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クイーン (ネタばれ注意)

   スティーヴン・フリアーズ監督作品 「クイーン」

 この作品は、やはりヘレン・ミレンの堂々たるエリザベス2世を演じている所だと思う。

全世界で有名な元皇太子妃ダイアナの謎の死から1週間を追った作品。

この作品を作る上での気概は相当なものだろう・・・。なにしろ御存命のエリザベス2世を演じるのだから。

史実にかなりのっとったことだろうし、ちゃんとイギリス王室の許可も得て撮影しているにきまっているけど、私達にとっては過去の出来事にしても近すぎて・・・「凄いなぁ・・大丈夫」

みたいに思いましたね。

イギリス王室はそれこそ、長年にわたって続いてきた伝統ある王室だし、それの長なわけだから、それに見合う風格と気品、存在感が必要。聡明で、思量深。

おのれの身をイギリス国民と、王室に捧げた女王。

その大きすぎる存在感を演じたヘレン・ミレンは凄いと思う。

イギリス王室にとって、ダイアナはまさに新しい風ふきこんだ女性。

現代の風とでもいおうか・・・。その人柄と愛らしさ、美しさで、世界中を魅了した。

バッキンガム宮殿の前の花束の数は夥しい量だったし、彼女を援護する声も国民の中で高まっていた。

意外だったのがチャールズ皇太子。

彼は一環としてダイアナ援護に回っていたことだ。子供たちの母親として、素晴らしい女性だったという描き方。

その中で、王室とは離れた関係のダイアナに対し、死をどのように扱うかというのが、物語の中心だった。

首相のブレアは、国民の声はダイアナに同情的なものが多く、王室批判が高まるなか、対応に頭をひねっていた。

もちろん、自身の国民への期待や、関心を高めるための打算的な働きもあってのことだが・・・。

長年続いてきたイギリス王室のやり方、教わってきたやり方に何も疑問を持たなかった女王。死者をいたわり、静かに悲しみを胸に喪に復す時だと。

毅然として、冷静さを失わないそんな女王を望んでいると信じて疑わなかった女王を動かしたのは、イギリス国民と、世界中のダイアナを愛する人だった。

最後の言葉が胸にしみます。

「時代とともに、変わっていかなくては」

彼女の冷静で、物事を静観してみる力は、国民の傍に寄り添った時、言葉を発しなくてもしっかりと伝わった感じがしました。

喪服に、手をふるエリザベス2世の姿に、誰もが敬服する感じがよく伝わってきた。

 この作品の中で、一つのエンターテーメント性があるとしたら、そこがブレア首相の部分だと思うんだけど・・・。

この方の、奥方が半王室論者だったという、・・・本当かうそかはわかんないけど。

それに加担していたブレアさんが、女王とかかわることで、彼女の存在を非常に重要でかつ、イギリス国民にとって最も大切な支柱であることを妻に訴えるシーンは感動的でした。

「女王は、即位されたから50年、何もかもイギリス国民と王室に捧げてきた方だ、そのような方が、このように国民からバッシングを受けていいいはずがない!!」

というシーン。

ここは感動した。

今は世界的に色々ある時代だけど・・・、このような主軸を持てたイギリス国民は幸せだな・・・と思わせてくれる映画でした。

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