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2009年10月

自虐の詩(ネタばれ注意)

 堤幸彦監督作品・脚本 関えり香 「自虐の詩」

 タイミングがね、悪かったんじゃないかな・・・と思うんですよ。似ているでしょうテイストが、「嫌われ松子の一生」と。

もうね、雰囲気がね、そっくりなんですよ。素人の目から見ても。

これは、原作がなんと4コマ漫画なんですよね。驚きました、本当に。

「なにをやっても幸せになれない女の子、幸江」

その幸江が出会ったのが、イサオなわけです。

驚きましたよ、私はこの自虐の詩の方が好きですね。本当に最後の方泣けてきましたもの。友達と再会する所なんて最高の盛り上がりだったし。

面白さの中のも、切なさと、キュンとなるあったかさがあって。

それにしても、中谷美紀さんって、コメディアンヌみたいになってしまいました。

まっ、彼女は十分美しいので、だからこそ、あのダサさがはまるのかも、ダサいけど奇麗だからね。

なんとなく離れられない二人がいましたね。縁がある二人なんだろうな。好きあっているの感じがとても不器用に表現されていて、彼女たちのあまりにも生き方のへたくそさに笑ってしまうけど、ちょっと「もう!」みたいな気にもなり。

幸江の子供時代には本気で同情し。いややな、貧乏って。っていう。よく真面目に生きられたな・・・。

そこの思いっきり同情し、感情移入して、ええやん、らーめんやの親父と一緒になったら!と思いながらも、いや、いや、無理か、この人は、絹江じゃないと。みたいな所もあり、もう全部がいとしい人物になっていたなーっていう。

阿倍寛さんは、本当にこういう無口で武骨な役をやらせれば天下逸品だし、ちゃぶ台返しは迫力あるし、切れるポイントは面白いし。

ただ、なんで昔、ずたずたの幸江を救ったのに、こんな無口な男になっちゃたんだろう?ってあまりにも性格が変わりすぎてちょっと疑問に思う所もあったけど。

堤さんの作品は、本当に優しい作品ばっかりだし、ギャグや笑いを忘れない演出もとっても好きです。

阿倍さんも、「トリック」で。そして、中谷さんも「ケイゾク」で堤監督にブレイクさせてもらった俳優さんたち。チームワークはばっちり、二人とも、監督の描く演出に見事にこたえていたように思いました。

ほんとうに、意外と泣けますよこの映画、人間何が幸せかは、人それぞれだけど、本当に幸せな人ってのは、唯一無二の人間と出会うことができた人じゃないのかな?と思わせる作品。

人からどう見えようと、思われようと、結局の所は関係ないんだよね。

不毛地帯(ネタばれ注意)

 木曜ドラマ 「不毛地帯」 脚本 橋部敦子 

 このドラマ、もちろん原作は山崎豊子さん。山崎さんといえば、「華麗なる一族」、「女系家族」「大地の子」そして、唐沢寿明さんが主演をした「白い巨塔」。

どれも間違いなく名作です。そして、どの作品も、作り手側手が、緊張感を持って作品を製作している感じが伝わってきます。

今回の、この「不毛地帯」についても同じことが言えて、本当に、最近のドラマの作り方って・・・と思っていた矢先に「ガツン」と何かをぶつけられたような重さが感じられる力ある作品に出合いました。

そうか、テレビドラマでも、ここまでのクオリティーで作れるのか・・・そんなことを感じたというか。

そもそも、描いている世界観が、日本にとどまらず、世界の中で生きている日本という視点で描かれている、そのなかで、日本として、企業としてどういう歩き方を、先を見ていくかという所を、ちゃんと主人公の目線で描き切っている所が最大の魅力だと思います。

よく、世界観だけは立派だけど、主人公がどこにいるのか?何を目指しているのか?何を抱えているのか?という部分がわからなくなってくることがある。いわゆる、視聴者がついていけない状態になる。

やはり、視聴者は、そいう主人公にのっとって同じように体験できるような感じではないとなかなかその物語を生き切って乗り切ることができないので。

そのあたりのバランスが最強に難しく、そして微妙なラインだと思うのです。

脚本の力もとても大きいと思います。

今回に関しては、彼が軍人時代に何をやってきて、何を目指してきて、戦争という無意味な戦いによって、何を知り、どう生きていくかという部分に説得力を持たせる部分でしたが、ロシアで、囚人として生きていた8年間を十分に感じることができたし、主人公の人間性をしっかり知ることができた2時間でした。

前クール、「官僚の夏」というドラマをやっていましたが、まさに時代はそれとほぼ同じ。

あの頃の日本の姿が又描かかれ始めようとしています。

そして、戦争映画と同等に、戦争に関わった人たちが敵地において、どのような扱いを受け、どのように過ごしてきたかということを私たち知らない世代に伝えてくれる描かれ方でした。

このドラマに関しては、毎回追記で書きたいと思います。

青と白で水色(ネタばれ注意)

 脚本 桜井剛 シナリオ登竜門2001 「青と白で水色」

 この作品は、シナリオコンクールで金賞をとった作品の映像化なんでしょうね、話の内容はイジメをテーマにした作品なんです。

というのも、出演者が今をときめく俳優ばかり、宮崎あおい、小栗旬、蒼井優、小西真奈美という。

いやーいまじゃ、絶対にキャスティングできないですよね。

この作品は、正直、リリーシュシュのすべていう作品を思い出させるような作品でした。陰湿で、意味のないいじめの中で、いじめているほうも、られているほうも、薄暗い学校という牢獄の中に閉じ込められたような、狭さがある。

映像はかなりハンドメイクチックに撮影されていて、表情を撮るというよりも、むしろ、佇まいや雰囲気で見せる感じで、ドラマなんだけど、映画といってもよいぐらいの感じでした。

リリーシュシュのすべてという作品は、大人が、大きな流れとして全体的に子供を追い込んでいるような印象を受けましたが、こちらの作品の方は、大人が子供と同じ目線にたって、よりそっている感じを受けました。

なので、後味もいいようになっている。イジメが引き起こす惨劇を、「何も生み出さない」という事実を、自分の過去を持って、全身全霊で訴え、それで、子供がちゃんと受け止めている。

主人公の方も、誰か一人でも、話せる相手がいれば、踏みとどまることができるという救いがあって、空が青いと感じることができた、その子は昨日とは違った生き方ができるだろうという希望も持てる。

相変わらず、害虫といい、この作品といい、陰湿で、どんよりとした重さのある役を魅力的に演じている宮崎あおいさんは、「篤姫」では考えられない役だけど・・。追い詰めていかれる感じが凄くリアルに出ていて好演でした。

やはり、明も暗も演じられて、名優とわしめると思うわけです。

で、小栗君、私彼の演技でいいなぁと思ったの初めてかもしれませんけど、嫌味のない高青年を演じていました。温度も高くなく、低くなく、微妙な押しつけかんもない距離を保った感じというか。

ここで、おもいっきりくっさい演技されてもどん引きだし、たぶん彼女を止めることはできなかったと思うの。この温度だからこそ止められたっていう感じかな・・・。

友情でもない、愛情でもない、同情でもない・・・。何だろうこの微妙な距離感って感じを見事に演じていたのでした!!

そして、蒼井優なんですけど、まず、この化粧は似合いません!まっ、役なのでしょうがないけど、悪役と言われるポジショニングを徹底的に演じた感じでした。

もう、いやな女そのもので。

ただ、彼女が嫌であれば、あるほど、CDを割られた時の宮崎あおいの表情が生きてくるので、その辺が思いっきりがいいと思いました。

そして、彼女が最後、花瓶を持って来た時のあの「負けた」って感じの表情がなんとも微妙な感じで引きつけられました。

とにも、かくにも、やっぱりこの二人は凄いなと思うわけですよ。ほんと同じ「あおい」という名前を持っている二人ですが、永遠のライバルのようなポジショニングなのではないですか?

まっ、実際は、とても仲がよいそうですけど!この二人の共演を再びみたいですよね!そんな勇気のある監督いないかな?

そして、なによりも、この作品の言いたかったことがちゃんと伝わってきた。押しつけがましくない形で。奇麗にストンと入った感じでした。

いじめに意味なんてない!好き、嫌いはいじめる理由にならない。どうか、今人を傷つけている人、違うことにやりがいを見出して下さい!その行為は、あなた自身を蝕みますよ!この作品の小西真奈美の役の人のように・・・。

フィギアスケート

”真央ちゃん、頑張れ

 昨日のショートプログラムと、本日のフリー、見ごたえのある試合でしたね。みなさんご覧になりましたか?

そうそう、織田君!ゴールドメダルおめでとう。とても落ち着いた見れました。素晴らしいチャップリンでした!!

チャップリンという人は、もう、英語の教科書に載るくらいの有名な人であるとともに、名作も多い。

そのユーモラスな人物を余すとことなく表現していたんじゃないでしょうか?彼は、背丈に対して手足が長いですね、そしてとてもスレンダーで、軽いんでしょうね、ジャンプに重みを感じず、さらっと美しく飛んでいる、とても形がきれいで、ついでに高さもある。

安定感もあるから、見ていてとても、4分間のストーリーを楽しむことができました。

本当に、おめでとう!!

そして、浅田真央選手ですが、彼女は終始硬かったような印象ですね。表情から、体の動きから何となく伝わってくるもんがあって、こけるなとか、飛べとか思っていると、4分間の織りなすストーリを堪能できなかったというのが事実です。

が、やはり、美しく、チャーミングであることは間違いなかったですね。

彼女も、フィギアスケートをするために生まれてきた人というぐらいに、手足が長く、スレンダーで、身長も体重も非常にバランスのとれた美しさがちゃんとそなわった方だなって思います。

アジエンスの宣伝が途中で流れていたでしょう?その白い衣装をつけた真央ちゃんは、数年前の少女ではなく、19歳ならでわの若さと、はじけるばかりの生命力がみなぎった魅力あふれる映像になっていましたね。

プレッシャーって凄いんだろうな。私たちが想像できるはずもないけど。失敗を許されない舞台にたってたたかう、それがアスリート。美を競っているとはいえ、これは競技であり、ちゃんと点数化される。

これがアスリートの世界ですよね。

演劇の舞台や、映画、ドラマなどは、失敗は許される。NGという形で。もちろん出さないに越したことはないけど。

同じ演技とえいども、そのあたりがシビアに違うのかな・・まっ、比べることの方が間違ってますけど。

後、中野ゆかり選手、「火の鳥」こちらは、しっかりとテーマというのが覚えられるほど素晴らしい演技でした。

まさしく、生命力あふれた、ちから強い火の鳥でした!!衣装もとても素敵でしたし、やはり彼女はスピーンがきれい。衣装がとても映えてました!

そして彼女、なんとなく蒼井優ちゃんに雰囲気が似ているんですよね。言葉の受け答えなんかも真の通っている媚びない感じなんかも似ていて、それで余計めを引いてしまうのかな・・・。

そんなこと言ったら、中野選手に失礼ですね!

フィギアスケートってオールバックにするでしょう髪の毛を・・・、真央ちゃんって、オールバックが凄く似合うんですね。顔が小さいっていうのはあるけど、奇麗な頭の形をしていて、横顔がとても全体的にバランスが取れているって思います。余談なんだけどね。

そして、女王になりました、キム・ヨナさん。いやーしょうがないな、彼女は完璧でした。

でも、私は、真央ちゃんに期待しています。失敗がある、改善する点があるってことはまだまだ前に進めるってことだから!天真爛漫な気持にはもう、戻れないかもしれないけど、でも、幸運の女神はまだそこにいると私は信じています!

頑張れ!真央ちゃん!!

鳥になった少年の唄

 チェッカーズ 「鳥になった少年の唄」

 チェッカーズ世代から、少し後なのですが、アイドルながら抜群の歌唱力のフミヤさんの歌声に感動したのを覚えています。

解散最後のステージは紅白歌合戦でした。あの時の光景は何気なく思い出されます。

私は、彼らのファンじゃないから、全ての曲を知っているわけじゃありませんが、そんな一般人のミーハー的な人間でも、やはり、藤井フミヤの歌声は耳に残るわけです。

で、ベストアルバムを借りたわけですよ、んで、流し聞きして、やっぱり聞き惚れるわけです。でもリピートして聞き返すわけではなくて、ずっと流し聞きしていた、その時に、この曲にであったわけです。

「鳥になった少年の唄」

えっ?ってなったわけです。あまりにも異色すぎて・・・。

あれ?この曲って何?!みたいな・・・。

サックスのサウンドからはじまり、物語が、そうストーリーが展開されていく。

もう、その話ってのが、気になって気になって、何度も何度もリピートするわけですよ。友達に、ねえ、さあ、チェッカーズの鳥になった少年の唄って知ってる?!

聞くと、だいぶ頭をひねるんだけど、曲を聞かせると、「あっ!!!」みたいになるんですよ。

この曲はね、本当に異色だと思う。

不思議な世界観に引き込まれていきますよ。多分歌詞の解釈は違うと思うけど、私の独自の音楽から得たイメージでは、海辺の病院で死を待つ少年が、空に飛ぶ鳥を見ているようなイメージ。

そこに自分を重ねて、自分自身に言いきかせているような、そんなイメージなのです。

悲しさと、深さと、むなしさが同居したような、そんなジンワリとくるメロディーラインが想像力を引き立ててしまうのです。

不思議な世界へ入りたいとき、どうそ。

リアル・クローズ(ネタばれ注意)

 フジテレビドラマ 「リアル・クローズ」 脚本 大島里美

 この作品も、このクール非常に注目していた作品のひとつです。これは、みなさまご存じ、昨年の秋ごろにSPドラマで放映されたことのある作品です。

キャスティングもほぼ同じ、主人公に香里奈、上司役に黒木瞳、彼氏に高岡蒼介、香里奈のおねーちゃん二人が同僚。という。

で、今回変わったのが、SPバイヤーの西島秀俊と、妹イマル、そして、小泉幸太郎の出現。やはり連続ドラマは話が長くなるので、その辺の構造も色々いじれる感じなのかもしれません。

西島秀俊が出演しているだけでも、期待大ですよね、彼は実力者だし。

第一話に関して言うと、そうですね、まっ、SPドラマ見てるから、知ってマースって感じでした。

あの時、黒木瞳の美しさとかっこよさに惚れましたからねー。ああいう筋の通った、女性をこう魅力的に演じられると、本当にひきつけられてしまいます。

前から、ブログに書いていたことですが、セリフの説得力というのが、本人と同等であるかどうかっていうのが実話大きな、キーポイントじゃないかと思うわけです。

重要なセリフは、みんな大切に演じるし、丁寧に演出も、編集もされるのは、当たり前なんですけど、やはり、その人物が、そのセリフを吐いて、人の心に届くのか、どうなのか?

例えば、黒木さんが「人のすべては、外見で決まるのよ、その人の姿形が、内面を映すの」っていうようなセリフを言いますよね。

その言葉が黒木さん自身からでてくることで、そうかも・・・そうかも・・・って思えるかっていうことで、これが演技力や存在感につながってくると思うわけなんですよ。

それをね、黒木さんや、例えば、桃井かおりさんなんかに言われるとしっくりくるわけですよ。やはり、でも、香里奈の姉ちゃんあたりに言われても、まっ、あんたに言われたくないけどね、ってなっちゃう。

まあ、香里奈のお姉さんのことを比較してしまいましたが、そんなことナンセンスなことだし、お二人に失礼なんだけどね。

そいう意味でも、この役はやはり黒木瞳さんの魅力が作品を握っているような気がするのです。

香里奈はもともとモデルさんで、スタイルも顔も抜群なのは、もう知ってますから、だんだん、ファッション雑誌の香里奈になるんだよねって感じで別段、楽しみとかないですけど。

どうぞ、今の、明るくて天真爛漫なキャラクターは残していただきたい。そこは本当に願ってしまいます。愛らしいキャラクターじゃないですか、自分の出来ることを一生懸命さがして、人の役にたっていくっていう。

変に回を重ねるごとにクールになんてなられたら、どんびきします。

どちらにしても、女性には嬉しい題材だし、毎回チェックしてしまうと思います!!!!

ギネ 産婦人科の女達(ネタばれ注意)

 水曜ドラマ 「ギネ 産婦人科の女たち」 脚本 大石静

 今クールのドラマは面白い作品が多いですよねー、私、注目しているのが沢山あって、そのうちの一本がこのギネなんですね。

脚本家も大好きな方で、大石静さん。もう大ベテランさんの脚本家さんだから安心して見られますよね。

医療ドラマの面白いところは、やはりやっていることが、人助けってところが基本。そう、自分の為に働いているけど、人の役に立つ仕事ってところが前提にある。

そこで展開しているので、自分の行動に迷ったり、否定的な考え方があって葛藤したとしても、最終的には患者さんのためってところに行きつくことができるので、結構思いきったことができる題材だなって思うわけです。

特に、今回のテーマは産婦人科。

いやー最近に日本テレビのドラマは、なかなか社会派を全面に押し出すような作品が多いですよね。そう、「アイシテル~海容~」なんかもモロそうでしたもんね。

今や、女性の大問題、産む場所がない。そう、産科自体が少なすぎるんですよ。なぜなら、日本人の大半の人は、出産は、安全なもの。と思っている気がする。

特に、出産に携わらない男性は、そう思っている方が多いのではないですか?

出産は命がけですよ、命を落とすことも、そんなに珍しいことではない。まず、そのことをみんな知るべきですよね。安産が常識じゃない。

妊娠中に中毒になって、寝た切りの女性もいるし、出産後、命を落とす女性も少なくはないです。実際、私の周りにも、そいう危ない目にあった人も多いです。

だから、産科医は大切にしなくてはだめですよね。

誰も、死の危険に追いやろうと思って、患者さんを見ている医者はいないですよ。いないと思っています。

命の誕生に携わろうとするぐらいです、安全に出してあげたいと願っているはずです。これは大きな問題で、いろいろあるけど、意見がね、別れてくる所あるとおもいますけど、でも、いろいろ騒ぎをあまり起こしてしまうと、産科医は本当にいなくなってしまうのではないのだろうかと思うわけです。

実際、私はその当事者ではないし、自分自身なら、こんな涼しいコメントなんてできないのだろうと思う。ただ、自分の中には持っておきたい。「出産は命がけ、安産であれば、これほど幸せなことはない」そいうことを自分の中に持っておきたい。そう思うのです。

そいう所をね、題材にしているドラマなわけですよ。なので、興味深いです。

何か、過去がありそうな主人公ですけれども、凄くしゃべらない主人公ですけれども。今後を見守っていきたい。そして、産科医が懸命に仕事にあたってくれているということが、視聴者にしっかり伝わる番組になることを願っています。 

カモフラージュ・4つの嘘「バライロノヒビ」(ネタばれ注意)

 カモフラージュ・4つの嘘 第二章 「バライロノヒビ」

 蒼井優と4つの嘘企画、第二弾は放送作家とのコラボレーションです。放送作家ってご存じですか?私は全く知らなくてそれでちょっとものすごく簡単に調べてみたら、全てのバラエティーなんかにも台本があるんですね。

とても自然に見えているから、あるって分からないけどそれを構成している専門の作家がいるってことなんですねー。

その作家さんとのコラボだったわけですが、ストーリーはちゃんとあるんだけど、とにかく走る、走る、走る蒼井優なんですね。

いやー、ある意味斬新じゃないでしょうか?

私、蒼井優さんをいいと思った映画が「花とアリス」なんですが、彼女のバレエシーンは凄く美しく、シンプルで目を引く映像になっていたんですね。自分の中で。

彼女は、顔とか手足とか単品で見るより、全身で見た方がより一層魅力的だな・・・って思うわけですよ。

なので、彼女の走る姿はなんとも新鮮で、美しかったですね。本気で走っているし、なんか訓練された走り方じゃないっていう所も面白かった。

やはり、走りを専門にやっている人の走り方は違いますからね、当然筋肉の付き方も違うし、ちょっと内股で走ってたんだけど、あれをやり続けると多分あし痛めそうですよね。

でも、彼女の走り方は衝動的だし、それで彼女の中の何かを整理している感じがしっかりと出ていた。

色々なバージョンで走っていましたけど、最後に幼なじみが死んだという設定で走っていました、面白かったな・・・「やっぱりワタルで走るのには無理がある」ってセリフ。

ちょっと途中分からなくなりました、あれ?本当に死んじゃったの?みたいに・・・けど、それはそういう設定で走っているのがよく分かりましたけど・・・。

ワタルにとっては切ない状況ですよね。

彼女たちはどうなっていくんだろう・・・?

こんなに思ってくれる男はいないよ!ってセリフがあるけど、それもよくわかっているけど、でもね、ってところなんでしょうねー。

とにかく、優ちゃんが走る姿は最高にきれいで、面白かった。

もう一つの「嘘」はとても可愛らしいアイテムとのコラボって感じでした。私は二枚目の恋する蒼井優が好き。

JIN(ねたバレ注意)

 日曜ドラマ 「JIN-仁ー」 脚本 森下佳子

 この前、「百夜行」とういドラマの記事をアップしましたが、その石丸プロデューサーと脚本家森下佳子さんのタッグで又ドラマが始まりました。

意外や意外、原作はマンガなんですね。けど、漫画原作が悪いと言っているわけではありません。日本の漫画は世界に誇る文化ですから。

この壮大なストーリーと、キャスティングが期待感を募らせるわけですよ。ほんのつい最近に百夜行を見たいこともあり、綾瀬はるか、小出恵介、麻生裕未、武田鉄矢なんかはそのまんまのキャスティングだし、たぶんプロデューサーが好きなんでしょうね、脚本も森下さんだから、凄く楽しみにしていました。

面白かったなぁ・・・力のある演技者ばかりだから、お芝居も見ていて安心できたし、奇想天外のストーリーなんだけど、ドキドキ感がありながら、ジーンとくるところもありで面白い。

新たな医療ドラマの始まりじゃないでしょうか・・・舞台が江戸っていうのは。

なんだか医療ドラマってやりつくした感じが強かったんですね。だから、新鮮さがなくなってきたって感じは漠然とありましたけど、いやー舞台を江戸に移すと、今あたり前になされていること自体が、技術と発展による功績だってことがよくわかるんですね。

麻酔事態も驚異的な進歩の賜物なんですよね。個人的なことを言ってしまえば身内に末期ガンの人がいたのですが、もうモルヒネを打つことによって限りなく痛みが麻痺して、一時は本当に他人目からは楽そうな感じに見えたものです。

ただ、痛みの中枢神経をモルヒネによって脳に伝達しないようにしていたにすぎないのだけど、それでも本人の苦しみや痛みが少しでも軽くなるならという身内の判断によるものでした。

それも、少し前までは医療的によしとされていないことだったらしくって、ごめんなさい知識が曖昧なんだけど、いろいろ賛否両論あるのはわかるけど、個人的にはそれでよかったベターな選択だったとい思いたいわけです。

そんなことも頭をよぎりましたね。私たちが今日ここにあるのは、本当に先祖がいて、その続きなんだってことを深く思いましたね。

俳優のお芝居はホントに大沢たかおさんが素敵でしたね。彼は、私の好きな映画監督

祝井俊二の作品に端役として出ていて、いい味をかもしだしているんですね・・・。

続きが楽しみですね。TBSはなかなか視聴率を稼げないと言われているけど、ドラマの制作にあたっては、本当に面白い作品を作るチームが多いし、応援したい局ではあります。

カモフラージュ・4つの嘘「人生って嘘みたい」2(ネタばれ注意)

 「人生って嘘みたい」2

 第二章は、夢の中に陥る主人公でした。「夢の中では高野君と会えるんだ」

彼女は、現実に向き合えず、夢の中に・・妄想の中に逃げ込む。徐々に明かされてくるのが、薬を使ってむりやり眠っていたという事実です。

「君は現実を生きないといけない、たまに夢に登場させてくれればいいから」そう高野は言いますが、多分それは主人公が、高野はそういうだろうな・・という、そいう人間だからというのを分かって想像していたように感じました。

二人の雰囲気はなかなかよくって、なるほど、惹かれあうという強烈な愛ではなくお互いがお互いの存在を許し共有しているっていう空気的な感じがしました。

もちろん、あいの形はしっかり見えましたけど。

 写真は、蒼井優の寝顔と日常にあるものの融合でした。4枚ほどの写真で、そいう風景と彼女が凄くマッチングする感じがよかったです。

 「人生って嘘みたい」3

最後の章は、まず作り方が面白かったです。というのは舞台仕立てだったのです。

高野君が亡くなって一年後、主人公の部屋に一匹の猫がやってきた。そしてその猫が一日だけおっさんになるって設定。

まず、可愛い黒猫がおっさんになっているだけでもものすごく斬新な切り口と思えます。

それを温水さんが演じておられましたけど、そのコメディー的な要素の中に彼女を現実に開放するいくつかの言葉がちりばめられている。そして猫は、もう二度とおっさんになることはなかった。

そいう面白いストーリーでした。ちなみに、ああ、これそ短編作品と思わせる感じもありました。ちょっと冷めている、人より一歩後ろを歩いて、全体を傍観しているようなたたずまいが彼女のキャラクターとマッチングしていてなんだか蒼井優のために作られた作品だなーとつくづく思ったのでした。

最後の写真もとても可愛らしい素材そのものの蒼井優でした。

蒼氓

 山下達郎 「蒼氓」

 この曲は、「僕の中の少年」というアルバムに収録されている一曲です。

JACCS・CARDのCMソングとして記憶にあるこの一曲。CMのクオリティーも素晴らしいこともありますが、やはり曲自体が持っている独特の世界観に引っ張り込まれる、そいう曲にはそうそう出会えるものではありません。

私は、この曲を多分高校生ぐらいで聞いたと思いますが、兄のMDに入っていただけだったので、それから暫くは、耳にすることがありませんでした。ただ、この曲自体のことを忘れたことはない。そんなに深く長いわけではないけど、聞きたいな・・・という衝動にかられる時があるっていうそいう感じです。

優しく、深く、すーっと浸透してくるようなメロディーが、終盤にかけてコーラスも含めてとても力ずよく、元気付けられるそんな作品です。

私の好きな曲には共通していえることですが、その曲自体にストーリーがついていることです。もちろん提示されたようなストーリーではなく、聞いた人が個人個人に思い描けるストーリーが。

なので、この曲をきくと、大海原を夕日が落ちていくというイメージよりも、大都会のビルの合間を太陽が落ちてゆき、それを大勢の中の一人、なにも特別ではない、一般の、生きることに懸命な人々が眺めていくようなイメージです。

自然の中に融合しているという感じより、世間の中の自分、むなしさ、悲しさ、さびしさが凝縮されているようなそんな曲のように思える。

人間は、一人で産まれ、一人で死んでゆく「誕生」・「死」の方向性を変えることはできない。一人で生きていくことはできないけど、何かを選び取っているのは自分自身である。そんな普遍的なことを感じる一曲であると私は思います。

誰が対象というわけではない、みんな聞けば、十人十色に思うことがあるだろうと。

ちなみに「蒼氓」とは、名も知らぬ多くの人間たちを青々と生い茂る草にたとえた言葉だそうですよ。

舞台 楽屋(ネタばれ注意)

 舞台 「楽屋」 演出 生瀬勝久

 今日、偶然にも、NHK教育テレビで舞台「楽屋」の演目を流していました。

今、私が注目して見ている俳優 蒼井優がでていました。舞台は独特の世界という印象が強い。初めて見た舞台は、中学が高校の時に文化祭か、文化活動の一環として見たような気がします。

そして、大人になり、自分でチケットを買えるようになって始めてみた舞台が、演出 蜷川幸雄の「オセロー」でした。かなり古典ということもあって、長い上に、難しかった。

そして、舞台をみる心構えになかったという理由もあり、かなり疲れました。

やはり、舞台って集中するのかもしれませんね。表情が読み取れない分だけ、セリフに頼ることが多いのは当たり前、動きも大げさで、遠くの観客までに届くように演じなければならない。又、声も独特の発声法方じゃないだろうか・・・。

という所が、普段映像作品ばかり見ている私にとってかなり辛い部分ではありましたが。

今回の「楽屋」という舞台については、わたし日経エンターテイメントで蒼井優が特集されていた記事を読んで知っていました。

見ていたいけど、チケットとるほどまではな・・・とか、東京に行くのはやっぱりつらいよな・・・とかいって生では見ることができませんでしたが、今回、テレビという形ですが見れたのがとても幸せでした。

ここに出てくる4人の女優さんたちは多分全員、芝居をやることに情熱をもっている。小泉今日子、蒼井優、村岡希美、渡辺えりこ。

「流れるものはやがてなつかしき・・・」

原作をほとんど知らない私にとって、どういう状況なのかつかむのも難しかったけど、死んでしまったことを理解できていない蒼井優と、楽屋のなかにもう長いこと亡霊という状態で住み続けている女優に小泉、渡辺が演じている。

実在している人物は多分、村岡さんの役だけだったと思うけど。

女優という職業に執着がある、自分に回ってくる役は永遠にないけれど、亡霊となっても演じ続けたいという執念。

そのなんだか切ないような、悲しみがジワリと伝わってくるような舞台でした。

初めに見たのが、「オセロー」という難しい作品だったということもあるのですが、私は、舞台が少し好きになりそう。

魂で演じるって感じが4人とも共通していた。生瀬さんも、ドラマでは明るい道化役みたいな感じが多いけど、舞台を楽しむという演出方法で、また違う一面を見たような気がしました。

又、渡辺えりこさん。この人もかなり情熱的で。向上しようという意欲を貪欲に持ち続けているようなそんな不思議な熱を感じました。年齢なんて関係ない。きっと諦めた時点で終わってしまう。自分の敵は、自分自身である。改めて実感したような気がしました。

それにしても、やはり本気のお芝居は見ていて気持ちがいい。

この演目は200人ぐらいしか入らない小劇場だったらしいけど。ぜいたくですね。ほんとうに。

カモフラージュ・4つの嘘「人生って嘘みたい」1(ネタばれ注意)

 カモフラージュ・4つの嘘 「人生って嘘みたい」 監督 高田将博

蒼井優と4人のクリエーターがコラボレーションする企画は、当初から話題になっていました。

「嘘」というキーワードをもとに展開していくストーリーを3本。そして今話題の写真家がこの企画にのっとった写真をとるという1本。合計4本が一つのくくりになっている。

なので、蒼井さんは合計8ストーリーを演じることになるわけです。

 彼女は、クリエーター達に想像力をかきたて、新しいことをやらせてみようとする魅力があるようですよね。今年は多分上野樹理さんがこの企画をやっていたような気がします。

やはり、新しい何かに挑戦できるっていうのは役者にとっても嬉しいことだろうし、クリエーターにとってもなかなかここまでの俳優をぜいたくに映画一本で使うってことも頻繁にはできないだろうから、双方にとってプラスばかりですよね。

なので、私はこの企画を知って、とっても嬉しかったです。彼女を応援する1ファンにとって。

昔、NHKで、松任谷由美の曲をモチーフにした映画的な造り方をして撮られた短編映像作品があったんです。若い4人の俳優が出ていたと思います。

私が見たのは、多部未華子と塚本高史が出ていたと思いますけど。その作りがなんだかこの映像作品の作り方がとても似ていて・・・というか雰囲気が。それを思い出してしました。

「人生って嘘みたい」①

加瀬亮ふんする、恋人が死んだことを頭の中で全く理解できていない、心で受け止めていない女性を演じていました。現実を見るのが嫌で、何かに腹をたてているようにイライラしている。

嘆くことも、泣くこともしない。心が受け止めていないから。

そんな彼女が現実をみれるきっかけになったのが、別れた妻がのこしたブラジャーを付けている西島秀俊。お互い現実を受け入れられない人が、西島は蒼井にブラジャーを付けているところを見られたことによって、蒼井はそれを見た衝撃で、現実に帰ってくる。

それがラストシーンの嵐のような涙になって出てきたという話。

目新しい、蒼井優は残念ながらいませんでした。彼女はこの手のテイストの作品が多いからかもしれませんね。「人のセックスを笑うな」や、「百万円と苦虫女」あたりで見たような芝居でした。ただ、日常に延長するリアリティーのある芝居は一級品で、ここまで完成されたような演技をみると、次は彼女はどこへ行くんだろう・・・?と思ってしまいました。

もう一つの「嘘」をモチーフにした写真。

空虚になった彼女を全体的に出すために白の余白を多く残した真っ黒の喪服を着た蒼井優の全身でした。感覚的に伝わってくるような気がして、映像作品で分かりやすく解説するよりもよっぽど多くを語っているのではないのかな?と思わせる作品でした。

ザ・マジックアワー(ネタばれ注意)

 三谷幸喜監督作品・脚本 「ザ・マジックアワー」

 この前地上波でやっていましたよね、この映画。豪華なキャストだなー、が第一印象。三谷さん独特の世界観だなー、第二印象。

ことの発端はほんとくだらないことです。コメディーだなーって思いましたが、私が信じるコメディーとは、やはりくだらないことや、しょうもないことに一生懸命になっている人の姿が面白かったり、いとおしく思えたりするっていうことだと思っているので。

佐藤さんの役柄が一番コメディーの真髄を体現していたように感じました。人間のやりたい、成し遂げたいと思う気持ちがあまりにも大きすぎて、空回りしてしまうというそんな役柄でしたが、本当に情けなくて、その情けなさ加減が絶妙で、かっこいいんだけど、裏側に流れてる状況が切なかったりするからよけい、佐藤さんのかっこいい仕草や、セリフなんかが切なく聞こえてなんとも言えないような気分になりました。

話の作り方は、ええ?そんなんあり?っていうリアリティーからかけ離れたような設定でしたが、一種特別な舞台をみているようなみょーな気分になりながら、騙されている主人公をひたすら見守っていたっていう感じでした。

ただひとつ、やはり人間なんでも一生懸命やっているとその時は周りの人は見ていなくても必ず神様が見てくれているというような気になりますよね。

この話の主人公もそでしたが、最終、彼によってみんな心情変化を起こすっていうハッピーエンド的な感じで終わっているんですが、それが、うん、デラ・富樫を見ていたら、しょうがない、そうだよねーと思ってしまうっていうか。その説得力ですよね。役を演じているうえでの。

それがちゃんとある人だから成り立ったって感じします。個人的には、前見た、THE・有頂天ホテル、ラジオの時間なんかの方が好きは好きだけど、とても楽しいエンターテイメント作品になっていたし、伝えたいことは、個人的にはすっかり受け取ったつもりです。

ただ、佐藤さんと、小日向さんのペアが絶妙によかったですね。ほんとに。

後の方の演技はそれほどまでに思わなかったというか、無難って感じでした。深津さんのああいう傍若無人な感じもいかにも造りもっぽくって、個人的には篠原涼子さんあたりにやっていただきたかった感じがいなめません。

「官僚の夏」という作品で、佐藤さんを見ていた所だから、よけい思うのかもしれない。彼は本当に素敵な役者さんですよね。父親は三國廉太郎という超大俳優であることも含めて、七光なんて言われた時期は絶対あったろうけど。

でも、もうそんなことを言われる必要のないぐらいに、彼は一人で独立している。彼は佐藤浩一であるとい存在感がちゃんとある。

なかなか、大俳優を両親にもつと厳しい方も多いので。

二十四の瞳(ネタばれ注意)

 スペシャルドラマ 「二十四の瞳」 脚本 寺田俊雄

 戦後60周年記念ドラマ として制作された「二十四の瞳」この作品の主演は黒木瞳さんでした。

 小学校1年生の担任として赴任してきた大石久子、黒木さん演じていましたけれども、その子供たちの成長と、先生の人生を映像化したものでした。

この先生の一貫した考え方といのは、死ぬことはいつでもできること、生きてこそなんぼ!という精神の持ち主なんです。

戦争で、日本国民が、命を国のために捨てることが名誉なことであるという考えに洗脳されていた時代、それに相反する考え方を終始貫いた人間でした。

非常に暖かく、非常に意志の強い先生を熱演されていました。

最後、小栗君演じる、子が、戦争で両目を失いますが、その時に「何故自分だけ生き残ってしまったのだろう?」という言葉を発します。

それに対して、大石先生は非常に説得力のある静かな言葉で、上記のような言葉を発していました。とても印象的で深く心に入ってきた感じです。

戦争をテーマに扱う題材に対しては、うかつに発言することができない感じです。まず作り方が違う。エンターテイメントで片付けられない重さがあるから。

このような題材にたいして、感動したとか、面白かったとかいう発言もうかつに出来ない。なぜなら、やはり、そこには、本当に命を落とした沢山の人がいる。そして戦争をしてきたという過去があるからなんですね。

全く話がそれますが、ある番組で、北欧の女性は、全員女優になれるぐらい美しい。美しい国の女性は、それだけ国がいろいろな国によって侵略された証拠だ。いろいろな国の血が混ざるから、美しい女性の多い国は、大変な歴史を持っている

そんなような報道を聞いたことがあります。日本は島国にで、周りは海ですよね。ヨーロッパに限らず、四方を他国に囲まれている国は我々とは意識の持ち方が違うような気がしています。

自分の国の領土をまもる、文化を守る、民族を守る。闘争はいつでもそんな理由から起こりますが、互いが互いを尊重して共存できる道はないのでしょうか?

ずべてを理解することができるとは到底思えないけど、せめて命を奪うような方法で守る方法ではない別の道を選ぶことはできないのかと思ってしまいます。

戦争ってそんなことです。生きて帰りたい!そう思うことが罪ってどいうことなんだろう?そう思うことが普通の感覚の私にしたらやはりその時の日本の考え方は理解が難しい。

この大石先生は、そんなあたり前の感情をあたりまえだと教えた勇気のある先生でした。あなた達のお父さんが死んだんよ!私の夫が死んだんよ、今なかんといつ泣くん?

先生はそう言って泣いていました。これが全国民、愛する人を失った人の本音だと私は思うのです。時代が古かろうが、新しかろうが、これが本音で根本だと思う。

ひとつ、このドラマの俳優はかなり若い方が沢山出ていました。一人に、私が大好きな女優:蒼井優が出ていて、彼女のシーンは本当に泣きました。

肺病をわずらった役でしたが、ほんの5分ぐらいの出演でしたが、印象に残るそして、先生になによりも感謝していた生徒を熱演していました。外的な印象もあると思いますが、病気を患っているという様子がありありと全身にみなぎり、生きたいという思いを、先生の作ったかぼちゃの煮つけを食べたいという表現に変えていましたが、非常に伝わってくるものがあって素晴らしいシーンになっていました。

このような、戦争をテーマにした作品は正直見るのがつらい部分がある。でも、我々はそれを知らない世代、書物や、映像作品を通して、知っていくしかないのです。

そして思うこと、戦争をテーマとして作られた映画をみて、面白いとか、感動したっていう表現に対して私はひどく違和感を覚えます。あくまで私の個人的な考えですが。そこで何かを感じ取って、考えてくれってことじゃないのかと思うからです。

白夜行(ネタばれ注意)

 TBSドラマ 「白夜行」 脚本 森下佳子 原作 東野圭吾

 最初は、小説から入りました。非常に分厚い本で、本当に読めるかな・・・?なんて思っていましたが、ストーリーが圧倒的に面白く、一週間ほどで読みきったと思います。

非常に読み応えがあり、心にスジンとくるストーリーでした。面白いという表現がはたして正しいのかな・・・?と思うほどでした。

 そしてこの原作がドラマ化されると聞いて、最初は「大丈夫か」というのが本当のところでした。最終話まで見終わった感想として、ああ、ドラマは原作の雰囲気を損なわず、とても力ずよい作品になっている。という印象でした。

最近思うことがあります。どんなに役者が人気ものでも、どんに宣伝しても、どんなにいい時間帯であっても、やはり話が面白くない限り名作はできないということです。

もちろん俳優さんの演技の良しあしもあるでしょうけど、それだけでは推し量れない根本、ルーツが大切であるということです。

そのうえで、この作品は、その根本であるルーツが非常にしっかりとしたストーリーであったということが言えると思います。

そして、それを見事に設計図にまとめ上げた脚本家の力にあっぱれ以上の何物でもありません。ドラマでなし得る、最高のランクで、原作に近づけた作品であると言える。

そして、この作品の場合、近づけた方が、物語がよりリアルになり、深みが出るということです。

人間のドラマになっていました。かっこよくて、ヒーローでなんていう人はただの一人も出てきません。人間って弱い生き物である、だからこそ愛おしいのであるという普遍的なものが根底に流れていて、非常に悲しく切ない物語であったと思います。

役者の演技も、申し分なく、やはり山田孝之は素晴らしい役者さんであると再認識したとと同時に、綾瀬さんのあの見事な悪役っぷりにも脱帽。将来ほんとうに楽しみな女優さんになることでしょうね。

そして今回本当に素晴らしいと思った役者さんが二人、武田鉄矢さんと、福田真由子ちゃんです。その他にも、麻生裕未さんも素晴らしかったですが。

私、武田鉄矢さんって、「金八先生」がほとんどの印象だったんです、でもこの作品のなかでいやー素晴らしい役者さんであると再認識しました。凄身がある中での、暖かさと、鋭さを持っている。彼が刑事でよかった、彼が唯一のすべてを知っている人でよかったと思わせるそんな人物になっていました。

「僕の存在を知ってくれて、ありがとう」主人公の思いはほぼ自白して自由に太陽の下を歩きたいというのが希望でした。

「あの時、つかまえてやれんで悪かった」あの言葉が、涙を流さずにいられなかった。

この物語の発端は親です。親が悪いんです。それが大前提として流れている。もちろん麻生さん扮する、母親はそのことをずっと悔いていました。

「あのこをダクトの中に押し込めたのは私だ」そい言って、自殺してしまいます。

前に「闇の中の子供たち」という映画の感想にも書きました。

「子供を、大人のおもちゃにしないで」今回も、作品全編を通して、強烈に感じが私の感想でした。

救える方法はたくさんあったはずなのに、救うどころか、どんどん暗闇の中に、二人を落としていく。

数々の悪事に対する思いが、彼らなら仕方ない、という風に感じられるのは、作中、自分たちのやっていることが、神非道的で、悪いことだということを十分に感じ、苦しんでいるからだろうと思う。

それでも守りたかったお互いの絆。これが人間ドラマなんだと思います。

子役時代の福田真由子ちゃんのさめきった顔、やりれない顔、すべてを悟った顔。当時11歳のこの子役がどれだけのことを理解して演じていたかはわからないけど、本当に大物になることは間違いないでしょうね。

余貴美子さんでよかったあの役。八千草さんでよかったあの役。この作品は一人もキャスティングミスせずにドンピシャだった。

そして、全身全霊で演じていた感じがとても伝わってきて、物語の中にどっぷりとつかることができた作品でした。

後、東野作品は、「流星の絆」という作品がドラマ化されますが、こちらも見事にはまり、この「百夜行」とは全くちがうアプローチの仕方で制作されましたね。

とにかく、よい作品は、よい原作もしくは脚本から出来上がる。そのように思います。

99→ナインティー・ナイン

 「99」

みなさん天然素材って知ってます?私実話、リアルタイムじゃないのです。なので、このナイナイの二人が超アイドル的な売り出し方で出ているのを知らない世代です。

ナイナイ本・・・出ましたね。オールナイトニッポン過去15年にわたるロングなラジオですが、やはり、私はこのコンビが大好きです。大好きです、大好きです。

兄弟が、ヘビーリスナーなんです、今でも音源をI・ポッドに落してくれてます。なので時間差はあると思います。

兄弟で聞いてるんですねこのラジオを。

面白いですね、本当に岡村さんのトークは。本当にラジオが好きなんだろうなというのが、電波を伝ってわれわれにわかるような感じで。

兄弟は言いますよ、「いやー面白い出来事を本当に面白そうに伝えるって、凄い技術やな・・・、岡村さんとか、つるべいさんなんかは凄い」と言います。

ただ、ナイナイ本・・・それは1994年~の収録についてまとめられている本だったんだけど、いやーさっすが少年ナイフ、こんなにラジオに対して否定的な態度だったと思わなかったわけです。

嫌いなもの「東京」、全員が敵だと思っていた。まじ?!

詳しいことはわかりませんが、ナイナイは研修生時代、大阪で干されたという噂を聞いたことがあります。なので、仕方なく東京に出てきたという・・・。

このナイナイ本、特典でDVDが2枚ついていて、そこに当初の音源が少し入っているんですねー。いやーものすごくレア。ファンにとってはたまりませんねー。

音が古いのはもちろんのこと、二人とも声が若い若い。そして、矢部さん・・、よーしゃべってる。今はね、ほぼ90パーセント聞きてなんですよ。

「なるほど、なるほど、とか岡村さん、考えすぎですってー」なんて頷いたりしている矢部さんがよくしゃべってますよねー。

そして、これらを聞いても思うのです。彼らはいいコンビだってことです。仲がいいんでしょうね。リアルタイムではないけど、これからも聞いていきたい。

「ナインティーナインのオールナイトニッポン」

2009年 7月クール ドラマ

 2009年 7月クール ドラマ

1位 救命病棟24時   19.20%

2位 任侠ヘルパー   15.01%

3位 ブザービート    14.37%

4位 華麗なるスパイ  11.12%

5位 となりの芝生    9.73%

 いやー、今回は驚きました、視聴率・・・ひく。引くぐらい、低い。比較的在宅率が低く、試し打ちも多いと言われている夏クールですが・・・ですが・・・ですが。

もーこうなってきたら、何がヒットなのか分かりませんね。テレビは怖いわぁ。おちおち主役を張ってられませんね、主演俳優は、数字が取れれば大きいですけど、はずすととたんに落ち目のような扱いになってしまいますから、怖いわけですよ。

まあ、もちろん、主演だと、ストーリー的にも主軸なので目立つし、世間に顔を覚えてもらうという点では非常に美味しい点もあるには、ありますが・・・、いやー怖い怖い。

今回に関して言いますと、まず、10パーセントを超えているのがたったの4本しかないという事実。4本ですよー、こうなると平均で10パーセント超えると、普通という感じになってしまいますよねー。

何度も言います、視聴率だけで、作品の良しあしを測ることはできません。もちろん、見られなくても、名作はたくさんあります。

今回に関して言うと、任侠ヘルパーは見ていないのですが、「官僚たちの夏」なんて非常にクオリティーの高い作品だったと思います。作品の内容も、俳優の演技に関しても。それでも、視聴率はそれほどのってこないんですよね。

逆に、本当に何が言いたかったか全く理解できなかった、ブザービートがやはり山下君の人気もあってか第三位なんですね。このドラマに関してはよかった点が個人的に一つも見つけられなかったですけどね。最終回なんて、「はっ?」って感じでしたね。まっ、あくまであくまで個人的な意見ですけど。

一位の救急病棟に関しては、続編で私、最初を見ていないのでそのままスルーしたんですけど、相変わらず高い人気なんですね。医療ものは、かなりの視聴者の心を掴みやすい題材と言われていますけれども、残念ながら江口さんの事故なんかもあって、非常に短い連続ドラマとなりましたね。

「となりの芝生」は橋田先生の持ち味を存分に生かしたような作品でしたね。主演の瀬戸さんは、赤ちゃんを妊娠されたとかで、もしかして体調の悪い状態で演技されていたのかな・・・なんて思いますけど。

と、いうことで、ドラマ時代はますます冬の時代へと突入しておりますねー。もう、いっそうのこと本当に視聴率のこと気にしないでクオリティーだけを追求したような作品がみたいものですね。 

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