白石美帆って意外と意外と面白い女優さんですよね。あのなんとも言えない抜けた感じ。適当さと、人の良さ・・・っていうのかなー。美人なんだけど、三枚目っていう微妙なラインがいい使われ方しているなーって思ったんですよね。

テレビドラマなんかで彼女みてもいまいちピンとこないんだけど、映画でみると妙に味がでるっていうか、矢口監督が上手いんだろうな。すごく生かされてる感じですよ、微妙な個性が。

後、今や国民的女優になりましたね。貫地谷さん。この人は、映画では本当に、いい二番手さんなんですよ。

凄く平凡な感じがでる人で、めっちゃくちゃ可愛いんだけど、トボケてて、親近感が湧く女優さんなんですよね。結構道化なんかを上手くやっている印象で、ああいう明るくて場の空気を読めないような役ってホントはすっごい技術いると思うんですよね・・・。今のブザービーとなんか見てても思うけど、絶妙な距離感でいい味だしてくるっていう感じ。

テレビドラマでは、もう主演をはることが多くなった彼女ですが、本当に将来性を感じる女優さんですねー。

ってハッピーフライトについて書くつもりが、スゥイングガールズになっちゃったので、お題を、変更。次回にまた書きまーす!!

20世紀少年(ネタばれ注意)

 浦沢直樹原作 堤幸彦監督作品 脚本浦沢直樹 「20世紀少年」

天才、浦沢直樹が映画の脚本を手掛けるとは思わなかったです。

小説とシナリオは同じようで同じではない。

小説は匂いや空間、世界まで自由に飛べるけど、シナリオに匂いはないし、情緒的な書き方もできない。

小説は読み物だけど、シナリオは設計図であるからです。

ただ、漫画はシナリオにも近いものかも・・・と少し思いました。だって、コマワリしてるもの。脚本は映像化するために書かれていますから、それを描きやすいように書いていきますが、漫画ってあらゆることが、総合的に描かれているものかも・・・。

でも、漫画には音がないけど、まあ、それを文字で表すことはできますけど。

という、だから、小説よりは近いのかなと素人ながら思ったわけです。

わたしは前回、彼の原作漫画「MONSTER」にはまりました。

この、20世紀少年を読んでいないわけがありません。漫画は最高に面白かったです。

漫画では、過去と未来の繰り返しが、そんなに違和感ないんだけど、やはり、映像となると大変で、少年の頃のケンジに感情移入しようとすれば、大人になったり、急に日本が崩壊した後だったりと、はっきり言ってややこしい印象でした。

多分原作を読んでいない人ではわからないのではないのか・・・?という難しい作り方でした。ケンジは主人公なんだけど、一章の最後で消息不明なので、その後はカンナが主人公らしいんだけど、オッチョだったりと・・・うーん。

誰中心で話が進んでるか分かりにくい。カンナ中心のはずが・・??みたいになってとっても混乱するんですよ。

まっ、私が理解力がないだけの話なんだけど。

ということで、ややこしい作りなんですね。やはり漫画が最高かな・・・?

漫画のいいところはそいう処でもあるのでね。

でも、やはり彼の作品の素晴らしいところは、「ともだち」がそうなってしまった原因なんです。MONSTERの時も書きましたが、周辺で世界規模の曇天返しが起こっていても、想像をぜっする大きなことがあったとしても、動機だけは、誰もが持ち得る、誰もが理解できるそいうエピソードが原因なんです。

ああ、そいうか、小学生の時、そいうことある。「憧れ」や「嫉妬」は本当に時に人を追い詰めるし、恐ろしい威力を発揮して人を動かす力にもなり得る。

何故彼は顔にお面をしていたのですか?顔が思い出せないってどういう存在なんですか?

まるで、名前のないヨハンとアンナのようです。

人にとって存在を分かってもらえることってどういうことでしょうか?

ユースケさんがやっていた役、思わず涙してしまうシーンです。

第三章いったいどうなるのでしょうね?楽しみでしかたありません。

この映画をとった堤幸彦監督、有名ですよね。

ドラマ「トリック」や「ケイゾク」をとった監督です。映画も沢山ありまして、一番最初に記事にした「まぼろしの邪馬台国」なんかもこの監督、「明日の記憶」「自虐の詩」なんかもありますよね。

凄い勢いで映画をとっている人ですねー。

「池袋ウエストゲートパーク」は長瀬智也くんの代表作ですけれども、磯山昌プロデゥーサーと組んだ作品ですけれども、これはほんと斬新で面白かったですねー。

この役こそ、まさに長瀬智也にしかできない役ですよね。

彼に死の臭いは似合わない。個人的な意見ですけど。

この20世紀少年にも堤さんらしい演出がありましたよ、ところどころ。

唐沢さんとカンナの小さい頃なんですが、ラーメン屋でラーメン食べてるシーン。凄く面白かった!!

そもそも漫画でも、浦沢さん、そいう面白いシーン描きますよねー。だから、この二人は相性がいいんじゃないかなー。

私、堤監督のファンなんですよ。だから、彼の作品はできるだけ見てます。最近はもっぱら映画中心なんですが、テレビドラマが最高に面白いですよーホントに!!

官僚たちの夏(ネタばれ注意)

 TBSドラマ 日曜劇場「官僚たちの夏」

 7月クールのドラマも終盤を迎えようとしています。今回もかなりの確率でチェックしていたはずなんですが、残ったのは、「赤鼻せんせい」と「官僚たちの夏」「帝王」「ブザービート」とこの4作品。

あれ?っ??結構のこってますなぁ・・・。

今回は、この官僚たちの夏について書きたいと思いますが、いやーここ一番面白いドラマですね。はっきりいって2009年ドラマのなかで一番好きかもしれません。

何がいいってね、もうみんな国をよくしようって一生懸命なんですよ!佐藤さんの方も、船越さんの方も。どっちも私利私欲じゃなくて、日本国の経済について本気で考え、己が信じた道で戦っている!

素晴らしい!!

私、もうひとつ、このドラマの効果として、今、世間一般的に「官僚」って、いいイメージないですよね!

でも、かつて、こんなに国の産業について考え、熱く、懸命にそして、企業と足並みを揃えながら仕事をしていた官僚たちがいた!という事実ということが伝わってきますよね。

なんか、感慨深いものがないですか?私には本当に中に熱くなるようなものが伝わってきましたよ!

日本の産業は、東京オリンピック以降急激に発達しましたよね。

この国は敗戦国ですよ!敗戦国である日本が急激に成長出来たのは、そうしようとした企業人の情熱なんですよね、そして、それを先導する通産省。

ともに、向かっている方向にずれがない。がんばって追いついていきたい、そしていつか肩を並べたい。そんな気持が、経済を発展させていったのですよね。

そいう思いがダイレクトに伝わってきて、泣けてくる。

今の私たちに、そこまでの情熱があるのか?国を思えるのか?この国の人が国のことを思わなければ、いったい誰が思ってくれるんですか?

そんな今の日本に対する皮肉的なメッセージすら取れてしまうのです。

日本は技術の国ですよね、手先が器用で、頭が柔らかい。それが私たちの国民性です。

サービスは丁寧で、お客様を大切にする、物作りは丁寧で上質、アイデアに満ち溢れている。

そいう国だったという印象があります。が、今もそれを継承しがんばっている仕事人達はたくさんいるのだと思うけど、自分も含めて、甘い道を歩いているよね・・・って思ってしまう。もちろん、自分自身もそうなんだけど、そうなんだけど・・・、政治家、企業人、そしてこの描かれている官僚自身も、昔の方にあまり誇れるような道を歩んでいない気がするのです。

そんなことを作品の端々から感じることができるのです。だから、私はこのドラマが大好きです。

佐藤さんの性格を生かしたような、風越さん。この人についていきたいと思わせる、熱さと吸引力、統率力!そしてパホーマー力。この人についていったらなんとかなる!と思わせるカリスマ性も含めて!

頭の良い、器用なポジショニングの堺さん。この人もまさに適役。

そして今回も私の大好きな高橋克実さん。「刑事一代」の時も思いましたがこのセカンドのポジショニングがここまで似合う人はいない。熱い、そして情に厚い。そして自分の力量をしっかりと自分でわかっている頭の良さ。もうこの人以外いません!!

長塚さんも久しぶり、もう正当な役をやらせると右にでる人いない、威厳と品格が同時に存在する怪物みたいな人!!

相反する、船越さん。この人も上手い!一応敵対しているような体制ではあるけれど、けど彼も彼で、世界と渡っていく日本を創っていきたいという熱い熱い思いがある!!この人、基本的に悪人が似合わない。顔が善人だからかな・・・、渋いし、やっぱり情みたいな温かさがあるから、ほんと味がでるんですねー。

高橋克典さん、悪人が似合う似合う、もう策士っぽさがにおい立ってくるようないで立ち。この人が唯一そんな悪いにおいがしますよね。上手いです!

もう書いたらきりがない、北大路欣也さんの存在感や、やはり上品さはもう滲み立ってくるようだし・・・。

キャストが素敵すぎる!

ちなみに、テーマ曲の「STAY」コブクロ最高!どんなタイミングで入ってくるんじゃい!!

ヘブンズ・ドア(ネタばれ注意)

 マイケル・アリアス監督作品 脚本大森美香 「ヘブンズ・ドア」

マイケル・アリアス監督といえば、何年か前に話題になった「鉄コンキンクリート」という作品で有名ですね。

脚本家は今、まさに月曜日9時からやっている「ブザー・ビート」という作品でも脚本を担当しています大森美香さん。今度、ご自身でも監督をされた「プール」という作品も公開を控えていますよね。

今や、脚本家が映画をとる時代です。まあ、もともと自分の頭にあったストーリーを映像化するわけですから、撮る人が書くのが一番矛盾がなくてすむっちゃーすみますよね。

やっぱり解釈が違ったりするじゃないですか、同じ頭脳を持っているわけではないので。

もともと監督が脚本を手掛けていることになんの矛盾もないわけです、あの西川美和監督だって原案・脚本・監督を全部自分でになっているわけですから、大森さんもそうなるのでしょうね。

作品が楽しみです。楽しみはもう一つ、主演があの加瀬亮さんなんですねー。いやー意外。

大森美香さんといえばジャニーズのからみが多かったので、今も山下君と仕事をしていますし、ランチの女王でも彼と組んでいましたね。

又、長瀬智也君との仕事も多く、マイボスマイヒーローに続き、今回のヘブンズ・ドアも彼が主人公を務めています。

 長瀬君のイメージっていろんな色がガチャガチャあるPOPな印象なんですね。そのイメージが強すぎたか・・・なんだか、余命がある人に見えない・・・。

彼の醸し出す、雰囲気とパワーがみなぎっていて、生きるエネルギーがみなぎっていて、余命を宣告された人に見えない。

もちろん、彼でよかったと思わせるハチャメチャな行動力や、無邪気で、少年性の残るシーンは凄くあっていたし、ロード・ムービーだなーと思わせる逃亡劇なんかもスリリングでよかったんだけど、この作品の場合、根底に流れているのが死なので、やはり深くて重いものなので、その辺が気になってしまいました。

後、長塚さんや、田中さん、大倉さんのくだりは少々アニメーション的だったな。っていうかあまりリアリティーを感じなかった部分です。

今回驚いたのが、福田真由子ちゃんなんですが、この人、白夜行の子役で初めて見て、子役なのに恐ろしいぐらいシリアスな芝居をオーバーにしすぎずやるなぁ・・・って思っていました。

叫び出したシーン・・・予告にも使われていましたが、心打たれました。彼女の彼への思いが!同じ逃亡者として、同じ宣告を受けた者としての絆がその声に同調されてもう、本当に心惹かれたのでした。

薬を奪うシーンで拳銃をぶちかますシーンなんかもそうなんですが、人生にやり直しがきくんならこんなことやらない!もうないんだよ!っていうようなセリフを言う所があるんですが、もう、やられました。非常に・・・。

彼女は重要なセリフやシーンで恐ろしいほどの同調性というか、引き込んでくる力がありますよね。将来どんな女優さんになるか、久々に楽しみな方です。

とにかく、なんともノスタルチックな二人なんだ!ということです。

長瀬君と、真由子ちゃん!いやーこの組み合わせは他では見られないですよね。ただ、父親でもない、お兄ちゃんでもない、彼氏でもない、友達でもない、この二人の関係が非常にユニークだと思いました。

ただ、本当に余命が宣告されている同じ境遇の二人という所だけでつながっている。

だから、だから、変に想像しなくて済む。この二人は今後の展開でどうこうなるって思わずに話に集中できるっていうか。面白いなーって思って。

又タイプが全然違う所も面白い。派手で不器用ではちゃめちゃな性格の長瀬君と、大人しいけど不満を一杯抱えている少女の真由子ちゃん。

こういう二人をセッティングすると面白い。みているだけで!

そして、この映画にはオマージュであの鉄コンでクロの声をした二宮和也くんが登場していました。ほんの1分ぐらいの出演でした。

監督の遊び心かな!次回はその鉄コンについて書きたいと思います!!

悲しき恋歌(ねたバレ注意)

 韓国ドラマ 「悲しき恋歌」

 韓国ドラマは3本目です。

あの有名な「冬のソナタ」、「チャングムの誓い」そして「悲しき恋歌」です。

一時、日本では韓国ブームと呼ばれるほどに韓国ドラマが大流行し、冬のソナタのペ・ヨンジュンやチェ・ジウは超有名、知らない人がいないぐらいではないでしょうか。

今回、友達から、全20巻のこの「悲しき恋歌」をかりました。

まず、セットの古さ、韓国語の不慣れさに違和感を感じながら、第一話、第二話と話を進めていくうちに、結構はまりました。

日本のドラマと大きく違うのは、話が長い。人の心情や経過を丁寧に描けるところともいえるかもしれません。

私は、韓国で凄く有名な俳優は、上記の二人しか知りませんし、はっきり言って、先入観がない中から入りました。

演技に、国境はない。

そう思います。人はちゃんと喜怒哀楽という表現方法を持っていて、同じ造りの肉体をとうして表現できるのです。

もどかしい、もどかしい作り方になっています。そのもどかしさが、人を引き付けるのでしょうね。昔好きあっていた二人に邪魔する人間が現れ、それを助けてくれる人がいる、その人と幸せになろうとしたところ、昔好きだった人が目の前に現れる。

王道。

超王道。

王道だけど、王道だからこそ面白いのです。

人は、人を思って苦しむ。人の幸せを願って苦しんだり、迷ったりしている。

そんなあたり前の感情を非常に丁寧に描いていました。

しかし、よく泣く・・・本当によく泣くなぁ・・・。

悪役の人が本当にいいタイミングでいい働きをしていて、いやー、ちょっと、脚本的に打算すぎじゃない?って思う所も泣きにしもあらずなんですが、そこも最後ホローされていて超いい感じにハッピーエンド的になるかと思いきや、最後最後なんと主人公が死んじゃう・・・・、えーそれ必要?必要ですか?

おもいきり無意味な死じゃないですかーと個人的に思いましたが・・・。

韓国にはあんな感じの清純派と、おちゃめな三枚目の役がはっきりと別れていますねー。

猟奇的な彼女という作品なんかは、その三枚目な女の子が非常に面白かったけど・・・冬のソナタのチェ・ジウにしても、このヒロインにしても・・・。

守られているのが当たり前のような存在なのが、少し古さを感じましたね。自分の足でたっていくって姿が、不似合いな感じで。

今の日本の女優さんとはえらい違うな・・・。

まあ、仲間ゆきえさんぐらいかな・・。

人の表情をとるシーンが本当に長い、長いから大変だよね、撮られてる方。

MONSTER-名前(ネタばれ注意)

 浦澤直樹原作「MONSTER」

私は、○○ ○○です。

母は△で、父は□、日本国に生まれ、××県出身です。

名前は個人にとって、自分自身の存在を証明する一つの証ともいえる。

人名(じんめい)とは、(ひと)の個人としての独立性と家族等の共同体への帰属性を弁別し呼称する為に、人へ付けられる語。

日本では、家族を表す氏名と個人を表す苗字に分かれる。

スズキ ハナコとすると、鈴木家の花子という名前の女の子となる。

MONSTERの中で、ヨハンとアンナは本当の自分の名前を知りません。自分がどこから生まれて、どこに所属していて、誰という人間なのかが分からないという状態です。

作中、人間にとって一番残酷なことは名前を奪うことだ。

私たちは当たり前のように名前がありますが、もしないとしたら、どれだけ不安定な状態なのかということです。それを想像するのは難しい。

ヨハンが怪物になりえた原因の大きな一つとしてこの名前のない存在だったことが大きい。

前の記事で、旧チェコスロバキアという国は、どことなく所在がつかめない・・・という記事を書きました。もちろん民族としては存在している、先祖がいて、今があるのだからそんなことは当然ですが、どこどこの国出身の誰誰であるということがもし言えないとしたら・・・それはどれだけ不安定なことだろう・・・と考えてしまうわけです。

話を飛躍しすぎているのは分かっていますが、私たちは日本人で、島国である。

周りは四方海に囲まれており、侵略や征服は海上か空上からしかありえません。

ヨーロッパだけでなく、四方を他国家に囲まれた国々は、侵略や征服をいつされるかわからない、その土地が、違う国だったことが、稀ではない状態にある。このことが、国への、宗教への、民族への異常なるこだわりと愛着を持ってしまう原因ではないかと思うのです。

あくまで、主観ですが。

どこどこの国の、誰である!

ということがはっきり言えることが、個人にとってどれだけ安定することなのか・・・ということなのです。

もちろん異文化がまざりあい、双方のいいところが混ざり合ってなにが悪いんだ!そうです、もちろんそれでもいい、むしろそいう人の方が多いぐらいでしょうが、それでも、私の母は日本人、私の父は中国人、そんなことがはっきりしていて初めてまじわえる異文化だったり国際結婚だったりするのではないのか・・・。

この作品のなかでトルコ人街焼き打ち事件というのがあったと思います。

ドイツ人以外を排除するという、闇の組織、あかんぼうが仕組んだことでしたが、なぜドイツ人という存在をそれほど、意識し、たたせたいのか?

私にはそいう、自分がどこにいて、誰誰であるという存在自体を示したというようにしかとらえることができませんでした。

名前がない、双子、ヨハンとアンナ。この名前すらも、東ドイツに亡命した、彼らが、ドイツ人によってつけられた名前でした。

僕は誰?「名前のない怪物」という絵本の怪物は名前を探しに旅にでるのです。

「ヨハン」素敵な名前をもらったのに、その素敵な名前を呼ぶ人はいなくなりました。

私は、ヨハンと呼ばれる青年が、アンナにこだわり、自分の存在をしる人間を殺していく様を見て、本当の自分のありかをみつけ出したい、新たに作るのではなく、本当の自分のルーツを知りたがった結果だったようにも思えます。

誰が彼を責められるのでしょうか?

最終回、アンナと天馬はヨハンを許します。彼の存在を生かすという方法で位置づけした。私にはそいう捉え方でした。

彼は、ヨハン、アンナの双子の兄、チェコのプラハ生まれ。

彼にとってアンナの存在が唯一自分がこの世にいるということを証明できる存在だったのかもしれません。

名前・・・あたり前にあるものだけど、ないととてつもなく不安定になるそんな大切な名前を大切にしなければなりませんよね。

MONSTER-TWIN`S(ネタばれ注意)

 浦澤直樹原作「MONSTER」

この作品のキーワードはたくさんありますが、TWIN'S 双子というのも非常に大きな意味合いを持っていると思うのです。

双子について調べてみると、ほんとさまざまなことがわかりますね。

一般的には、一卵性双生児・二卵性双生児とに分かれています。

一卵性双生児の場合、出生率が高いのは、男・男、女女の組み合わせが多いですが、たまに男・女の組み合わせもあるらしい。これは初めて知った情報でした。

一卵性双生児は、受精した卵がなんらかによって二つに分裂してできるとされています、なので遺伝子的にはほぼ同じとさせているんですね。

だから、いかにして男・女の組み合わせが稀であるかというのがわかるわけです。この場合、酷似しているのは当たり前で、双子の不思議的なことが存在するのもまさにこの一卵性双生児の場合とされている。

もし、例えばヨハンとアンナがこの一卵性双生児の男女の双子だったとするなら、これはほんとうに運命的に生まれてきた大変希少価値の高い双子といえたわけです。

というのも、チェコに舞台が移った時、ヨハンはアンナに化けて、スーク刑事に近づいたり、殺人を犯していましたよね。

ニナがディータに「みんな私のことアンナって呼ぶの・・・」って言っているシーンがありました。この状況を成立させるには、顔が酷似していなければならず、それを考えると彼らは一卵性双生児の男女の双子だったことになります。

もちろん話はフィクションだし、ドラマを劇的に面白く展開させるための一つの演出なんだけど、でも、そんな風に考えるとこのヨハンとアンナの関係が非常に運命的なものになるんですよね。

彼らはもちろん旧チェコスロバキア国家警察の実験に対する最高傑作だったと言われていましたが、こんあ双子児を作り上げたとしたら本当に奇跡の双子だったことになります。

もう一つは二卵性双生児という卵子が二つでてそこの精子がたどり着いた、いわゆる兄弟というやつです。

こちらの方は、兄弟と同じで顔が酷似していることもなければ、遺伝子も全く違うというようなことで、そもそも別の人間がたまたま同じ時期に母の胎内に宿ったという状態らしい。

これは双子に関するちょっとしたエピソードなんですが、体内の中で双子が育った時、お互いが生き残るために互いをあやめてしまうことがあるらしい。なので、今は子宮そのものを二つに縛るらしいです。そのほうが一人一人がちゃんと成長するようです。

又、お腹のなかでは双子だったけど、生まれた時一人だったという状況もそんなにめずらしいことではないとも言われています。又、言い伝えや伝説なんかに、双子の男女は前世で結ばれなかった男女という言い伝えもあるぐらいです。

そんな男女の関係かどうかは別としても非常に、前世から強い執着があったという風にとらえても・・・執着っていうより縁のほうがいいか・・・そういう伝説があるのですよね。まったあくまで伝説ですよ!言い伝え!

不思議なことが沢山あるし、かなり神秘的ですよね。

ヨハンとアンナ二人が体内の中で一緒に育った、全てのことがともに共有していたとしたら、ヨハンとアンナの考え方がもしかして逆転していてもおかしくない。

作中、アンナが「もし私がヨハンだったら・・・ヨハンのような経験をしていたとしたら・・」というようなセリフがでてくる。

クラウス・ポッペという精神科医が、双子の母親を愛し、考え方そのものを翻した時、アンナに印象的なセリフをいいます。

「MONSTERになってはいけない、こんな所、早く出ていけ!人間は何にでもなれるんだよ」

その言葉がアンナの精神的部分で、大きな影響を与えていた、いくら大量の死体を見たとしても、苦痛な状況を与えられたとしても、そのことが彼女をMONNSTERにすることをとどめる原因になった。

だから、本当はアンナがヨハンになっていた可能性は大いにあるということです。

「君はぼく、ぼくは君なんだよ」

「撃てよ、僕が死んだとしても、君の中で生き続ける」

ヨハンはこんな言葉を言っています。彼はアンナを自分の分身としてとらえていた。

アンナが自分と同じだと根本的に信じて疑わなかったということになります。双子の関係性に固執していたのはヨハンのほうだった。彼がアンナに執着し、こだわっていた。

これも双子という独特の状況が生み出した悲劇だったのでしょうね。

彼らは共に生まれてくる。親以上の愛着が二人の間にあったとしても不思議ではない。そんなことを上手くいかした作品であるということです。

PS.これはあくまで私が主観的にかいている感想だから、読んだ方で違和感のある方や、不快に思われる方がいるかもしれません・・・そんな方がいたなら、ごめんなさい。

MONSTER-絵本(ねたバレ注意)

 浦澤直樹原作 「MONSTER」

この作品の、キーワードのひとつに「絵本」の存在がある。

クラウス・ポッペ、フランツ・ボナパルタと呼ばれる、チェコスロバキア国家警察の幹部と呼ばれる男は、精神科医の上、絵本作家であった。

沢山の種類の「絵本」を出版している。

そのなかでも、「名前のない怪物」という絵本はこの物語のキーワードになっていますね。

そもそも絵本ってどんなもの?

絵が主体となった書物である。年長者が話を読みきかせつつ絵を見せるという、言葉と視覚からみたイメージを関連ずけさせる言葉の勉強方法であるとされています。

もちろんオリジナルに制作されている作品が大いに決まっていますが、あの有名なグリム童話なんかは、民話や童話・伝説・神話などを絵と文章を使って書物にしている傾向があったんですね。

ま、「日本昔ばなし」なんかもそうですが、そこに一種の宗教的な教えや、美的感覚、善悪の

  • 行動に明確な結果が待っていて教訓となっている。善行には褒美、悪行には罰というようなもの。
  • 判断等の情操教育や想像力や価値観を育てること、などの意味合いがあるわけだから、あの「バラの屋敷」の中の読書会にも同じような意味合いが含まれていたと思われるわけです。

    「名前のない怪物」という作品はエンディングテーマの挿絵がまるで絵本のように流れていました。なんとも気持の悪い、読後感の悪い結末だ・・というようなことをMONSTERの作品のなかでも言っていましたが、もし、喜怒哀楽やその他の知るべき感情を無意味なものだととらえるような価値観を植え付けられたとしたら、それはそうとうな洗脳のような効果もあったのでしょうね。

    ヨハンは最初、そんな教育を受けてしまった。実際にはアンナがヨハンに話してしまっていた。

    ヨハンはアンナから得る情報が全てで、他との接触を一切たっような生活を送っていましたよね。

    アンナの体験がまるで自分の体験だったかのように錯覚してしまったとしても不思議ではない。

    「絵本」の持つ力は意外に大きいのです。もちろん残虐性の高い話もおおい、善悪の判断も話を交えて間接的にちゃんと伝わってくる。

    「本当は怖いグリム童話」なんて、何年か前は凄く話題になりましたもの。

    おとぎの国プラハで起こった、読書会。なんとも奇妙なこの行事は、本作「MONSTER」の世界観の中で大きな役割をはたしていたのでした。

    オディロン・ルドン展

     姫路市立美術館 「オディロン・ルドン展」

    先日、姫路城を見に行ってきました。天気も良くて最高でした!

    姫路城は外観がはっきりと外から見えて、本当に立派で奇麗なお城でいした!

    その横に位置していたのが、この姫路市立美術館でした!

    最近美術館巡りにはまっていて、地方にいったら近くにある美術館による見たいな感じ何んですけど、ルドンという人は当然初めてしりました。

    カラーの絵はほとんどなく、「黒のファンタジー」と呼ばれるほどの白と黒の世界でした。

    これほどの、闇や黒を表現していることにまず圧倒されました。沢山の絵本。小説の挿絵をかいている人らしく、話に合わせて絵を描いているのですが、独特で、でもなんとなく想像できるという感じの絵でした。

    反対にカラーが10点ぐらい出ていたのですが、驚くほど鮮やかでした。色の組み合わせ方がなんとも言えず美しく、とくに女性の横顔と花との組み合わせは「えっ?」っと思わせるほどです。

    「今まで黒ばかりで表現していたのに?」っていう驚きがあるほどの美しさでした。

    黒という色彩を用いた。キャラクターにどことなく愛嬌があるところも彼の特徴かもしれません。

    ルドンもフランス・ボルドーからでた画家です。

    別にフランスの画家ばかりを選んでみているわけではないのですが、どうにも多い。

    やはり、芸術家を育てる環境にあるのかもしれません。私はフランスに行ったことがあるのですが、のどかな平地の農業国家で、古き良きものを大事に愛している感じが凄く伝わってきますよ!

    あの風景をみれば、その素晴らしさを描きとめておきたいと思わせるものがあるのかもしれない・・・、そんな感じはしました!!

    又、どこかの美術館に行ったときアップしたいと思います。

    MONSTER-警察国家とは(ネタばれ注意)

     浦澤直樹原作 「MONSTER」

     東ドイツと旧チェコスロバキアは、共産主義国家で、実際警察国家である。

    私たちには大変馴染みの薄い言葉がここにもでてくる。われわれの警察のイメージと大きく離れていることは間違いないだろう。

    警察が強大な権力を持っている国家のことである。国民の行動や表現・思想など人権や自由を制限する強権政治によって、国民経済や国民国家の確立を図ろうとする国家のあり方をさす。

    ある文献を引用したものです。警察国家における警察は、殺人や傷害、強盗や詐欺といった通常の犯罪の取り締まりはもとより、特に国家に対して危険とみなした思想や団体を、その思想を持っていたり、団体に所属しているだけで逮捕ないし投獄する国家のことである。

    そいういうことだ。

    かつて日本も第一次世界大戦が終了した後、自由に思想したり、考察したりすることを取り締まるようになっていましたよね。

    つまり、この作品で描かれている旧チェコスロバキア国家警察は、多大なる権限を持っていて、幼少時代から、人格を強靭なものへ育成しようとする実験を国家体制で行っていた。その対象者が、ヨハンとアンナだった。ということだ。

    作品中、たびたび、優秀な生徒とそうでない生徒という表現がったけれど、その養育方法として(実験方法として)読書会が開かれていた、その場所が、薔薇の屋敷といわれる場所だった。

    生まれるべくして生まれてきた、ヨハンとアンナ。

    なぜなら両親自体が、仕組まれたカップルだったから。

    これは任務である。

    優秀な遺伝子を国家レベルで生み出していくという。

    ヨハンとアンナはそいうやって生まれてきた。

    父はドイツ系チェコスロバキア人、士官候補。母はブルノ大学で遺伝子工学を学んだ才女。

    女と男は恋に落ち駆け落ちする。それも計画のうち。

    男はつかまり多分命はない。女は双子を出産する直前に逃げた。通気口から。

    舞台の背景はこいうことなのである、ヨハンがモンスターとなった原因と要因はこんな舞台の背景にも深くあると私は思ってならないのです。

    もちろん、これはフィクションです。

    ただ、事実を織り交ぜて描かれている原作にフィクションで、アニメーションであるという状況異常にリアルに感じられるのは、そいう事実を織り交ぜて作られれている部分があるからだと思います。

    このちょっと神経質な題材に対して、本質を見失わず、何を伝えたいのかをわかってもらえるように描ける、伝えられる作り方に、浦澤直樹が本物の天才だと思えてならないのです。

    MONSTER-描かれている舞台(ネタばれ注意)

     浦澤直樹原作「MONSTER」

    今回は、描かれている都市について。

    ドイツは通称で「ドイツ連邦共和国」 正式名所はブンデスレプブリーク・ドイチェランドGERMANYと標記されることが一般的。

    言語は、ドイツ語、デンマーク語 

    四方を他国に囲まれている。北はデンマーク、東はポーランド、チェコ、西はフランス、ルクセンブルグ、ベルギー、オランダ、南はオーストリア、スイス

    これだけの国に囲まれている。

    首都はベルリン、MONSTERの始まりはデュッセルドルフで起こります。

    ミュンヘン、デュセルドルフ、ドレスレン、フランクフルト、ハンブルグ

    ドイツ各地で夫婦殺人事件が起こる。

    ドイツの印象としては、とても高尚でクールな印象があります、頭が良くて賢い国という印象。

    私ドイツに入国したことはないのですが、空港には行ったことがあって、フランクフルト空港なんですが、まあ広かった広かった。

    空は薄くグレーで、晴れているような印象がない。

    医学用語がドイツ語っていうところも、頭が良いという印象を強めています。

    かくいう、ドクター天馬も優秀な脳外科医という設定。

    西ドイツは資本主義の国でしたが、占領国がアメリカ、イギリス、フランスだったことに対して、東ドイツは共産主義、占領国がロシアだった。

    ということから、考え方から、国の成り立ちまで全く違った西ドイツと東ドイツ。

    MONSTERの作品の中では、西に亡命とかいう表現が多々使われています。

    そう、政治家や軍人、スパイなどがその国を逃れる時に使う言葉ですね。

    こういう表現からも印象として、資本主義の豊かな国土、共産主義の閉鎖された国土という状況が浮き彫りになってくるんですね。

    個人も、企業も何もかもが、国によって支配されているそいう閉鎖された印象をぬぐえないこの東ドイツで行われていた実験。その実態が物語を追うごとに明らかになっていく。

    天馬はそいう、過去の国の闇にまで探りをいれていく、ヨハンを追うことによって。

    そんな中、私たち視聴者はそいう国があったという実態を知れるわけなんですね。

    閉鎖された世界の中で生きていくと、人にとって同様な考え方が組み込まれていくのか、生き方ができるのか、それは私たちには分かりかねます。

    今、北朝鮮から沢山の亡命者がでているように、価値観のあり方まで、国の政策、考え方によって決められていく印象をぬぐえません。

    同じとは言い難いが、同じく共産主義だった旧チェコスロバキアにも同じことがいえたのではないでしょうか?

    チェコ チェコ共和国 ヨーロッパ中部の国、首都はプラハ

    北はポーランド、東はスロバキア、西はドイツ、南はオーストリアに囲まれている。

    言語はチェコ語

    ドイツと対照的に、私にとって印象がうすいのがこのチェコ。

    第一次世界大戦、オーストリア・ハンガリーが崩壊後、チェコスロバキアが復活、其のあと、スロバキアはドイツの保護下におかれたりなんやらで結局第二次世界大戦には、なくなったと思いきあ又復活。

    もう読んでも読んでもわけわからん。

    東ドイツとこの国は、いつの間にか最強の警察国家になっていたらしい。

    とにかく印象としては東ドイツとチェコスロバキアは似ていた!ってことです。

    支配していたのは国家警察。この用語は、この作品にも沢山でてきます。そこで何が行われていたのか!!焦点はそこにあったていたのですね!

    この作品の中で、プラハの町はおとぎの国のような町だという表現がありましたが、写真を見る限り本当にかわゆい国なんです。

    昔、人に聞いた話では、パントマイムや人形劇が沢山あるそんな町なんだとか・・・。

    いやー面白いけどふっかいわ!

    我々自由主義、資本主義の国に生まれた人々にとって、共産主義は理解しがたい部分が沢山あるんだなー。

    「人の上に人をつくらず」根底から、否定してる考え方なんだろな・・・。

    MONSTERーバックに流れる世界観(ネタばれ注意)

     浦澤直樹原作 「MONSTER」

     これほどまでに衝撃を受けた物語ってあったかな?と思わせるほど圧巻な作品。

    私、一気に最終回まで見てしまいました。感想は非常に長くなると思います。

    それだけ語れる作品であるって言いたいです。

    面白くない作品って、感想でてこないけど、面白ければ面白いほど、深ければ深いほど感想が溢れてくる。

    この作品はそんな種類の作品でした。

    今回は序章。

    西ドイツ、東ドイツ、チェコのことについて、私の感想を・・・。

    知識はほどんどありません。作品から受けたのみで語ります。

    まず、歴史が非常に複雑なんですね。ドイツは、歴史的に見ても戦争ばかりしている印象で、第一次世界大戦も二次大戦も仕掛けたのはドイツという印象。

    ヨーロッパは歴史の中に、戦争の印象が強いです、侵略、植民地、同盟。

    私たちの国は島国ですよね、周りは海に囲まれています。パスポートを見せるのも空港がほどんどです。相手の国の顔が見えない所にいますよね。

    所がヨーロッパ。ここは国の周りが四方八方別の国に囲まれている。

    ここからまず、考え方や、置かれている状況が違うんですよね。まあ、当たり前かもしれないけど。

    国境警察、日本には耳馴染みの薄い言葉だけど、この作品の中には、東ドイツからチェコにわたる時、列車の中で、天馬はパスポートを見せていました。

    こういう経験が日本にいるとないんですね。

    四六時中、侵略されるかもしれない、恐怖感と闘いながら国を維持してきたところと、日本のように、海に囲まれている国とは、意識の違いみたいなものがあっても当然な気がします。

    そいう感覚からしてこの作品は面白かった。

    多分歴史も深く追求すればいっぱい面白い要素がでてくる。

    社会情勢ともリンクしてくるはずなので。

    まず、社会主義体制。これ、北朝鮮や中国はそうですが、かつて東ドイツ、旧チェコスロバキアもこの体制なんですよね。

    有名、ベルリンの壁が崩壊したことによって、両国は資本主義化し、チェコとスロバキアも離れた。

    そうの旧体制の時のことがバックに流れているんですね、このストーリーの根底には。

    まず、そこを知っておくのと知らないのとでは、物語の理解度が違うと思いました。

    第二次世界大戦勃発は、ドイツがポーランドを攻めたところから始まったと思います多分。

    それを率いたのが有名な、ヒトラーなんですね、第一次大戦で敗北したドイツが再び軍事国家として勢力をつけ、ヒトラーが統率した。

    そいう吸引力があった人だということです。敗戦して、莫大な違約金を支払い、そのうえで、戦いを仕掛けるまでにいたった人物ということです。

    もちろん、ドイツという国土が、そうしやすい土地柄だったということもありますが、影響力があった人ということは間違いないわけです。

    この作品は第二のヒトラーになりれる人材を育てようとした結果、ヨハンのような怪物をうみだしてしまったという話なんですね。

    もちろん、彼が怪物になった原因はほかにしっかりとありますが、根底にある、人材の育成と実験はそのために行われていたというわけです。

    このチェコという国、もともとは、オーストリアとハンガリーから分家してきたような国で、印象としては、所在不明。って感じなんです。イギリス、フランス、イタリア・・・・このイギリスとしての歴史、として語れない。

    チェコとしての歴史を。もちろん民族はあります。あるのですが、このチェコスロバキアという国に対してはわかりかねるんです。国としての歴史が。

    誤解を招いてはいけません。ありますよ、もちろん歴史はあるんですが、いろんな国と合併したり、独立したりしている為に、そいうことが沢山ありすぎて、日本人の私にはわからないというだけの話です。気を悪くした方ごめんなさい。

    なんだかね、この不安定な感じがこの作品の印象と非常に似たような印象を受けました。

    「人にとって一番残酷なことは、名前を奪うことだ」

    実験を行った張本人が言った言葉なんですが、この国自身にも言えるような気がして。

    私の勝手な思いですけどね。

    ドイツ系チェコ人っていう言い方も、そいう感じがする。

    ヨーロッパは多国籍、多人種。いろんな要素が混ざり合っているように感じる。

    それゆえに、深い、私たちには分かりかねる癒着や反発があるのかなとも思う。

    国、何何人!ということにこだわるのもそいう意識が強いからなのかもしれません。

    この作品は深いですよね、そいう意味でも。

    魔女の宅急便(ネタばれ注意)

     宮崎駿監督作品・脚本 「魔女の宅急便」

    先日、スタジオジブリのレイアウト展に行ったこともあり、地上波で放送されていたこともあり、見てしまいました。通称「魔女タク」

    「人生、いいことも、悪いこともあるけれど、私はこの町が好きです」

    というようなセリフを言っていたと思います最後に。

    間違ってるかもしれないけどね。

    このセリフを言わせるための物語でした。

    魔女が13歳になって旅にでる。

    そんな架空のお話が、喜んだり、悩んだりが、我々日常の生きる人間となんらかわらないリアルなものだからこそ、感情移入できる。

    非常によく出来た脚本。

    まるでこの物語の為につくられたかのような音楽。ユーミンの曲にしてもそうですよね。

    「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」

    どちらもノスタルチックでキュート。

    感情の波が、人の優しさや、些細な行動から引き起こされていて、そうそうこういう状況あるよね、っていう感じがまたリアル。

    リアルってとても重要なポイントだなーって最近思います。

    わたしがこの作品で描かれている、人の優しさについて思うのが、楽曲にもつながっててホントにあったかい気持ちになるんですよね。

    オソノさんの底抜けの明るさと天真爛漫なキャラ。あの部屋を貸してくれたりだとか、トンボにパンを持って行けって言ってくれたりだとか、お客様を紹介してくれたりだとか。

    余計なことをさりげなくやる嫌みのなさとか。

    それと対照のダンナの無口なところとか、不器用な感情表現とか、それが、パンで看板作ってくれたりだとか・・・。

    ニシンのパイのお祖母ちゃんのやさしさだとか、それがキキの親切心によって引き起こされた縁のような描き方。

    登場人物が、まっすぐで正直。やさしいキャラクターだからこそ引き起こされた縁みたいなところがすごく物語につながっていく。

    トンボと友達になりたいと思った時、ニシンのパイの孫が超嫌な感じで気分が落ち込んだり、パーティーに行けなかったり。

    精神的に落ち込んでいる状況も、ジジとしゃべれなくなったところで、魔法が弱まることがとても効果的に描かれている。もちろん、箒で空が飛べなくなることも大きい、仕事はできないし、収入もない。大きいけど、相方ジジとしゃべれなくなるって大きい。

    そんな時、であった山の中の少女、私も同じよ。「絵が描けなくなる」

    そんな時は、ただ、ただ、描きまくる、それでもダメなときは、なんにもしない。

    キキはヒッチハイクをしながら歩いて帰ります。

    前は、空を飛んで帰ったのに。

    クライマックスは、映画を面白くするために作られたラストだと思う。

    トンボを助けたい、友達を助けたい!!この一心で空を飛ぶ、モップの箒で!!

    なんて完璧な作品なんだろう。大切なことが一つひとつ丁寧に伝わってくる。

    これは今見ても思う。「名作である」と。

    ゆれる(ネタばれ注意)

     西川美和監督作品・脚本 「ゆれる」

    前回、ディア・ドクターをみました。今回は、2006年非常に高い評価を得た、「ゆれる」を見てみました。

    主役は、オダギリジョーさん、その兄役に香川照之さん。この二人の話といっても過言ではありません。

    「嫉妬」この言葉の意味は深くて長い。

    面白いと思わせる要素はひとつしかない、「人間ドラマ」かどうか。

    これは、そいう意味で、そこだけをピックアップして作られたような作品でした。

    そいう対象物を作品の随所にちりばめ、エピソードをつなげて、登場人物たちを追いこんでいく。そいう印象。

    ないものねだり、人は満足することを知らないから、どんどん欲深く、幸せをおい続けるのかもしれません。

    自由奔放、好きなことにチャレンジし、それを成し遂げてゆく強い力と柔軟性を持ち合わせている。容姿端麗、自分の好きなことを仕事にし、女性も努力しなくても手に入る、東京という大都会で悠々と生きている弟。

    人の好い、人がいいだけの男、男としての魅力が発揮できない、性格も控え目で周りに流されているような性格、人口の半分が高齢者というような町、くる人くる人半分知り合いのようなガソリンスタンドが勤務。出会いはそこの従業員だけ、しかも片思いの兄。

    同じ親から生まれていながら、こうも生き方が違う二人の兄弟が、お互いに思う「嫉妬」他人には持ちえない、肉親だからこそ持ち得る独特の感情を、オダギリジョーと香川照之が余すことなく表現していたと思います。

    ゆれるつり橋から見た、兄と女。女は落ちたのは自ら?それとも兄が?そんな感情が弟を混乱させてゆく。兄を信じれば信じるほど、信じられなくなり、助けようとすればするほど、兄の気持ちが分からなくなっていく。

    結局、法廷で混乱し、追い詰められた弟は、兄に不利な証言をしてしまう。

    そのことが、弟の中でずっとありつづける、兄のことが頭から離れない。刑務所に入っている間ずっと。

    きっと映画のラストをみなければ意味がわからなかったと思う。

    そうか、そういうことだったのか。

    出所した兄を迎えにオダギリジョーはいきますが、途中で、すれ違う、あっ!兄さんを見つけた!!

    「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」オダギリジョーは呼び続けますが、香川照之は全く反応せず、歩いて、バスに乗ろうとします。

    弟は呼び続けます、「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」

    一瞬、弟の顔を見て、兄はニンヤリと笑いってバスに乗る、そしてどこかへ行ってしまう。

    ああ、そいうことか、結局、兄は弟の幸せな生活をぶっつぶしてやろう。それだけのために、一番効果的な方法を選んだ。

    自分に対して罪の意識を持たせ、心をしばりつけておく。多分、仕事も、恋もそれまで順風満帆だった生活から切り離させる方法はこれだけだ。

    投獄しても、それをする意味がここにあった。全部。

    弟の罪の意識を純粋に正当性を持って表現すればするほど、香川照之の人間的な闇がオーバーラップする。

    よくできた脚本だ。

    スタジオジブリ・レイアウト展

     天保山 サントリーミュージアム

    夏の南港は暑い、蒸し暑い。

    当然、海沿いだからあたり前なんですけど、暑いです。

    夏休みということもあって、海遊館とともに、このレイアウト展に来られる家族連れも多かったです。正直しっかりみれなかった。

    レイアウトというのはアニメーション映画を作る時の工程の一つのようです。

    実に、細かかった。絵がね、もう、本当に。

    「もののけ姫」、「思い出ぽろぽろ」などは、風景が素晴らしく、「紅の豚」「天空の城ラピュタ」などは飛行機や、天空の城のデッサンが素晴らしく、本当に細かかった!!

    映像作品はその風景を撮るということができるけど、アニメーションは全て描かないといけないんですもの、いやー恐ろしい時間と労力、根情と体力!

    一枚、一枚の魂がこもっていたように思いました。

    なんと、10月12日まで開催しているようなので、是非足を運んでみてください!

    8月!

     あつい日が続いていますね。というより、今年の梅雨は長いですな~。

    今日も関西では恐ろしいほど雨がふりましたよ!

    ブログを初めて約2か月、書くことで作品の感想をとどめておくという意味合いもかねて続けてきました。

    別に負担になったわけではありません。

    少々自分の中で新たに始めなければと思っていることがあり、再開することにしました。

    ぼちぼち更新していきたいと思います。

    今後とも、よろしくお願いいたします。

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