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トーマの心臓 (ネタバレ注意)

 萩尾望都原作 「トーマの心臓」

かなり昔の少女マンガなんですよねー、なんでいきなりトーマの心臓なのかと言えば・・・うーん純粋に絵が苦手で読めなかったという・・・。

だから「ベルサイユのばら」や「はいからさんが通る」なんかも話は凄く面白くて好きなんだけど、だけど・・・読めないみたいな。

苦手なんですね・・・目に星が入ったような感じが・・・。

だからといって、今の漫画もわからん。

トーマの心臓は最近文庫化というか小説化されたので、そちらを借りて読みました。

うーん・・・難しい、解説書くれよ・・・って感じで漫画買ったんだけど・・・苦手だわ・・絵が・・・なんだけど、もっと難しかったかなーみたいな・・・。

昔の漫画ってでも本当に面白いんだよね、へーこういう世界観があるんだーとか、なんか斬新って今読んでも思うしね。

で、トーマの心臓なんだけど。

これは宗教的な思考が入っているのかな?

と思いました。「人を信じること・愛すること」を拒絶して人は生きていけるんですか?

ってことがテーマかなぁ。

ヒトってそれがないと生きていけないのではないですか?ってことを命を持って表現したというか愛したってのが「トーマ」なんだよねー。あってる??

彼は本当にユーリが好きだったんだよね。

だからある事件がきっかけで、人を信じることを・愛することを(自分自身を愛すること)も含まれているか、を放棄したユーリをなんとか救いたいと思ったんだよね。

トーマの死によってユーリはいろんなことを考えた。

考えたくないこと、自分自身に向き合うこと、自分の周りにいる人のこと。

沢山、たくさん考えた。考えざる得なくなったひとつの引き金が「エーリク」の存在。

目を見張るぐらい似ていたんだよね、命を投げ出したトーマに。

考えざる得なくなる・・・逃げたくても逃げられない。

ここで面白いのは、トーマとエーリクの性格が全く違うこと。

エーリクは自由奔放な性格で思ったことを何でも口にする勝気なところがある。

その奥ゆかしいトーマとあまりにも違うから、混乱していくユーリが非常に丁寧に描かれていたと思いました。

人を愛するっていうくくりが、相手が男であっても、女であってもそれはあまり意味がないというか、大きく括ると人間愛みたいな雰囲気でした。

最近BLとかがよく流行っているけど、そういうカテゴリーとははっきり違いましたね。

総括すると、小説のほうはオスカーの視点で描かれている。

そのオスカーは漫画の中ではそれほど前に前に出てくるような描き方ではないのだけど、全体的にみると凄く調整をとっている存在に思えました。

彼の冷静な分析や振る舞いが色々なところでやんわり影響を与える役割をしている。

14歳で・・・15歳でこんな大人いるかなーとか思うけど。

私、魅惑の年齢というのがこの中学2年生と思っていて。

名作は14歳にあり。と思っている。

理由は大人でもない・子供でもないちょうど狭間にいるという雰囲気がある。

それは精神的にももちろん、肉体的にも。

もちろん人によって違いはある、あるが大体これぐらいでみんな女子は生理がはじまる。

胸も膨らみ始める。どう考えても男と女って違うよねって自覚する時期でもある。

身体的に体力的に男子にかなわなくなってくるのを思い知るもんねー。

だから兄弟喧嘩なんか、もう中学生になったら口でしかしないからね、もう手を出されたら大けがするし。

何故大けがするか、それは精神的にはまだ子供の部分が抜けきっていないから。

とてもバランスが悪い、情緒不安定になりやすい時期と思います。

だからね、普通の家庭の子供だっていろいろこの時期になると悩むよね。

そういう時期だから、今やいっぱい悩みなさい!!と思うけど。

そういう魅惑の14歳が描かれている作品でした。

「トーマの心臓」なんともインパクトのあるタイトルだこと。

やっぱり名作にはよいタイトルがついているもんです!!

漫画についてはまた書きたいなと思いまーす!!

ダ・ヴィンチ・コード(ネタバレ注意)

   ダン・ブラウン署 「ダ・ヴィンチ・コード」

 いやー久々にこんな面白い小説に出会ったな・・・と思いました。

洋書なのに、こんなにすらすら読めるのも驚き・・・。

この作品は映画にもなりましたよね。凄く有名な作品。

興味を持ったのは私が数年前にイタリアに行ったとき、この本に出会いました。

ながい空路を、この小説とともに過ごしたわけですよ。

行った先はイタリアだったのですが、いやーぜひともフランスに行きたくなりました。

それから2年後、フランスに行きました。

そして、「モナ・リザ」を見た時、「ルーブル美術館」を見た時いように熱くなったのを覚えています。

昨年、私は再びイタリアを訪れましたが、その時、レオナルド・ダ・ヴィンチについて話を聞いたのです。

この人は天才なんだけど、いろいろな逸話が本当に多い人でもある。

この小説を読んでいなくても、美術が好きだったり、様々なことに興味関心が深い人は一度は聞いたことがあるだろうという。

レオナルドはイタリアを追われた。

その理由としては、その時代タブーであった同性愛者だったから。という説もある。

生涯「モナ・リザ」を持ってフランスの地で没した。

その絵は、レオナルド本人だという説。

最愛の人という説もあるそうですが。

レオナルドは、あらゆる方面、美術だけでなく彫刻や学問にいたってまで才能を発揮したわけですよ。

そして出身地であるイタリアにはたくさんの彼の作品が残っている。

一番有名なのが「最後の晩餐」これは今ミラノにある。

私はツアーだったため、見ることはできなかったけど、見ておけばよかったですね。

この絵に秘められているいくつかの謎こそが本書においての重要なキーになるわけですから・・・。

ヨーロッパに行くと目にするのは、たくさんの宗教絵なわけです。

様々な経緯で、宗教画家になった人がいただろうけど。

貧しく文字の読み書きの出来なかった一般市民に対して、聖書的な役割を果たした宗教絵たち。

ステンドグラスにすらキリストの生まれた経緯などが描かれているのだから。

それがわかりやすい布教だったのでしょうね。

キリスト教にかぎらず、さまざまな宗教はそれぞれの神があるけど、その神の解こうとしている教えに基づいて様々な戦争や紛争を起こしている。

それが歴史ですよね。

この小説はその根本を覆そうかという内容なわけですよ。

私はキリスト教徒ではありませんので、何にも傾倒していませんよね。

なのでこの小説は興味深かったという感想になりましたね。

わしたちが、特別その宗教を学ばなくても、知りえる有名ないくつかの伝承。

キリストの復活や、魔女狩りなどのことです。

そんなこと深く知らなくても、その手のことを扱った映画は沢山ありますし、書物もある。

沢山見ているわけです。

ただ、そのことが、ある国を統一されるべくして作られたものであるとしたら・・・。

その浸透率は恐るべきものだなーと感じるわけです。

歴史の中であまりにも多くの血がこのキリスト教を巡り流れていることは世界史を見てもあきらかです。

キリスト教だけではないですが。

ただ、イエス・キリストが本来説いたことと、今現代に伝わっている様々なことは行き違いも多いのではないのかなと改めてこの本を読んで思いました。

人を幸せにするために説いたさまざまなことが、戦争を引き起こすことを望んだはずないと思うからです。

絶対そんなわけないのに、いろんな人の手に伝えられ、曲げられて、切り取られたり、つなげられたりしているんじゃないのかと。

漠然と思いました。

面白いという言葉でくくっていいのかわからないけど。

そんな小説でした。

重力ピエロ(ネタバレ注意)

  伊坂幸太郎原作 「重力ピエロ」

私、2009年にこの小説をもとにした映画を見ているんです。

記事にもあります。

そして、その時の感想をよんで、大きく勘違いしていたことに気がついたんです。

私ね、春が大事なことをするとき、かならず泉水がいるってところの解釈を間違っていたんです。

映画を見た時、彼を止めてくれるのは兄だ。と思っていた。

なんて視聴力のないと愕然としたんです。

それは彼の人としてのモラルの上で、揺れる気持ちを抑える、実行力を継続させる、安定みたいな、それこそ本文に書かれていた「お守り」や「魔除け」的な扱いだったんだ。

それが、彼の精神上もっとも重要な部分で、それがあるから必ず成功すると暗示をかけているわけだったんですよ。

小説は面白かったです。とても。

普通のことを、普通に考えることを出来なかった兄弟、家族。

その思いが沢山つまっていた。

この話は「春」の話で、兄は読者と同じ視点で巻き込まれていく。

その巻き込む動機が上に記したことだったわけです。

癌で余命いくばくもない父が「お前は俺に似て嘘をつくのが下手だ」というシーンがある。

ストレートな言い方じゃないけど、それ故にするっと心に落ちてくる。そんなお父さんと、

「なんとかなるわよ」という強気で美しいお母さんが、やっぱり「春を」守っていた。

そして、もちろんお兄ちゃんも。

「兄貴、俺らは最強じゃないか」と。

一緒に戦えば、かならず勝てるよなという。

妙な暗示は、家族を守ろうとする父親と母親が刷り込みのように植えつけたものなかのかもしれないとそう感じました。

映画を改めてもう一度見てみようと思っています。

2015年5月
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